震災時の情報提供を通してサイトの新たな役割も認識
訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE HOKKAIDO」の開設1周年を記念し、北海道大学 学術交流会館にて7月13日、「Sustainable Tourism(サステナブル ツーリズム)を目指して… 訪日外国人に何を提供していくか」をテーマにセミナーが開催された。2016年4月開設の東京版に続き、全国展開の2エリア目としてスタートした北海道版は、新千歳空港ターミナルビルディング株式会社、全日本空輸株式会社、日本航空株式会社、株式会社北海道銀行、株式会社ぐるなびの5社で構成する推進委員会が運営している。
LIVE JAPAN PERFECT GUIDE HOKKAIDO
https://livejapan.com/ja/in-hokkaido/
北海道の観光名所やグルメ、ショッピング、交通などの観光情報を、8言語を用いてリアルタイムに提供するWebサービス。「東京」「北海道」に続き、7月には「関西」がオープンした)。さらに9月には「東北」がオープン予定
セミナーは、①サイトへのアクセス数を基に、北海道を訪れる訪日外国人に人気のあった施設や店舗を、グルメ・ショッピング・観光の部門ごとにランキング形式で選出する「LIVE JAPANAwards 2019 HOKKAIDO」の発表、②北海道運輸局観光部長の安田稔幸氏による基調講演、 ③安田氏のほか、十勝バス株式会社代表取締役の野村文吾氏、「海味はちきょう」などの居酒屋を運営する株式会社ARUKI代表取締役の神 和憲氏、株式会社ぐるなび顧問の森田哲史によるパネルディスカッションで構成。冒頭、北海道公営企業管理者の小玉俊宏氏が「北海道の歴史・文化も含めた魅力の発信に、ともに取り組んでいきたい」と挨拶し、スタートした。次いで、株式会社ぐるなびのLIVE JAPAN事業部長・加藤洋平は、2018年9月の北海道胆振東部地震の際、いち早く災害情報を翻訳して発信したことや、正確でリアルタイムな情報の重要性を説明。これについて安田氏は「旅行中に様々な情報収集ができるサイトが観光を支える鍵になる」と話した。
続くパネルディスカッションでは、北海道観光の新たな可能性などについて意見が交わされ、「北海道は自然環境や野生動物が豊かで、観光資源としてのポテンシャルが高いが、それを活かしきれていない」(安田氏)、「自分の言葉で語り、会話しながら旅をサポートする観光ガイドが求められる」(森田)という声を受け、「プロのガイドを育てると同時に、その地位を上げなくては」(神氏)という意見や「地元の人が地域のよさを理解し、プロモーションを行うことも大切」(野村氏)など活発なやりとりが行われた。
最後に、新千歳空港ターミナルビルディング株式会社取締役の大岡一成氏が「月間29万人が利用するこのサイトをさらに活かし、北海道の観光事業に貢献していきたい」と閉会の言葉を述べ、情報提供をより充実させる決意を示した。
Keynote Speech(基調講演)
パネルディスカッション
開設から1年が経ったサイトの評価とともに、北海道運輸局観光部長・安田氏が取り上げたアドベンチャートラベルを軸に、多様な視点から意見が交わされた。環境保全と観光の両立を図る米国の国立公園などの例も示されたほか、国のファンをつくることは国防にもつながるといった刺激的な話も飛び出した。
グルメ部門 | ショッピング部門 | 観光部門 | |
---|---|---|---|
1位 | 元祖さっぽろラーメン横丁 | 三井アウトレットパーク 札幌北広島 |
ファーム富田 |
2位 | 小樽洋菓子舗ルタオ | 千歳アウトレットモール・レラ | 小樽運河 |
3位 | soup curry Suage+ | 金森赤レンガ倉庫 | 函館山山頂展望台 |
4位 | 海鮮食堂 北のグルメ亭 | 二条市場 | 登別温泉 |
5位 | 郷土料理 おが | ショッピングエリア 「ニングルテラス」 |
新千歳空港 |
6位 | 函館朝市銘店 呑喰処 きくよ食堂ベイエリア店 |
TiCTAC 札幌パルコ店 | 旭川市旭山動物園 |
7位 | 味の三平 | ASBeeイオンモール 旭川駅前店 |
四季彩の丘 |
8位 | 札幌ら~めん共和国 | 北一硝子三号館 | 大通公園 |
9位 | ケルン本店 | 小樽オルゴール堂 本館 | 美瑛白金 青い池 |
10位 | 海鮮個室居酒屋 丸海屋 パセオ店 |
イオンモール旭川駅前 | 白い恋人パーク |