更新日:2023.12.5
看板は飲食店の「顔」。適切な場所に適切な種類&内容の看板を設置して、集客アップにつなげよう!
飲食店にとって店の「顔」となる看板。通行人に店舗の存在を伝えると同時に、「おいしそう」「入ってみたい」という第一印象を左右する販促の“武器”にもなり得る。また、看板の種類やサイズ、デザイン性に加えて、設置場所が集客率に大きな影響を及ぼすことも。
それぞれの特徴やメリットを把握し、店のコンセプトや魅力をもっとも効果的にアピールできる看板と設置方法を選択しよう。
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目次
・看板の意味・メリットは?
・看板にはどんな種類がある?
・看板にはどんな内容を掲載したらよい?
・看板デザインのポイントは?
・看板設置の費用はどれくらい掛かる?
・看板を設置する際の注意点は?
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看板の意味・メリットは?
店舗の存在を伝える
店舗看板のもっとも重要な役割の一つは、周囲に店の存在を知らせること。看板を設置することで通行人やドライバーなど不特定多数の人に向けて店をアピールでき、認知度を高めることができる。
コンセプトを伝える
業態やイチオシのメニュー、価格帯などを掲載し、どのようなサービスを提供する店かを提示しよう。大衆性や高級感といった雰囲気を看板のデザインを通して表現することでより明確にコンセプトを伝えることができる。
入店につながる情報を伝える
実施中のイベントやキャンペーンなどを打ち出す際の告知や宣伝ツールとしての活用も。のれんやスタンド看板など、開店時に設置するタイプの看板は営業中であることを知らせることができる。
SNSで情報が拡散される
おしゃれな看板やユニークで目を引く看板は写真や動画に撮られやすく、その場での効果に加えてSNSでの拡散による集客を期待できる。コンセプトやターゲットを考慮しながらデザインを検討しよう。
看板にはどんな種類がある?
ファサード看板
店舗正面の出入口上部に設置され、店の「顔」となる看板。表示面積が広く、もっとも目立つところに設置されるため、店舗名やロゴなど掲載する場合が多い。プレート看板や電飾を内蔵したものなどさまざまな種類がある。
壁面看板
店舗の壁面に取り付ける看板。ファサード看板と同様に大きく作ることができるため、ロゴやイメージ写真、イラストなどアイキャッチとなるものを掲載し、遠くまで店の存在を知らせることができる。
突出し看板
A看板
スタンド看板
店前に置く自立式の看板で、黒板式、ポスターフレーム、LEDパネルタイプなどがある。ランチやクーポンなどの情報を記載して集客を促したり、開店時に外に設置し、営業中であることを示すツールとしても活用できる。
デジタルサイネージ
ディスプレイを使用した電子看板。画像や映像などのデジタルコンテンツを使用し、より多くの情報を発信できる。印刷や装飾、廃棄にコストをかけずに季節や時間帯に応じた内容をタイムリーに配信できるメリットも。
ウインドウ看板
店舗の窓や入り口のドアなど、ガラス面に施工。店名やロゴを切り出して貼り付けるデザインやポスタータイプがあり、空きスペースになりがちな入口や扉を活用して、店名や営業時間などのサービス内容を周知できる。
旗
のれん
店頭幕・懸垂幕
ポールやロープを利用し、外壁に吊り下げる幕状の看板。サイズが大きく視認性が高いため、打ち出したいメニューなどをデザインし、売りやコンセプトをアピールできる。
タペストリー
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看板にはどんな内容を掲載したらよい?
店名やアイキャッチ
店名や「ラーメン」「イタリアン」「中国料理」といったジャンルを大きく掲載し、店の存在や業態をわかりやすく伝えよう。屋号のかわりにロゴやイメージキャラクターなどアイキャッチとなるものをあしらえば、店を印象付けることもできる。
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イチオシメニューの掲示
メニューを掲示する際は、もっとも打ち出したいメニューや売れ筋を絞ってアピールを。限られたスペースでもコンセプトを明確に伝え、利用客のニーズに訴求することができる。
店舗情報
営業時間やどのようなメニューがあるか、価格帯はいくらかといった店選びの参考となる情報をわかりやすくまとめよう。ランチや期間限定キャンペーン、お得なサービスなども積極的に掲示し利用を促したい。
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看板デザインのポイントは?
店舗のコンセプト・雰囲気を伝える
大衆居酒屋であればレトロ感のある看板を設置する、現地感を売りにした韓国料理店であればあえてハングルを大きく使うなど、よりコンセプトが伝わるデザインを採用することで、他店との差別化を図りながら集客を促せる。
視認性を高める
他店の看板や周囲の景色と同化しない色を使用する、英字の店名は筆記体にしないなど、読みやすさを考慮したサイズ、デザインを。夜間はスポットライトなどで照明を当てることで視認性が高まり、雰囲気も演出できる。
他店との違いを掲載
繁華街など飲食店が立ち並ぶエリアでは特に他店との差別化が重要となる。あえて手書き風の看板にしたり、ロゴやキャラクターを押し出したりと、コンセプトに応じてオリジナリティーをアピールしよう。
時間帯や曜日などによって内容を変える
時間帯や曜日ごとの通行人の年齢層や客層に合わせて看板に掲示するメニューや売りの内容を変えることで、より幅広い層に店の魅力をアピールできる。昼はランチメニュー、夕方はハッピーアワーの内容など、適宜情報の入れ替えを。
通行人の流れを読む
看板は内容だけでなく、どこに設置するかも重要だ。視認性の確認も兼ねて朝、昼、夜やピークタイムなど時間帯別に通行人の流れや動線をよく観察し、もっとも効果的な位置に設置しよう。
情報を詰め込みすぎない
通行人が看板を目にする時間はほんの一瞬。情報量が多いと文字や写真が小さくなり読みづらくなる。ひと目見ただけでも特徴やアピールポイントが伝わる、情報はなるべく絞り、シンプルにまとめよう。
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看板設置の費用はどれくらい掛かる?
デザイン制作費
看板の種類や形状に応じて料金が変動する。一般的にはデザイン料が3~6万円、看板製作費が5~20万円程度とされるが、デザインの要素・構成、使用する材質によって大きく異なる。
取付施工費
工事の規模によって異なり、一人で施工できる作業であれば3万円~と費用が抑えられる。一方、複数名での作業を要する看板や、高所に設置するための足場、専用の機材などが必要になると価格が上昇し15~70万円程度になる場合もある。
その他の費用
上記以外にも看板の運搬費、既存の看板の撤去費、施工前の現場調査費、電飾やライトを取り付けるための電気工事費など、規模や種類に応じて別途費用がかかる場合も。壁面看板などは小さなものでも10万円程度を考えておきたい。
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看板を設置する際の注意点は?
申請が必要になる場合がある
設置位置やサイズによっては道路占用許可や道路使用許可申請が必要となる。また、壁面看板など高さ4mを超えるものは工作物確認申請をし、看板を設置するにあたって構造上の問題がないか事前に審査してもらわなければならない。
看板が設置可能な物件か確認を
看板を取り付ける建物に構造上の制約があったり、店舗が歩道に面していたりすると、設置できる看板の種類が限られてしまう場合がある。条件は物件ごとに異なるため、必ず貸主に確認を。
法律、条例による規制の対象にならないか
自治体ごとに屋外広告物に関する条例や、景観の促進・維持のための景観法が定められている。店舗の所在地によっては看板が設置できなかったり、デザインが制限される場合があるので、事前に都道府県や地区町村への確認を。
看板使用料の有無
物件によっては、家賃とは別に看板使用料が発生する場合がある。オーナーに問い合わせたり、不動産契約時の内容をよく確認し、設置できる看板の内容、設置費用や現状回復費の負担についてなどを明確にしておこう。
昨今はSNSでの集客が重要視されるが、不特定多数に店の魅力を知らせることができる看板は重要な案内板であり販売促進ツールだ。店コンセプトや予算を考慮しながら適切な看板デザインと設置場所を検討し、利用客に選ばれる店づくりに役立てたい。