株式会社 永遠希 小田利明氏 - 心に残る外食 -

2014/02/06

外食企業トップの心に残る外食

8名の飲食店経営者トップが日々の外食で感じたことを、連載コラムでお届け

Vol.188記憶に残る名店の看板メニュー

(株式会社 永遠希 代表取締役 小田利明氏)

 今回は、今まで行ったなかで特に印象に残ったお店を振り返りながらご紹介させていただきます。それは、滋賀県大津市にある創業明治5年のうなぎの名店「かねよ」です。以前メディアで紹介されたのを見て、気になっていたのですが、大津は車でも新幹線でも通過するばかりで、何か用事でもないかぎりなかなか…(滋賀県の皆さんには申し訳ないのですが…)。僕にとってはそんな場所だったのですが、“いつかは食べる”リストに入っていたお店です。

 当社を創業するときから協力してくれている酒屋さんと京都へ食べ歩きに行った際に、琵琶湖を見て雄琴温泉に泊まることになり、それなら絶対に「かねよ」に行きたいと思って向かいました。京阪電車の大谷駅で下車し、駅を降りてすぐの場所にありました。日にちや時間帯によっては待つことは当たり前と聞いていたのですが、訪問したのが祝日の夜だったこともあり、すんなり入店。店は道路を挟んで「本店」と「レストラン部」に分かれており、本店の方は個室を備え、和室と庭園で風情のある佇まいです。レストラン部は食堂のような作りで、今回はこのレストラン部の方でいただくことに。

 こちらの看板メニューは、うな丼の上に卵3個を使った出汁巻き玉子がのった「きんし丼」。せっかくなので鰻の量が通常の「きんし丼」より多い「上きんし丼」を注文。丼には肝吸いと香の物のセットがついてきます。

 待つこと数分、「上きんし丼」がきて丼の蓋を開けると、下の鰻が見えないほどの大きな出し巻き玉子! アツアツで焼きたての出汁巻き玉子からは湯気が上がり、その存在感はかなりものものです。ビジュアルがすばらしい! もちろんビジュアルだけではなく、出し巻き玉子の味が美味。上品な出汁の味と、焼き加減も絶妙です。うな丼でありながら、うなぎの「う」の字も使わず「きんし丼」と名乗るだけあるな~と納得。出汁巻き玉子だけいただいてもよし、鰻と合わせてう巻きのように食べてもよし、もちろんご飯と合わせて食べてもよし!

 入店したときは、せっかくここまで来たので単品でほかにも注文しようかと思ったのですが、きんし丼だけにして正解。1人前に卵3個分の出し巻き玉子ですから、それだけでもボリューミーですが、ご飯の量も多く、目で見て満足、お腹も満足の丼ぶりです。レストラン部は老舗の味を気軽に楽しめ、今回の訪問は大満足でした。今度は庭園を眺めながら本店にも行きたいと思えるお店でした。「きんし丼」というインパクトと味ももちろんですが、接客もていねいでよかったです。老舗の長年の歴史を感じ、強く心に残っているお店です。

株式会社永遠希 代表取締役 小田利明氏株式会社永遠希
代表取締役
小田利明氏
1965年広島県広島市生まれ。美容専門サロンの営業職を経て、1995年30歳で起業。2000年に有限会社永遠希を設立し、2005年に株式会社永遠希に変更。現在、「囲酒家 永遠の縁卓」など広島市内に7店舗を展開中で、2013年タイ・バンコクにも「永遠希」をオープンさせた。
(写真1)「かねよ」の外観。入口でも「きんし丼」を大きくアピール
(写真1)「かねよ」の外観。入口でも「きんし丼」を大きくアピール
(写真2)看板メニューの「きんし丼」。うなぎが見えないほどの出し巻き玉子が上にのる
(写真2)看板メニューの「きんし丼」。うなぎが見えないほどの出し巻き玉子が上にのる
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