冬に旬を迎え、甘さを増すリンゴ。料理だけでなくデザートでも季節感を表現できれば、より印象に残る店になる。今回は、2名のシェフがオリジナルのリンゴのデザートを提案。ぜひ、食事を締めくくるデザートメニューの参考にしていただきたい。
アップルパイ ノルマンディの風景より
オーグードゥジュール メルヴェイユ博多(福岡・博多)
小岸 明寛シェフ
波打つ形状が特徴のアップルパイ。パータブリックを波型の鉄板で挟んで焼き上げたものを生地とし、マロンクリームと真空調理したリンゴを交互にサンド。上には、バニラアイスクリームをのせ、右下にバニラパウダーを飾る。左上にはキャラメルソースを敷き、上にキャラメルのチュイルと、真空調理したリンゴが飾られる
CHEF'S VOICE
フランス北西部のノルマンディ地方はリンゴの産地。今回は、そんなノルマンディの海の情景をイメージして、定番のリンゴのデザートを自分なりに再構築しました。生地はパータブリックにグラニュー糖をふってパリっと焼き上げ、軽めに仕上げました。リンゴは皮をつけてかつらむきにし、真空にして加熱することで、旨みや風味を逃がしません。マロンクリームのまったりとした甘さと、リンゴの爽やかな酸味が好相性です。