甘辛いタッカルビで、グループ客の心と客単価を掴む
タッカルビは、調理のライブ感とアレンジの自由度が魅力です。特に「チーズタッカルビ」は、SNS映えするビジュアルで若年層に強く支持されています。飲食店がこの人気メニューを導入することは、オペレーションの効率化と、テーブルの華やかさを両立させ、集客力を高める有効なアプローチとなるでしょう。
目次
タッカルビとは?その定義と発祥
日本における「チーズタッカルビ」ブーム
飲食店がタッカルビを導入するメリット
タッカルビを活かしたメニュー展開と提供の工夫
まとめ
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タッカルビとは?その定義と発祥
タッカルビ(닭갈비/Dak Galbi)は、韓国の代表的な人気料理の一つです。「タッ(닭)」は鶏を、「カルビ(갈비)」はあばら骨(またはその周辺の肉)を意味しますが、現在では骨なしの鶏もも肉を使うのが主流となっています。
この料理の発祥は、1960年代の韓国・春川(チュンチョン)市とされています。当時、春川は養鶏場が多く、安価な鶏肉を使った料理として、屋台などで提供され始めたのがきっかけです。当初は、安価でボリュームがあることから、学生や軍人たちに人気のメニューでした。
タッカルビの定義は、「鶏肉と、キャベツ、タマネギ、サツマイモ、トック(韓国餅)などの具材を、コチュジャンベースの甘辛いタレ(ヤンニョム)に漬け込み、大きな丸い鉄板で豪快に炒め煮にする」料理です。
日本における「チーズタッカルビ」ブーム
タッカルビが日本で爆発的な人気を獲得した最大の要因は、「チーズタッカルビ」の登場にあります。
チーズタッカルビは、甘辛く炒めたタッカルビの中央や周囲に、とろけるチーズ(主にモッツァレラチーズやチェダーチーズ)をたっぷりと加えた、日本発祥とも言われるアレンジ料理です(韓国にも類似のものは存在しました)。
このブームの背景には、以下の要素があります。
・SNS映えするビジュアル:鉄板の上で赤(タレ)と白(チーズ)のコントラストが際立ち、特にチーズが**「伸びる」様子**は、InstagramやX(旧Twitter)での投稿に最適でした。
・味の相性:コチュジャンの甘辛さと、チーズの濃厚なコクと塩味が絶妙にマッチし、辛さをマイルドにするため、辛いものが苦手な層にも受け入れられました。
・シズル感:熱々の鉄板でチーズが溶けていく「シズル感」が、顧客の食欲と満足感を高めました。
この「フォトジェニック」と「中毒性のある味わい」の組み合わせが、特に若年層や女性客の心を掴み、一大トレンドを形成したといえるでしょう。
飲食店がタッカルビを導入するメリット
飲食店がタッカルビ(特にチーズタッカルビ)を導入することは、オペレーションと集客の両面で大きなメリットをもたらします。
第一に、客単価の向上とグループ客の獲得です。タッカルビは大きな鉄板で提供する特性上、「2人前以上から」という注文スタイルが基本です。これにより、自然とグループ客の獲得に繋がりやすく、客単価も安定するでしょう。
第二に、オペレーションの簡便さです。食材(鶏肉、野菜)をカットし、タレを仕込んでおけば、注文時には鉄板に盛り付けて加熱するだけです。複雑な調理技術が不要なため、アルバイトスタッフでも対応しやすく、提供スピードの安定にも繋がります。
第三に、テーブルでのライブ感です。顧客の目の前で調理する、あるいは顧客自身が調理するスタイルは、音(ジュージューと焼ける音)や香り(コチュジャンの香ばしさ)といったライブ感を生み出し、食事の体験価値を高めます。
タッカルビを活かしたメニュー展開と提供の工夫
タッカルビの導入を成功させるためには、その魅力を最大限に引き出す工夫が求められます。
メニュー展開では、〆(シメ)の提案が不可欠です。具材のうま味が残ったタレにご飯とキムチ、韓国のりなどを加えて作る「ポックンパ(焼き飯)」は、タッカルビの醍醐味の一つです。チーズタッカルビの場合は、「チーズリゾット風」として提供するのも良いでしょう。この〆のメニューは、顧客満足度と客単価をさらに高める強力な武器となります。
提供の工夫としては、ランチへの応用が挙げられます。「タッカルビ丼」や「チーズタッカルビ定食」として一人前で提供すれば、ディナーの仕込みを活用しつつ、ランチ需要も効率的に取り込めるはずです。
また、テイクアウトやデリバリー向けには、調理済みのタッカルビを専用容器に詰めて提供することで、新たな販路の開拓にもつながります。
まとめ
タッカルビは、韓国のローカルフードから「チーズタッカルビ」という形で進化を遂げ、今や日本の飲食シーンに定着した人気の韓国料理です。
飲食店がこの料理をメニューに加えることは、オペレーションの効率化と、グループ客の集客力を両立させる効果的なアプローチとなるでしょう。〆のメニューやランチへの展開を工夫することで、店舗の個性を際立たせ、幅広い顧客層の満足度を高める上で役立つでしょう。
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