2012/05/09 特集

おいしい料理写真の撮影レシピ(3ページ目)

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ポイント2 色をキレイに撮る

どんな場所でも正確な色合いが再現できる「ホワイトバランス」

透明感あふれる魚介類、色鮮やかな野菜類、肉汁がしたたるステーキ──。おいしさを100%伝えるには、食材の色味を正確に再現することが不可欠だ。しかし、実際にはそこを照らす光源によって、被写体の色が現実とまるで違って見えたりする。

「白熱灯の下に白身の刺身を置けば赤っぽく、蛍光灯の下に赤身のマグロを置けば寒々しい灰色に見えやすいですよね。このような照明の色を検知して、白い部分をきちんと白く写るようにしてくれるのが『ホワイトバランス』。料理の色を正しく再現するには、不可欠な機能です。使い方は簡単。『晴天』『曇天』『電球』『蛍光灯』などのモードを選ぶだけ。例えば、白熱灯の部屋で『電球』モードにしておけば、料理は赤っぽくならず、白身の刺身もちゃんと白く写すことができます」(斎藤氏)。

ホワイトバランスの調整で正確に色を再現しよう

左の写真はすべて、「夜間・白熱灯の室内」という同一条件で撮影したもの。ホワイトバランスの設定を変えることで、刺身の色味が変わっているのが一目でわかる。「電球」モードでは新鮮な魚介の赤、白、ピンクなどが正確に再現されている。「オート」は白い部分がやや赤く、「晴天」「曇天」ではさらに赤身が強い印象。

光源に合ったモードを選ぶことで、刺身の色が正確に再現されている
光源の状態によって見た目と少し違う色になることも
太陽光で撮影している設定。電球の下ではかなり赤い
直射日光のない曇天の設定。「晴天」よりさらに赤い
蛍光灯下で撮影している設定。電球よりは赤味が強い
レタスの緑やパプリカの赤が鮮やかに出ている
全体的に赤っぽい発色で、サラダなのに温かい印象

ホワイトバランス機能で温かさ、冷たさを演出!

ホワイトバランスは本来、色を正しく再現するための機能。ただそれを上手く利用すれば、写真全体に温かい雰囲気やキリッと冷たいテイストを加えることも可能だ。下の写真を参考に、様々なモードで狙った印象を再現してみよう。

温かいスープ

「電球」モードでは、見た目に忠実な色味だが、やや冷たい印象
若干、全体的に暖色の仕上がり。正確な色再現ではないが、いい雰囲気
温かみを出そうとし過ぎて、写真全体が黄色く染まってしまった印象

冷たいビール

モードを選ばすにオートで撮影。全体に赤っぽく、ビールが温かい印象
「電球」モードで適切に撮影。グラスから赤みが消え、透明感が増した
「電球」モードで、さらに明るさを+1.0補正。キリッとした締まりが

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