焼酎の種類と特徴：飲食店が知るべき「単式・連続式」の活用法

焼酎の個性を活かし、ドリンクメニューに深みと多様性を加える

焼酎は、製法によって割り材の風味を活かす甲類と、原料の香りを活かす乙類に大別されます。銘柄ごとの個性やストーリーを伝えることで、顧客の選択の楽しさが増すでしょう。飲食店が、カジュアルな利用から本格的なペアリングまで対応し、ドリンクの売上と顧客満足度を向上させる上で、非常に有効なメニューとなるでしょう。

目次
焼酎の基本：「単式・連続式」による分類
1. 単式蒸留焼酎（焼酎乙類／本格焼酎）
2. 連続式蒸留焼酎（焼酎甲類）
3. 混和（こんわ）焼酎とは
主要な原料別焼酎の特徴と飲食店での提案
飲食店が焼酎メニューを活かすメリット
まとめ

▼ぐるなび公式アカウント▼
【LINE】ぐるなび通信デジタル
週1～2回新情報をお届け。ぜひ友だち追加をお願いします！

焼酎の基本：「単式・連続式」による分類

日本の焼酎は、その製造過程で使われる「蒸留方法」によって、大きく二種類に分類されます。これは、焼酎の味わいや風味を決定づける最も重要な要素です。

1. 単式蒸留焼酎（焼酎乙類／本格焼酎）

・製法：一度だけ蒸留を行う伝統的な方法。

・特徴：原料の風味や香りが強く残り、個性が豊かです。熟成によって味の変化も楽しめます。

・酒税法上の名称：焼酎乙類。

・飲食店での用途：原料の風味を活かし、水割り、お湯割り、ロックなど、シンプルな飲み方で提供するのが基本です。本格的な「食中酒」として訴求できます。

2. 連続式蒸留焼酎（焼酎甲類）

・製法：連続して何度も蒸留を行う方法。

・特徴：純度が高く、ほぼアルコール以外の雑味が取り除かれるため、無色透明でクセがなく、すっきりとしたクリアな味わいです。

・酒税法上の名称：焼酎甲類。

・飲食店での用途：無味無臭に近い特性を活かし、レモンサワーや酎ハイなどの割り材の風味を最大限に引き出すサワーベースとして最適です。低コストで提供できる点も魅力です。

3. 混和（こんわ）焼酎とは

混和焼酎とは、上記の単式蒸留焼酎（乙類）と連続式蒸留焼酎（甲類）をブレンドした焼酎です。
ブレンドすることで、単式蒸留焼酎の持つ個性を適度に和らげたり、逆に連続式蒸留焼酎に風味の深みを加えたりする調整が可能になります。この柔軟性により、飲みやすく、かつ風味のバランスが取れた独自の味わいを追求できる点が特徴です。

主要な原料別焼酎の特徴と飲食店での提案

本格焼酎（乙類）は、主原料によって個性的な風味を持つため、飲食店はそれぞれの特徴を活かした提案ができます。

飲食店が焼酎メニューを活かすメリット

焼酎は、その多様性から、飲食店のドリンクメニューの競争力を高める上で重要な役割を担います。

第一に、幅広い客層への対応です。甲類でカジュアルなサワー需要を、乙類で本格的な味わいや食事とのペアリング需要をカバーできます。これにより、顧客の好みに合わせた柔軟な提案が可能となるでしょう。

第二に、地域性・独自性の表現です。全国各地には、その土地の特産品を原料とした独自の本格焼酎が存在します。地元の酒蔵や珍しい銘柄を仕入れ、その背景にあるストーリーをメニューに記載することで、店舗の個性を際立たせ、顧客に新たな発見と付加価値を提供できます。

第三に、料理とのペアリング提案です。焼酎は、原料由来の個性が強いため、料理との相性を明確に打ち出せます。例えば、「芋焼酎とおでん」「米焼酎と刺身」など、料理の個性を高め合うペアリングを提案することで、顧客単価の向上に繋がるでしょう。

まとめ

焼酎は、単式・連続式という製法、そして芋、麦、米、栗といった多様な原料によって、無限の可能性を秘めた日本の蒸留酒です。

飲食店がその奥深さを理解し、焼酎甲類でカジュアルなドリンクの提供を、本格焼酎（乙類）で食中酒としての深い提案を行うことは、ドリンクメニューの魅力を高める効果的なアプローチとなるでしょう。銘柄ごとのストーリーと最適な飲み方を顧客に伝える工夫を通じて、店舗のドリンク売上と顧客体験を向上させる上で役立つでしょう。

Googleビジネスプロフィールの運用代行サービスは、ぐるなびで！

ぐるなびによるGoogleビジネスプロフィール（GBP）を活用したMEO対策・クチコミ対応を含む、飲食店に特化した集客支援・運用代行サービスを紹介します。

【ぐるなび】飲食店向けGoogleビジネスプロフィール（GBP）集客支援・運用代行サービス