戦略共有会議2015「歓送迎会対策セミナー」開催

2015年も、春の一大商戦期である歓送迎会シーズンを迎え、「ぐるなび戦略共有会議2015」が、全国17都市の会場で順次開催。1月28日の東京会場には、開場直後から多くの飲食店関係者が来場した。

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午前・午後ともに大盛況だった「ぐるなび戦略共有会議」の歓送迎会対策セミナー会場(写真/東京会場)

史上最大規模の商品展示会や講演・セミナーも満員御礼!

2015年も、春の一大商戦期である歓送迎会シーズンを迎え、外食産業を盛り上げるイベント、「ぐるなび戦略共有会議2015」が、全国17都市の会場で順次開催。

ぐるなびでは独自のマーケティングデータの分析結果を基に、飲食店向けの販促戦略を構築。年に2回「ぐるなび戦略共有会議」を開催して、その情報を共有しており、今回は飲食業界の最先端で活躍するオピニオンリーダーによる基調講演やパネルディスカッションに加えて、「ぐるなび商品展示会」が、史上最大規模で同時開催され、各会場は終日、熱気に包まれた。

今回リポートする1月28日(水)の東京会場(渋谷・セルリアンタワー東急ホテル)には、開場直後から多くの飲食店関係者が来場。冒頭ではぐるなびから2015年の展望が語られ、消費者から飲食店に対して、「安心安全な食材」「地域の食材」「こだわりのメニュー」が期待されている旨を伝え、ぐるなびの「産地フェア」や「インバウンド対策」を紹介。2015年も外食の価値を高める施策を駆使して、強力にサポートすることを約束した。

午前の基調講演では、がんこフードサービス株式会社取締役副社長の新村猛氏が登壇。「うまくて安い価値ある商品」を追求してきた、創業からの歴史を語った。さらにプライベートブランドへのこだわり、サービスと生産効率を同時に向上させる取り組みについて触れ、それらの科学的な分析方法の報告を行って、会場の関心を引き付けた。

続いて実施された「歓送迎会対策セミナー」では、ぐるなび大学の講師が、まず2014年春における歓送迎会の集客結果の分析結果から、2015年の歓送迎会の開催ピーク期間を予想。「喜ばれる宴会プラン」の事例のほかに、「地産地消」や「シェフ情報」など、ユーザーに響く情報発信のポイントが紹介された。さらに2015年1月にリニューアルされた「ぐるなび外国語版」の新しい機能と活用法について、詳しく説明。インバウンド対策への課題と展望が合わせて伝えられた。

午後に行われたパネルディスカッションでは、「自店の強みをいかに創出するか」をテーマに、株式会社スパイスワークス代表取締役社長の下遠野 亘氏、株式会社ゴールデンマジック代表取締役社長の山本勇太氏、株式会社寶田堂の関 喬史氏の3者が登壇。山本氏が「期待値を上回る商品、感動を呼ぶ商品」を提供し続けている自社の事例を語る一方、香川県出身の関氏は「地産地消+αのアイデアで、食と観光を結びつけた提案」を行っている現状を報告。また、業態・内装・運営までをワンストップサービスとして提案する下遠野氏は、「素材・文化・調理法を結べば業態は無限に広がる」と述べ、3者の柔軟な発想と活気あふれる言葉に、会場からは大きな拍手が湧いた。

パネルディスカッション後には、午前と同じ内容で「歓送迎会対策セミナー」が実施され、同時開催となった「ぐるなび商品展示会」のほか、「ぐるなび外国語版」「ぐるなびネット予約(ぐるなびWeb予約)」のブースも終始賑わいを見せ、2015年の外食の幕開けを飾るにふさわしい、有意義な1日となった。

今年1月19日に大幅リニューアルされた「ぐるなび外国語版」のブースでは、急増する訪日外国人観光客の集客拡大に向けた対策に関心が寄せられた

基調講演(東京会場/1月28日午前開催)

がんこフードサービス株式会社 取締役副社長
(独)産業技術総合研究所
サービス工学研究センター 研究顧問
工学博士 新村 猛 氏

「サービスを科学する ~がんこの新たな挑戦」

サービスと生産効率を向上させるための創業からの取り組みや、それらの科学的な分析方法が紹介され、来場者は熱心に聞き入った

パネルディスカッション(東京会場/1月28日午後開催)

「自店の強みをいかに創出するか」

「感動」を呼ぶメニューの事例や地産地消+αの発想など、自店の強みを演出する3者のノウハウが発表された

株式会社スパイスワークス
代表取締役社長
下遠野 亘 氏
株式会社ゴールデンマジック
代表取締役社長
山本 勇太 氏
株式会社寶田堂
代表取締役
関 喬史 氏

同時開催(東京会場レポート)
ぐるなび商品展示会

展示会史上最大規模で大盛況の1日

全国6会場でぐるなび商品展示会を開催
生産者と飲食店関係者が直接交流!

「ぐるなび戦略共有会議2015」の全国6会場(仙台、新潟、東京、静岡、大阪、広島)で同時開催している、「ぐるなび商品展示会」では、各地から生産者がブースを出展し、自慢の食材を紹介。

東京会場(渋谷/右写真参照)では、過去最多となる168の生産者(社)が参加。新品種を含む豊富な野菜や果物、さらに魚介やアイデアを凝らした水産加工品、ブランド肉などの畜産品、菓子類、各種の酒やノンアルコール飲料、調味料に至るブースがずらっと並び、行き交う来場者に生産者が熱くアピール。試食をすすめる生産者の声が響くなか、会場には、おいしそうな匂いが漂い、終日祭りのような賑わいを見せていた(神戸会場では、試食用のブースのみ設営して好評)。

消費者の外食における食の安心・安全に対するニーズが高まるなか、生産者が想いを込めた食材と飲食店の橋渡し役となり、ユーザーに向けて飲食店のブランドアップを図るというのが、「ぐるなび商品展示会」の狙い。東京会場では、生産者を北海道・東北をはじめ、関東、中部、北陸、関西、四国、海外までの各エリアにゾーンを分けて開催。大手メーカーも出店するなか、さらには生産者と飲食店、消費者を結ぶ試みとして、昨年よりスタートした「産地フェア」のゾーンも特設され、産地ごとに生産者のこだわりの食材をわかりやすく紹介。ぐるなびが企画・制作した生産者のPRポスターなども展示されており、来場者の高い関心を集めていた。

生産者と飲食店のシェフやオーナーが一堂に会して直接交流できるため、即時商談につなげられることも「ぐるなび商品展示会」の大きなメリット。シェフが地方の生産者に生産現場や商品の特長などを熱心に質問したり、新たに発見した食材から新メニューのヒントを得ている様子があちこちで見られた。

9時30分から17時の散会まで会場は人波が途切れることなく、新食材やユーザーの注目をより集めるための販促方法への期待の大きさを伺わせた。

東京会場(渋谷)では過去最多の168の生産者が参加。盛況のなかで、シェフや経営者など大勢の飲食店関係者が直接交流を行った
こだわりの農産物や水産物、菓子や飲料に至るまで、色とりどりの食材が会場を賑わせた
ぐるなびが厳選した食材のラインナップを提案する「産地フェア」にも関心が集まり、終日の大盛況
商談する飲食店関係者と生産者。ぐるなび制作のPRポスターも披露して注目度も一層アップ