2019/10/17 NEWS

「RED U-35 2019」開催!グランプリは「該当者なし」という結果に

日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」が開催され、厳正な審査の結果、2019年のグランプリは「該当者なし」となった。準グランプリには、成田陽平氏と野田達也氏の2名が受賞した。

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準グランプリは成田陽平氏(日本料理)と野田達也氏(Défricher cuisine)が受賞

 新時代の日本の料理会をリードする、若き才能の発掘を目的とした日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35(RYORININ'S EMERGING DREAM U-35)」。7回目となる2019年の最終審査(決勝)・授賞セレモニーが10月15日、東京・日比谷の東京ミッドタウン日比谷で開催された。

最終審査では、ファイナリストとなった料理人たちがそれぞれ自由にプレゼンテーションを行った

 最終審査では、前日の三次審査(試食審査)を勝ち抜いたファイナリスト(GOLD EGG)6名がステージに登壇。各人が約250名の来場者に向けて、ステージ上で10分間の自由なプレゼンテーションを行った。食料問題について訴えたり、自身の技術を披露して料理の素晴らしさを伝えたり、地方の食材や料理の魅力を語ったりと、自分の言葉で来場者にアピール。

 その後、審査結果が発表され、準グランプリに成田陽平氏(菊乃井本店・料理人)、野田達也氏(コレクティブメゾン nôl・シェフ)の2名が選ばれた。そしてグランプリ(RED EGG)の発表で、審査員長の德岡邦夫氏(京都 吉兆・総料理長)から発せられたのは、「グランプリ 該当者なし」。德岡氏は「審査員の方々と真剣に話し合ってきましたが、今回はRED EGGの水準に達していなかった。今後、研鑽を積んでまた応募してほしい。『RED U-35』には次世代を担う料理人たちのクリエイティブ・ラボ『CLUB RED』があります。歴代の優秀な成績を収めた料理人たちが集まっており、世界へ羽ばたける組織になっています。料理人とのネットワークをつくり、様々なものを吸収して新たなチャレンジを期待したい」と語った。

  • 審査員長の德岡邦夫氏は「グランプリ該当者なし」と発表。若い料理人たちの今後の奮起を促した
  • 総合プロデューサーの小山薫堂氏は来年の「RED-U35」の展望を述べた

 最後に総合プロデューサーである小山薫堂氏は「最良の人を選ぶために、毎回、考え抜いて審査の形式を決めています。料理人の一番を決めるのは本当に難しい。でも、だからこそすべての料理人に開いていると思っている。ぜひ、来年もチャレンジしていただき、盛り上げてほしい」と話した。
 意外な結果となった、2019年の「RED U-35」。来年、情熱と才能を持つ「RED EGG」の誕生に期待したい。