【今⽉のお悩み】お客様に喜ばれるテイクアウトの容器選びのポイントは?
テイクアウト需要が拡⼤し、テイクアウトに取り組む飲⾷店が多くなった。そんな中、「メニュー開発はもちろん、もっとお客様に喜ばれる容器選びで、さらなる集客アップを図っていきたい。何かアドバイスを!」という、中華料理店の店主からの声が届いた。
テイクアウトは魅⼒的なメニュー開発に加えて、確かに容器に盛り付けたときの美味しそうな⾒た⽬や液漏れしない機能性など、チェックポイントはいろいろありそうだ。
そこで各種テイクアウト容器を開発しているリスパック株式会社の岩⽉友美さんに、容器選びのポイントについて伺った。
【1】テイクアウトの料理が美味しそうに⾒えない、と⾔われてしまった!
店内での⼈気メニューをテイクアウト⽤にオーダーいただいたが、「店内では⾒るからに美味しそうなのに、テイクアウト容器に⼊っていると美味しそうに⾒えない」と⾔われてしまったとか。さらには⼈気のランチセットもテイクアウト⽤にお弁当に仕⽴てているが、「思ったほど売れず、リピーターにもつながっていない」とのこと。
岩⽉さんは、「お料理を持ち帰って食べていただくことを想定して、①メニュー数が多いものには仕切りのある容器 ②餡やソースがかかることで少し柔らかめな仕上がりになる料理であれば深めの容器 ③丼物には中皿つきのものなど、メニューに合わせて開発されている容器を選ぶことが基本です 」と説明。
そしてさらに⼤切なポイントとして、「当社のwebアンケート調査では、テイクアウトに対する不満は*持ち帰る際に中⾝が⽚寄るが1位(46.5%)になっています。料理に合った容器を選ぶことで、中⾝の⽚寄りを防ぐこともでき、家で開けたときの喜び、召し上がる美味しさもアップするはずですよ」とも。
なるほど、家で開けた際の好印象は美味しさを⼤きく左右するポイントだ。「リピートにも繋がる⼤切なポイントですね!」と店主も納得の様⼦。
【2】ラーメンなど汁物のテイクアウトができたらいいのに…。
店主から「こだわりのスープが⾃慢のラーメン。これがテイクアウトにできれば、どんなに喜ばれることか…」というお話もあった。
しかし「熱々のスープは⼊れられないし、しかもお客様がお持ち帰りになる時に、蓋付き容器に⼊れてもスープがこぼれてしまうことが多くて、残念ながらテイクアウトは無理だったんです」とのこと。
「その問題、当社の容器『麺丼』で解決できます!お任せください」と、笑顔の岩⽉さん。
●麺丼
実はこの『麺丼』、昨年、熱烈中華⾷堂『⽇⾼屋』からテイクアウト容器のご相談をいただき、両社で約6カ⽉の試⾏錯誤ののちに完成した液漏れしない容器だそうだ。
「さらには同じ容器で⽇⾼屋さんのメニュー全てに対応できるように、というご要望もいただきました。飲⾷店様ならではの視点で、当社にとって眼から鱗の開発でした」。
同じ容器なら、家族分を各種持ち帰るなどの時にも積み重ねしやすく、袋に収まりやすいメリットもある。
「深い中⽫を付けることで麺とスープ、ご飯とおかずを分けて盛り付けができ、ラーメン以外にもギョウザセットやお弁当など、ほとんど全てのメニューにお使いいただいています」。
そしてこの開発をきっかけに、持ち帰りに便利な機能性容器の開発が進み、例えば違うサイズでも段積みが安定する『テイク丼』というシリーズも誕⽣したそうだ。
●テイク丼
店主にご紹介したところ、「そんな容器があったなんて、勉強不⾜でした。テイクアウトにもっと力を⼊れていける、という⼿応えを感じ、嬉しいです」と喜んでいただけた。
さらに岩月さんからは「ボリューム感のある熱々メニューの多い中華料理には、深型の『ごちカレー』という容器もおすすめです。本来はご飯とカレールーを仕切り、味移りしないように設計されたものですが、餡ものメニューの多い中華料理店でも重宝いただけると思います」というお話も。
「なるほど、これなら八宝菜なども安心して入れられて、家でも美味しくお弁当仕立てで食べてもらえます!」と店主は目を輝かせた。
<リスパックの『麺丼』について、『⽇⾼屋』担当者様のご意⾒>
数年前からお客様にテイクアウトや出前でも、⽇⾼屋のいろいろな料理を、ご⾃宅で⼿軽に美味しく⾷べていただきたいと考えていました。
そのためには、⼈気の麺類の麺とスープが別々にセットでき、レンジアップできる、液漏れがしない、ボリュームのあるメニューにも対応できるなど、市場にはない容器が必要と考えました。
そこでリスパックさんと共創させていただき、半年をかけて10回以上もの試作を重ね、多くの要望が叶ったイメージ通りの『麺丼』が完成しました。
デビューは2020年の4⽉。コロナ禍と重なったこともありましたが、テイクアウトがなんと前年⽐200%になり、今年はさらに前年⽐130%と伸びています。
同じ容器で様々なメニューに対応でき、3段に重ねてお渡ししても、安心な機能と強度があり、1度に求めていただく個数が増え、客単価もアップしました。
この容器を使った4種類のお弁当メニューも開発し、おかげさまで好評です。
『麺丼』の中⽫にはバイオマスプラスチックが使われています。SDGsの時代、次はリスパックさんと環境を考えた容器開発も共創させていただきたいと、楽しみにしているところです。
【3】プラスチック容器を敬遠する⽅への対応も考えたい…。
加えて岩⽉さんから、今後の⼤きなトレンドとなる容器選びのポイントについてのお話が…。「エシカル消費などを気にする⽅が増えています。容器メーカーとしてもニーズに応えつつ、環境問題に対応するということで、バイオマスプラスチックの容器もラインナップしています」。
飲⾷店様も容器選びで、エシカル消費というトレンドに対応している姿勢を⽰すことで、お客様の共感を呼び、集客の上でも⼤きくプラスになるに違いない。
「全てのテイクアウトに対応するのは難しくても、いくつかをバイオマスプラスチック容器で対応していることは、お客様の信頼度アップにもつながっていくと思います。今後、容器選びで意識していただきたい⼤きなポイントです」と岩⽉さん。
魅⼒的な料理と機能的な容器の組み合わせで、テイクアウトの可能性はもっと広がりそうだ。
最後に「ご要望に沿った容器開発にも取り組んでいます。まずはご相談ください」とも。テイクアウトに取り組まれている飲⾷店様に、ぜひお伝えしよう。
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