掲載店舗464軒、新規掲載55軒。東京は競争力があり、変化が早い美食の都市
20世紀の始まりとともに誕生し、2020年に120周年を迎える『ミシュランガイド』は、独自の調査基準でレストランや宿泊施設を紹介し、食文化の発展と旅の楽しみを拡大してきた。東京では2007年、アジアで初めてとなる『ミシュランガイド東京2008』を発行して以来、毎年、掲載店舗を更新。最新のセレクションを掲載した『ミシュランガイド東京2020』は11月29日に全国で発売の運びとなり、それに先立つ11月26日、東京プリンスホテル(東京・港区)で出版記念パーティが盛大に開催された。会場には掲載店の料理人・シェフや関係者、報道陣らが多数来場。『ミシュランガイド東京2020』の出版を祝い、掲載店の栄誉を称えた。
冒頭、挨拶に立った日本ミシュランタイヤ株式会社のポール・ペリニオ代表取締役社長は、「今年も新しい三つ星の店が1軒誕生しました。二つ星、一つ星にも新たな掲載店があり、競争力が高く、変化が早い東京の特徴を表しています」と解説。さらに「2020年は世界中から多くの観光客が訪れ、東京での食事を楽しみにしていることでしょう。掲載された飲食店に多くの人が訪れ、素晴らしい食事を体験していただくことを願っています」と呼びかけた。
今回の掲載店は464軒。三つ星11軒、二つ星48軒、一つ星167軒で、星付きレストランは226軒となり、東京は今年も「世界でもっとも星が多い都市」となった。このうち、新たに三つ星に加わった1軒は、昨年の二つ星から評価を上げたもの。また、二つ星は新規掲載が1軒、昨年から評価を上げた店が2軒、一つ星には19軒が新規に掲載された。さらに、価格以上の満足感を得られる「ビブグルマン」として238軒を掲載。そのうち35軒が新規掲載となった。また、宿泊施設として1軒の旅館と33軒のホテルがセレクトされ、そのうち2軒が新規掲載の施設だった。
会場では、新ビブグルマン、新一つ星・新二つ星掲載店、そして三つ星掲載全店の料理人・シェフが、それぞれレッドカーペットを通ってスポットライトを浴びながら登壇。レッドカーペットの両側には関係者が立ち、シェフと握手やハイタッチを交わして喜びを分かち合い、会場は華やかな活気に包まれた。