株式会社 永遠希 小田利明氏 - 心に残る外食 -

2013/12/05

外食企業トップの心に残る外食

8名の飲食店経営者トップが日々の外食で感じたことを、連載コラムでお届け

Vol.172こだわりの追求が、愛される秘訣

(株式会社 永遠希 代表取締役 小田利明氏)

 タイ・バンコクから帰ってきて、新鮮な鮮魚を探しに山口県の萩に行ってきました。萩焼の器なども買いにも行きましたが、メインは鮮魚。ここ萩で昔から食べられている魚「金太郎」が食べられるお店と聞いて連れて行ってもらったのが、「割烹 千代」さんです。

 萩という土地柄は把握していないのですが、同店は繁華街から離れた住宅街にあります。大きな看板で遠くからでも明かりが灯っていることがわかり、入る前からワクワクさせてくれます。店内に入ると普段は真剣な表情のオーナーの河村さん(写真1)が、笑顔で出迎えてくれます。

 さっそく頼んだのは、萩の名物でもある「金太郎の炙り握り寿司」(写真2)。かなりお腹が空いたので、いきなり握りからです。うまい! 「金太郎」はスズキ目ヒメジ科の魚で、山口県や島根県でよく食べられている魚だそうです。金目鯛に似ていますが、噛むごとに甘みを感じるんですよ!表面は炙り、添えられた柚子胡椒が効いていました。

 次は、河村さんのおすすめ料理「千代の石焼き」(写真3)です。萩沖で獲れる剣先イカを鰹の酒盗に漬け、熱した石の上で焼く料理で、バターとの相性が最高にいいです。剣先イカと鰹の酒盗が合うのはなんとなく想像できましたが、そこにバターも合うとは驚きでした。

 料理も本当においしいのですが、カウンターで河村さんからおいしい食べ方なども聞けるので、さらにおいしさが倍増します。河村さんのお店のこだわりを聞きました。

  • 萩沖の天然魚にこだわっている
  • 魚の大半は地元の漁師さん、海女さんから仕入れる
  • 野菜もできるだけ地元のものを使う
  • 店の前には自家菜園があり、そこでできた野菜も提供している
  • 魚は鮮度のよさだけでなく、ひと手間かけてその魚がよりおいしくなるように工夫している

 ここまでこだわりを追求しているからこそ、地元の方に愛されるんだなぁと思いました。だから、お店はとことん地域密着。地元の皆さんと一緒に成長しているようにも感じました。

 言葉で伝えるのは難しいのですが、素材は自然から生まれ、天然のものだといえますが、お店の雰囲気も同じように、お客様とスタッフの中から自然と生まれ、天然であるといえるのではないでしょうか。それがとても心地よく感じ、広島から少し離れていますが、また行きたくなるお店です。ぜひ、「割烹 千代」さんの雰囲気を感じていただきたいと思います。

株式会社永遠希 代表取締役 小田利明氏株式会社永遠希
代表取締役
小田利明氏
1965年広島県広島市生まれ。美容専門サロンの営業職を経て、1995年30歳で起業。2000年に有限会社永遠希を設立し、2005年に株式会社永遠希に変更。現在、「囲酒家 永遠の縁卓」など広島市内に7店舗を展開中で、2013年タイ・バンコクにも「永遠希」をオープンさせた。
(写真1)「割烹 千代」の河村オーナー。笑顔で接してくれる
(写真1)「割烹 千代」の河村オーナー。笑顔で接してくれる
(写真2)萩の名物でもある「金太郎」の握り
(写真2)萩の名物でもある「金太郎」の握り
(写真3)剣先イカを鰹の酒盗に漬けて、バターで焼き上げた「千代の石焼き」
(写真3)剣先イカを鰹の酒盗に漬けて、バターで焼き上げた「千代の石焼き」
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