株式会社 永遠希 小田利明氏 - 心に残る外食 -

2014/08/07

外食企業トップの心に残る外食

8名の飲食店経営者トップが日々の外食で感じたことを、連載コラムでお届け

Vol.235バンコクでも個性とこだわりが大事

(株式会社 永遠希 代表取締役 小田利明氏)

 今回は久々にタイ・バンコクのお店を紹介します。バンコクの中心部から少し離れた日本人が少ないエリア、サトーンという街にある焼酎を中心とした居酒屋「バー花かるた」です。タイの人口は約6,600万人で、バンコクにはその1割の660万人が住んでいると言われてます。そしてバンコクに住む日本人は、そのうち10万人。そのため、日本食を出すの飲食店がかなり増えています。3年前は約700店舗でしたが、1年前に「永遠希 バンコク店」をオープンしたころは1,500店舗、そして今では2,000店舗を超えてるんですよ! バンコクも日本と一緒で、個性を打ち出さないと生き残りが厳しいのが現状です。

 そんななかで「バー花かるた」は個性的な存在です。料理は“名古屋メシ”、酒は焼酎が中心なのですが、焼酎の種類が半端じゃないんです。大きな棚にたくさんの焼酎が並んでおり、注文が入るとスタッフは梯子を登って焼酎を取りに行きます。この姿もちょっとおもしろいですよね。タイでこれだけ焼酎をそろえるのは本当に大変だと思うのですが、店のこだわりと努力が表れていると思います。

 客層はタイ人が8割以上とのこと。タイ人はあまり焼酎を飲まなかったのですが、それも変わってきてますね。お店の内装もスタイリッシュです。料理は名古屋の名物である、手羽先、鰻の石焼ひつまぶしなどをいただき、日本での味とほぼ変わらず、おいしかったです。ぼくたち日本人は、外国で日本の味が食べられるとホッとしますが、店長にお話を聞くとタイ人もアレンジされたものではなく、日本の味を好むとのことでした。当店に来るタイ人のお客さんも日本の味が好きで、「日本の味を食べることがステータスなんだ」と言ってました。以前は、タイ人の好みに合わせてメニューをタイ風にアレンジした日本食レストランが多かったように思いますが、これだけ日本食の飲食店が増えると、とことん個性を追求して、こだわりを出していくお店が繁盛していくのだなと思います。

 

 海外に出て、あらためて日本食文化のすごさを感じます。そして、「バー花かるた」は、タイにおける日本食文化を変えていく、そんな勢いが感じられる代表的なお店でした。タイに行かれたことがない方でもタイの変貌ぶりがイメージができるかな? 本当にバンコクは進化し続けてます。日本の飲食店も進化していますが、タイの飲食店の方が進化のスピードは早いかもしれませんね。

株式会社永遠希 代表取締役 小田利明氏株式会社永遠希
代表取締役
小田利明氏
1965年広島県広島市生まれ。美容専門サロンの営業職を経て、1995年30歳で起業。2000年に有限会社永遠希を設立し、2005年に株式会社永遠希に変更。現在、「囲酒家 永遠の縁卓」など広島市内に7店舗を展開中で、2013年タイ・バンコクにも「永遠希」をオープンさせた。
(写真1)「バー花かるた」のこだわりの焼酎棚。バンコクでありながら、様々な銘柄がそろう
(写真1)「バー花かるた」のこだわりの焼酎棚。バンコクでありながら、様々な銘柄がそろう
(写真2)“名古屋メシ”が堪能できるのもこの店の特徴
(写真2)“名古屋メシ”が堪能できるのもこの店の特徴
(写真3)鰻のひつまぶしは、日本の味とほぼ変わらないクオリティだ
(写真3)鰻のひつまぶしは、日本の味とほぼ変わらないクオリティだ
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