「RED U-35 2018」最終審査(決勝)と授賞セレモニーが11月4日に開催!
RED EGG(グランプリ)はフランス料理の糸井章太氏。26歳の新鋭が、大会最多応募者567名の頂点に立つ!
ファイナリスト6名への最終審査は「授業」
次世代の才能ある若き料理人を発掘し応援する、日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」(RYORININ’s EMERGING DREAM)。35歳以下の料理人で争われるこの大会は、2013年のスタート以来、5人のグランプリ(RED EGG)が誕生。日本の料理界に大きなインパクトを与えてきた。2018年の今大会には、国内外から大会最多の567名が応募。11月4日に東京・日比谷で開催された最終審査(決勝)と授賞セレモニーに6名のファイナリスト(GOLD EGG)が集結し、フランス料理の糸井章太氏(26歳、「Maison de Taka Ashiya」/兵庫・芦屋)が、みごと「2018 RED EGG」の栄冠に輝いた。優勝賞金は500万円。
「RED U-35」は、夢と野望を抱く、新しい世代の、新しい価値観を持った料理人を見出し、日本の料理界全体の価値向上を目指してスタート。発起人は株式会社ぐるなび代表取締役会長 CEO・創業者の滝久雄と、食生活ジャーナリストとして活躍した岸朝子氏(故人)で、総合プロデューサーに放送作家の小山薫堂氏を迎え、2年ごとに更新する強力な審査員団を結成。2017、2018年は中国料理の脇屋友詞氏(「Wakiya 一笑美茶樓」オーナーシェフ)が審査員長を務めた。
2018年の応募テーマは「あぶら」。予備審査(書類審査)で104名のノミニー(WHITE EGG)が選出され、続く一次審査で55名の一次審査通過者(BRONZE EGG)が決定。二次審査は料理の実演と自己PRをまとめた映像が審査され、二次審査通過者(SILVER EGG)は22名。そこに敗者復活戦を勝ち抜いた1名が加わり、鶏2羽を使った料理の試食を行う三次審査(試食審査)によって、ファイナリスト(GOLD EGG)6名に絞り込まれ、11月4日の最終審査へと駒を進めた。
最終審査の課題は、調理師専門学校生に対して、「未来の料理人に伝えたいこと」をテーマに20分間の授業(授業10分/質疑応答10分)を行うこと。「RED U-35」の歴史上、初めてのスタイルの最終審査で、多くの観覧者がモニターで見守るなか、ファイナリストが次々に「授業」に挑んだ。そんななか、糸井氏は5番目に登壇。BGMを流し、マッシュルームのコンソメスープを振る舞って、学生たちをリラックスさせた糸井氏は、持ち前の笑顔と柔らかい口調で「料理人はもっとも幸せになれる仕事」と語りかけ、学生の心をつかんだ。
最終審査に引き続いて行われた授賞セレモニーは、審査員の1人、千住明氏が作曲した「RED U-35」のテーマ曲「Challengers」の生演奏で華やかに開幕。審査員団とファイナリストが紹介され、脇屋審査員長の挨拶後に行われたのは、ファイナリスト6名への「最終公開面談」だった。「2020年 東京五輪の選手村の料理をこの6名で担当することに。どんな料理を提供するか」というテーマで討論し、審査員からの質問にも答えて、「面談」は終了した。
その後、審査員団は別室で最終協議を行い、各賞を決定。まず、海外で活躍する若手料理人に贈る「滝久雄賞」(2018年新設)3名と、最上位の女性若手料理人に贈る「岸朝子賞」1名が発表され、いよいよ準グランプリ、グランプリの発表に移行すると、会場の緊張は最高潮に。26歳で戴冠を果たした糸井氏は、発表の瞬間に弾けるような笑顔を見せ、「この大会に出て、いろいろな刺激をもらった」と喜びを語るとともに、今後のいっそうの奮闘を誓って万雷の拍手を受けた。また、中国料理の立岩幸四郎氏とフランス料理の本岡将氏の2名が、準グランプリの栄誉を分かち合った。引き続いて催された懇親会では、和やかな歓談があちこちで繰り広げられ、来場者は若き料理人たちの戦いを讃えるとともに、早くも次回の「RED U-35」へ思いを新たにしていた。
脇屋 友詞(Wakiya 一笑美茶樓 オーナーシェフ)
落合 務(LA BETTOLA オーナーシェフ)
田崎 真也(ソムリエ)
徳岡 邦夫(京都 吉兆 総料理長)
千住 明(作曲家)
辻 芳樹(学校法人辻料理学館 辻調理師専門学校 理事長・校長)
鎧塚 俊彦(Toshi Yoroizuka オーナーシェフ)
狐野 扶実子(料理プロデューサー)
生江 史伸(レフェルヴェソンス シェフ)
黒木 純(くろぎ 主人)
総合プロデューサー
小山 薫堂(放送作家)