貝で始まり、貝でシメる。旨みを活かしたメニューが大好評
【福岡・博多】磯ちょうちん
客を喜ばせることを目的に素材と調理法を追求
「貝と日本酒」をコンセプトに、“溶岩炉端焼”を売りとしている「磯ちょうちん」。2015年6月にオープンし、当初は男性サラリーマンが中心だったが、特に目立った宣伝をしていないにも関わらず、3カ月で女性が7割と逆転。ほとんどの客がリピーターとなった。
来店客の誰もがオーダーするという名物は「貝のつかみ取り」(1058円)。鹿児島などで獲れたハマグリを客にすくってもらい、酒蒸し・バター焼き・ガーリックバター、いずれかの調理法で提供している。最後にたっぷりの貝のエキスが残るため、これを使ったシメへとつなぐ。バター焼きとガーリックバターにはパスタを、酒蒸しなら吸物を提案。さらに、この吸物とあわせて必ずシメにすすめるのが「貝釜土(かまど)めし」(410円)だ。小柱、真ツブ、アサリをぜいたくに使ってかまどで炊き上げ、自宅では味わえないと大好評だ。米は、1年の前半は熊本県産ひのひかり、後半は佐賀県産ミルキークイーンの有機米を使用。その日使う分だけ精米し、もっともおいしい状態に炊き上げるという。また、専用の容器を用意し「貝の釜土めし」をテイクアウトでも販売。「箱めし」(518円)、「わっぱめし」(626円)ともに、土産用として喜ばれている。
「今は、利益よりもお客様が喜ぶことは何かを考えて店づくりをしています」と語るのは、有限会社和コーポレーション代表取締役の谷口和彦氏。売りを明確にしたことで、売上は右肩上がりだという。今後は複数あるメニューの見直しと開発を平行して進め、年末商戦に向け、勝機を狙っていく。
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