2015/03/10 特集

特別対談 観光庁 長官 久保成人氏×株式会社ぐるなび 久保征一郎(4ページ目)

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訪日外国人(インバウンド)に関するデータと、1月19日に大幅リニューアルした「ぐるなび外国語版」のポイントを紹介。

2014年の訪日外国人数は過去最高の1,341万4,000人! 2014年の訪日外国人数(年間推計値)は、これまでの過去最高であった2013年の1,036万4,000人を300万人余り上回り、約29.4%増の1,341万4,000人。政府による目標である2020年2,000万人達成に向けて、2015年以降のさらなる伸びが期待される。
上位をアジアが独占!台湾・韓国・中国(香港含む)で全体の約66.5%に 日本からの距離が近い台湾、韓国、中国(香港含む)からの2014年訪日総数は892万200人。全体の割合の約66.5%となり、実に訪日外国人の3人に2人は、これら東アジアから来ていることがわかる。
総額および1人当たりの消費額も過去最高!外国人8人の訪日で日本人1人の年間消費額と同等に 2014年の訪日外国人旅行消費の総額は2兆305億円(速報値)で過去最高額を記録。2013年の1兆4,167億円から43.3%増となり、大幅な伸びを示した。また、訪日外国人1人当たりの旅行消費額は、前年(13万6,693円)比10.7%増の15万1,374円と推計され、こちらも過去最高額に。日本人の年間消費額は約120万円といわれており、外国人8人の来日で、日本人1人の年間消費額と同等となる。ちなみに2兆305億円の内、飲食費は4,307億円。前年(2,903億円)から67.4%と大きく数字が伸びており、2015年以降の訪日外国人の増加に比例して、今後も増えていくだろう。

検索機能や予約機能が強化され、進化した「ぐるなび外国語版」

「ぐるなび外国語版」は今年1月19日に大幅リニューアル(スマートフォン版は4月を予定)。ぐるなびがこれまでに蓄積したオリジナルのノウハウを活かし、外国人のニーズに応えることを徹底的に追求。デザインはフルリニューアルされ、詳細な絞り込み検索など検索機能が向上し、利便性が高まっている。あわせてドメインは従来の「.jp」から「.com」に変更。海外からより多くのアクセスが期待できるようになる。

トップページは7言語(英語、中国語の繁体字・簡体字、韓国語、インドネシア語、マレーシア語、タイ語)に対応し、掲載店舗数は約6万9000店(2015年1月現在)。また、世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」とも連携し、訪日外国人をもてなす取り組みを開始すべく、協議を進めている。具体的には「トリップアドバイザー」に「ぐるなび外国語版」の持つ予約機能を提供すること、また、「ぐるなび外国語版」の店舗ページに「トリップアドバイザー」に寄せられた口コミを連携させることを協議している(実装時期未定)。
ぜひ進化した「ぐるなび外国版」を活用していただきたい。

ぐるなび外国語版トップページ

  1. 訪日ビギナー(初来日の人)向けの厳選おすすめ情報を掲載。そのページへのリンクを、わかりやすい位置に設置
  2. 「MAP検索」「観光スポット検索」「ホテル検索」「駅検索」を上位に
  3. 外国人のニーズが高い「エリア検索」や「特集」をファーストページに
  4. 日本をより楽しんでもらうための「食体験イベント」特集ページへ誘導
  5. 写真でイメージを膨らませながら検索ができる「業態検索」
  6. 日本の食文化をコラムで紹介

店舗ページトップ

  1. 外国人のニーズが高い設備・サービスをアイコンでわかりやすく
  2. 詳細な店舗基本情報
  3. Webフォームから予約受付が可能
  4. 営業時間、料金情報を追加
  5. 「英語メニュー表の有無」「国・宗教別メニューの有無」「食べ放題メニューの有無」など、外国人に関心の高い項目を表示
  6. 看板メニューを店舗ページのトップに表示可能
  7. 食体験イベントなど、その店ならではの売りをアピール
  8. 食体験イベント詳細ページへ

「ぐるなび外国語版」リニューアルのポイント

正確で詳細なメニュー情報をリアルタイムに発信

自分が海外旅行の際に感じるように、外国人にとって異国である日本での食事には好奇心と不安が同居するもの。メニューに関して食材、調理法、調味料の説明ができ、それらは管理画面から日本語入力で4言語(英語、中国語の繁体字・簡体字、韓国語)に自動変換される

Webフォームから「席のみ予約」の受付が可能に

外国人ユーザーのためのオンライン予約機能を追加。専用のWebフォームから席のみ予約をすることが可能になり、その設定は飲食店が管理画面から日本語操作で行える。

外国人向けレストランコンシェルジュの拡充

日本語を話せない外国人ユーザーのために、多言語に対応できる専門のコンシェルジュスタッフを増員。店選びの問い合わせや予約代行などのサービスを行う。

「食体験イベント」ページや多彩な特集を掲載

外国人観光客に特に人気があるのが"食体験イベント"。例えば、日本酒の飲み比べといった「試食・試飲」や、マグロの解体ショーをはじめとする「ライブショー」。そのほか、寿司握りなどの「特別体験」や「料理教室」などをアピールすることで、外国人に選ばれる店を目指したい。また、「ぐるなび外国語版」トップページおよび、訪日ビギナー向けのページからは、エリアや業態など7つのテーマに応じた特集を掲載し、外国人ニーズに応じた店舗ページへのアクセス導線を設置する。

受講無料!好評開催中!ぐるなび大学「インバウンド対策セミナー」

ぐるなび大学ではインバウンドの集客対策として、「インバウンド対策セミナー」を全国各地で定期的に開催。インバウンドの現状、集客するためのポイントや「おもてなし」をする上での注意点を伝えるとともに、実際に外国人観光客が来店したときの対応について学ぶ内容になっている。ぜひこのセミナーを活用し、インバウンド受け入れ準備につなげていただきたい。
※参加無料。対象はぐるなび加盟の飲食店様となります。

開催スケジュールはWebで確認!または電話で問い合わせを

http://daigaku.gnavi.co.jp/
ぐるなび大学事務局
0120-41-9672
受付/平日10:00 ~ 18:00

Event Report東京と大阪で「インバウンド祭り」開催!

2月19日(木)に東京(ぐるなび本社)で、3月5日(木)には大阪(ぐるなび大阪営業所)にて、特別講演、座談会やパネルディスカッション、簡単英会話レッスンをまとめた「インバウンド祭り」を開催! 2月の東京会場では、特別講演として「訪日観光の最新動向と食~広がる『食』に対する訪日ニーズを把握する~」をテーマに、株式会社やまとごころ代表取締役の村山慶輔氏が講演。続く座談会ではぐるなびのデータから見る"インバウンドの今"を、そして簡単英会話レッスンでは英語がまったくできない人のための超・簡単英会話を紹介。各プログラムには100名を超える飲食店関係者が集まり、訪日外国人(インバウンド)の集客への関心の高さをあらためて示す結果となった。

2月19日の東京会場の様子。各プログラムに100名を超える飲食店関係者が参加し、大盛況のうちに終了した

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