飲食店のインバウンド対策調査。集客に効果があったのは「地図検索サービスへの対応」

「インバウンド対策の現状と今後」をテーマに、全国のぐるなび加盟店にアンケートを実施。半年前と比べて外国人客が「増えた」と感じている飲食店は32%に。また、インバウンド対策として効果があったものは「Googleマップなど地図検索サービスへの登録・情報入力」が最多となりました。

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2023年秋と比べて外国人の数は増加傾向。インバウンド対策では「地図検索サービスへの対応」が効果的

今回は「インバウンド対策の現状と今後」をテーマに、全国のぐるなび加盟店にアンケートを実施しました。2023年秋と比べてインバウンド(訪日外国人)の数が「増えた」と感じている飲食店は32%に。また、インバウンド対策として効果を感じたもので最多だったのが「Googleマップなど地図検索サービスへの登録・情報入力」(15%)でした。この「地図検索」に関する取り組みは、今後1年間で新たに実施・対応強化しようと考えている取り組みとしても最多(12%)だったことから、インバウンド対策における地図検索の重要性が浮き彫りになりました。

以下より、アンケート結果を詳しく見ていきましょう。

紹介するデータは「インバウンド対策の現状と今後」(ぐるなび調べ)
回答者数 ぐるなび加盟店392店舗
調査時期 2024年1月25日(木)~2月22日(木)
※アンケート結果は、「ぐるなびPRO for 飲食店(管理画面)」にログインした後、下記からダウンロードできます(ぐるなび加盟店のみ)。
アンケート結果レポート「インバウンド対策の現状と今後」
※未加盟の場合は、下記をご覧いただき、お問合せください。

目次
インバウンドはこの半年で増加傾向。客単価は日本人と同程度か
集客面では「地図検索サービスへの対応」が効果的。喜ばれるのは「外国語メニュー」「無料Wi-Fi」

インバウンドはこの半年で増加傾向。客単価は日本人と同程度

図1では、半年前およびコロナ禍前と比べてインバウンドの客数の変化を聞いた結果をまとめたものです。半年前と比べると「増えた」という回答が32.4%で、「減った」(8.7%)を大きく上回っており、飲食店を訪れる外国人の数が増加傾向にあることが読み取れます。この傾向はコロナ禍前との比較でも同様(「増えた」が29.1%)で、約3割の飲食店がコロナ禍以前よりもインバウンド客の増加を感じていることがわかりました。

また、インバウンド客の客単価については、日本人と比べて「同程度の客が多い」(43.5%)が最多で、次いで「低い客が多い」が37.8%に。客単価は日本人と同程度であることが分かりました。

次に、この1年くらいで行ったインバウンド対策についての自己評価をグラフ化しました(図2)。インバウンド対策を行っている店舗は全体の51.3%で、そのうち「十分な対策・対応ができている」と回答した店はわずか7.9%にとどまりました。また、「特に問題なく対策・対応しているが、十分とは言えない」(22.7%)と「一応の対策・対応はしているが、問題が多い」(20.7%)があわせて約43%を占めており、多くの店舗が現状の対策に課題を感じていることが分かりました。

集客面では「地図検索への対応」が効果的。喜ばれるのは「外国語メニュー」「無料Wi-Fi」

図3では、集客・販促に関するインバウンド対策について、「効果があったもの」「今後新たに実施・対応強化したいもの」を聞きました。現在実施している取り組みで最多だったのが「キャッシュレス決済の導入・拡充」(27.8%)。「効果があった」という回答が一番多かったのは「Googleマップなど地図検索サービスへの登録・情報入力」(15.3%)で、「今後新たに実施・対応強化したい」取り組みでも最多(11.5%)となり、地図検索の重要性が浮き彫りになる結果となりました。

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次に、メニューに関してのインバウンド対策について「喜ばれているもの」「今後新たに実施・対応強化したいもの」を聞きました(図4)。「外国語のメニュー表を用意」(現在実施:32.4%、喜ばれている:18.1%、今後実施:13.8%)がすべての項目で最多で、「日本酒・日本ワインなど、日本のお酒を用意・拡充」(同19.4%、11.7%、9.2%)が2番目に多いという結果になりました。

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図5は、接客・サービスについてのインバウンド対策の中で、「喜ばれているもの」と「今後新たに実施・対応強化するもの」を聞いた結果です。「現在実施」と「喜ばれている」の2項目でトップだったのが「無料Wi-Fiの提供」(現在実施:20.7%、喜ばれている:10.7%)。「今後新たに実施・対応強化」については、「外国語で接客できるスタッフの採用・増員」(11.5%)がトップで、この取り組みは「喜ばれている取り組み」としても2位(10.2%)であることから、インバウンド客の満足度向上につながる可能性があります。

以上、「インバウンドの課題への対応現状と今後」の調査結果の一部を紹介しました。本調査では、2024年の経営戦略②として、他に「人材確保や育成・活性化の課題への対応」についても同時に調査をしています。その中でインバウンド対策に特化した人材採用についての調査結果データもあります。下記からダウンロードして、ぜひインバウンド対策の参考にしてください。

アンケート結果レポート「インバウンド対策の現状と今後

※「アンケート結果レポート」は、ぐるなび加盟店のみ閲覧・ダウンロード可能です
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