懐石料理を気楽に自宅で! 見た目も豪華な「馳走箱」が人気
蕎麦酒房と懐石料理 一献 庵(愛知・豊田)
店の強みと特徴を生かしたテイクアウト販売が好調
2019年にリニューアルオープンした、愛知・豊田の「蕎麦酒房と懐石料理一献庵」。「カジュアルに蕎麦や一品料理を楽しんでもらう居酒屋と、静かな個室で堪能してもらう懐石料理、両方が融合する店を目指しました」と話すのは、フレンチ出身で現在は蕎麦打ちもこなす、代表取締役の野村政史氏。客層の中心は40~50代で、土地柄、自動車関連企業のビジネス層から近隣のファミリーまで、幅広く親しまれている。
テイクアウトを始めたのは今年4月初旬。「コロナの影響で企業の宴会予約がほとんどなくなったので、すぐに動きました」と野村氏。4月中旬にはランチの日替わり定食を弁当にした「大将の一押し弁当」(935円)を販売。家族の夕食用や、宴会などで利用してくれていた企業からの予約が、電話やSNSを通じて入ってくるという。続けて、家飲みやパーティー需要を取り込もうと、「オードブル」(2~3人前2200円~)もスタート。「『洋食の肉料理をメインにボリューム重視』や『魚中心でヘルシーに」など、料理へのさまざまなリクエストに全て応えています」と野村氏は話す。
さらに、4月後半には自慢の懐石料理を折箱に入れた「馳走箱」(2人前3300円~)も開始。旬の食材を使った約20品が詰め込まれ、メニューは月替り。8月は伊勢エビ酒蒸し、アユの風干し焼き、アワビバター焼きのほか、愛知県産鴨のロースや南瓜蕎麦揚げなど、店の特色を生かした料理が見た目も鮮やかに盛り込まれる。「懐石料理を自宅で気軽に楽しんでいただき、店の味を知ってもらうという狙いもありました」(野村氏)。その狙いが当たり、日常使いの居酒屋として店を利用していた常連が、記念日用に注文したり、友人・親族のお祝いのプレゼントとして購入することが多いという。また、来店時にお土産として持ち帰る人もいて、売上アップにつながっている。
「一献庵」ではコロナ以前、月1回のペースで「日本酒友の会」と題した店内イベントも開催していたため、リピーターの中には日本酒ファンも多い。そこで現在、「馳走箱」に合う季節の日本酒セット(1合×3本セット1980円)を、ペアリングで提案。客単価アップに一役買っている。
「年末には、蕎麦屋ならではの出汁を使った鴨鍋や、アッパー層をターゲットにしたフグ鍋など、鍋セットのテイクアウトを考えています」と野村氏。さらに、「馳走箱」も年末年始バージョンを検討している。現在、テイクアウトの売上は全体の約20%。今後は自社サイトを立ち上げ、電話や個人のSNSで受け付けていた注文をオンラインで予約できるようにすると共に、情報発信を強化していく考えだ。
愛知県豊田市桜町1-63 シングルプレイス1F
https://r.gnavi.co.jp/n889402/
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