2015/08/18 特集

第3回 2015最新! これが人気店のヒットメニュー!

いま日本全国で売れている店の、売れているメニューを編集部が徹底調査してリポートする特集の第3回目。今回は、千葉、静岡、大阪、福岡の4店舗のヒットメニューをお届けする。

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北は北海道から南は沖縄まで。いま日本全国で売れている店の、売れているメニューを編集部が徹底調査。今回は、千葉、静岡、大阪、福岡の4店舗のヒットメニューをお届けする。

隣の人もうらやむ華やかさ

【千葉・船橋】イタリアンバル ワインと泡の店 33

本日の前菜盛り合わせ5種 ¥1,609千葉県産の食材をふんだんに使った前菜が並ぶ。(右側手前から時計回りに)ゴルゴンゾーラのムース、低温調理の千葉県産錦爽(きんそう)鶏の菊のジュレ添え、カポナータ、イタリアンサラミとグリッシーニ、ポテトサラダ、自家製ピクルス、フォアグラのテリーヌ

京成船橋駅のほど近くに、昨年12月にオープンした「イタリアンバル ワインと泡の店 33」のメニューコンセプトは、ワインに合う料理。メニューの軸となるのは、“見た目”と“素材”の2本の柱。

“見た目”については、味はもちろん、目でも楽しませることに重きを置いている。客層は30~50代の女性が中心ということもあり、華やかな盛り付けや料理を提供する際の演出にもこだわる。「女性客が写真に撮り、SNSなどで口コミにつながりそうな華やかさと驚きを常に意識しています」と語るのは料理長の井上敬信氏。例えば、「本日の前菜盛り合わせ5種」(1609円)は、色合いを華やかにしつつ立体的に盛り付けており、料理が運ばれたときは歓声があがることも。周りの来店客からも注目が集まり、続けて注文が入ることもあるという。

もう1つの軸である素材では、地元・千葉県の食材を重視している。「地産地消を意識して、最近、船橋ブランドとして注目を集める船橋産の小松菜や千葉県産の豚肉など、できるだけ千葉県産の食材を使っています」と語るのは、店長の吉野勇記氏。井上氏も、食材発掘のために自ら千葉県内の農家を回るほか、地元の農産物販売所にも足を運んでいるという。その結果、使用する野菜の約90%が千葉県産のものに。来店客には地元の食材の存在を知ってもらえる機会になっているそうだ。

井上氏は「今後も地元の食材を使いながら、最新の料理技術を取り入れたりと、驚きや喜びにつながる仕かけや演出を心がけたいと思っています」と話す。思わず人に伝えてしまう料理が人気を支えていると言えそうだ。

千葉県横芝産豚の店仕込み特大ソーセージ ¥637長さ15センチもあるソーセージは店で手作り。ベーシックなタイプのほか、チョリソーやレモンバジル味など、全3種類から選べる
ソーセージにつけるマスタードは、薄いゼリー状の膜で覆われ、ナイフを入れるとトロリとあふれる演出
店長
吉野勇記氏工夫をこらした料理が多いため、料理提供の際には説明をていねいに行っている。
イタリアンバル ワインと泡の店 33
千葉県船橋市本町4-41-29
http://r.gnavi.co.jp/2ct9etnv0000/グループで千葉県内に8店舗を展開し、2014年12月にオープンした新業態のイタリアンバル。千葉県産の食材と国産ワインに力を入れ、女性に選ばれる店づくりを行っている。

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