大阪で「満月の日はお好み焼きの日」がスタート!

「満月の日には、お好み焼きを食べよう!」と呼びかける、初のイベント「満月の日はお好み焼きの日」が、4月14~16日の3日間、大阪市内のお好み焼き店、4社6店舗で開催された。

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「満月を見たら、お好み焼きを食べよう!」と外食を喚起

「満月の日には、お好み焼きを食べよう!」と呼びかける、初のイベント「満月の日はお好み焼きの日」が、4月14~16日の3日間、大阪市内のお好み焼き店、4社6店舗で開催された。

このイベントは、にっぽんお好み焼き協会会長の佐竹真綾氏を発起人に、大阪市内のお好み焼き店のオーナーらが中心となって始めたもの。佐竹氏は「NHKの連続テレビ小説『てっぱん』(2010年)のおかげで一時、お好み焼きがブームになりましたが、最近は業界全体の来店客数が伸び悩んでいることもあり、一過性に終わらせないためには業界全体での取り組みが必要と考えました」と発案の動機を語る。

そして佐竹氏や各店のオーナーらがミーティングを重ねるなかで生まれたのが、バレンタインデーのチョコレートや節分の日の恵方巻きのように、「満月の日にお好み焼きを食べる」という提案だ。これに、食品卸や物流の老舗・国分株式会社、業務用酒類食品卸の株式会社名畑、食育活動を展開しているベジスタ、株式会社ぐるなびなどが賛同。毎月、満月の日(4月は15日)をはさんだ3日間を「お好み焼きの日」として定着させるプロジェクトが実現した。

具体的には、各店舗ごとに、満月にちなんだ特別メニューを3日間限定で提供。それをぐるなびの「シェフの日」の企画としてアピールし、来店動機を喚起するとともに、ポスターやSNSで発信して認知を広げ、「満月の日はお好み焼きの日」への関心を刺激する。

「お好み焼きは、みんなでわいわいと盛り上がりながら食べる“コミュニケーションフード”でもあり、外食にはぴったり。粉や具材、出汁など、店舗ごとの個性を出しやすいのも特徴だと思います。今後は、徐々に参加店舗を増やして、様々な企画も提案し、『満月の日はお好み焼きの日』を、大阪から全国に広げたいですね」と佐竹氏。このイベントが定着すれば、お好み焼き業界の、そして外食の活性化に大きく貢献するのは必定。今後への期待が高まるスタートとなった。

イベント期間中、参加店舗は開催を告知するポスターを掲示。丸い満月とお好み焼きをアイキャッチに、無限の可能性を表現したデザインが目を引く
「満月の日はお好み焼きの日」発起人佐竹 真綾氏にっぽんお好み焼き協会会長大阪市生まれ。お好み焼き店「若竹」の経営者だった両親が設立した、「若竹学園お好み焼き教室」を継承。現在は学園長を務め、お好み焼きの技術指導と開業支援を行う。NHK連続テレビ小説「てっぱん」ではお好み焼きの技術指導を担当。奥深いお好み焼きの魅力を次代に伝え、業界のレベルアップと活性化を追求する。

今回参加した4社6店舗の「満月の日はお好み焼きの日」特別限定メニュー

「季節の満月玉~豚と筍と菜の花~」

すき焼きそば&想咲鉄板焼 千陽 福島店
大阪府大阪市福島区福島7-9-1
http://r.gnavi.co.jp/c343601/
「『お好み焼きは炭水化物にあらず』。これが当店のモットーです。キャベツをはじめ野菜をふんだんに使い、お好み焼き1つで200gの野菜がとれるほど。しかも粉を野菜スープで練るので、栄養価も風味も豊かです。『満月の日はお好み焼きの日』特別メニューでは、旬の筍と菜の花を合わせました。バジルペースト入りマヨネーズと、ニンジンの蝶を飾った春らしい一品。“満月=お好み焼き”を定着させて、業界を盛り上げたいですね」(板金氏)
マネージャー 板金 千嘉子 氏
子どものときからお好み焼きが大好きで、1996年阿倍野区昭和町に、2012年福島区福島にお好み焼き店を開店。野菜ソムリエの資格を持ち、ふんだんに野菜を使ったメニューを提供。

「満月でんたま」

大阪お好み焼き・鉄板焼 でん
大阪府大阪市西成区鶴見橋1-5-18
http://r.gnavi.co.jp/c319400/
「お好み焼きは、生地やソース、マヨネーズ、鰹節の一体化が大切。糖度の高い泉州キャベツ、風味豊かな鰹節に出会い、手応えを得ました。『満月の日はお好み焼きの日』の特別メニュー『豚玉でんたま』は『豚玉でんがな』にかけて命名。当店自慢の豚玉に、たっぷりのネギと目玉焼きを合わせました。調理は19ミリの鉄板で外をカリッと焼くのがコツですね。業界を盛り上げて、2020年の東京オリンピックでは、選手村でお好み焼きを焼きたいです!」(田中氏)
店主 田中 晶行 氏
8年の修業の後、2006年に「粉もんの町」といわれるほど、お好み焼き店が多い大阪市西成区に「でん」を開業。NHK連続テレビ小説「てっぱん」では技術監修も務めた。

「満月チーズ豚玉」

お好み焼き・鉄板焼き
ArAkA(あらか) 淀屋橋別館

大阪府大阪市中央区高麗橋4-5-10
http://r.gnavi.co.jp/k413501/

お好み焼き・鉄板焼き
ArAkA(あらか)北浜本店

大阪府大阪市中央区高麗橋1-5-14 メゾンドール高麗橋101
http://r.gnavi.co.jp/k413500/
「100軒のお好み焼き屋があれば、100のこだわりがあり、それが“店の顔”になっていきます。ちなみに当店のお好み焼きは、混ぜるときにしっかり空気を含ませることで、ふっくらと焼き上げるのが特徴。今回、第1回の『満月の日はお好み焼きの日』特別メニューは、豚玉をベースにクリームチーズと牛スジ、卵黄みそ、キムチをトッピングしました。満月というキーワードでお好み焼き業界を盛り上げ、ディナーの一品としてもっと発展させたいですね」(安原氏、橋本氏)
代表 安原 淳雄 氏(右) Cap 橋本 敏 氏(左)
大阪で生まれ育った安原氏。大阪の食文化のひとつ、お好み焼きを継承するため、2001年北浜本店、2013年淀屋橋別館をオープン。ワインに合うお好み焼きも提案している。

「うさぎのもチつき満月焼(もちとチーズのお好み焼)」

福太郎 梅田店
大阪府大阪市北区大深町4-20
グランフロント大阪 南館7F
http://r.gnavi.co.jp/kbwj637/

福太郎 本店
大阪府大阪市中央区千日前2-3-17
http://r.gnavi.co.jp/k226600/
「当店のお好み焼きは、お菓子用のキメの細かい薄力粉で作る、しっとりとした食感が最大の特徴。『福太郎のお好み焼きでなければ……』と言って来店してくださるお客様が、徐々に増えてきているのを実感しており感謝しています。『満月の日はお好み焼き』特別メニューは、“うさぎの餅つき”をイメージ。卵白でうさぎを作り、チーズをのせ、中には餅を仕込みました。お好み焼き店が協力し、切磋琢磨してレベルをさらに上げ、日本のソウルフードとして世界に発信していきたいと思っています」(中西氏)。
取締役社長/本店店長 中西 保夫 氏
小学生のときから食べていた、ある店のお好み焼きの味が忘れられず、それを再現するかたちで本店を1997年にオープン(梅田店オープンは2013年4月)。東京にも店舗がある。