飲食店開業で解決すべき12課題！その相談先をご紹介

更新日：2024.9.17

飲食店を開業しようと考えているあなたにとって、適切なアドバイスを得ることは成功への大きな一歩です。この記事は、その夢を現実に変えるためのロードマップを提供します。開業のアイデアがひらめいた瞬間から、実際に最初のお客様がお店のドアを開けるその日まで、 どのタイミングで、どのような専門家に、何を相談すれば良いのか を詳しく解説しています。この一連のガイダンスを通じて、飲食店開業の道のりが明確になれば幸いです。

ぐるなびが過去にぐるなび加盟店を対象と行ったアンケート（2023年6月～7月実施。飲食店開業経験者が回答［n=175］）に沿って、プロセスを策定。「相談タイミング」「相談先」「相談事」に分けてピックアップし、本文を追加しました。開業に向けてのプロセスで、不安や不明点が多かったプロセスは「資金調達・借入」「店舗用物件探し」「事業計画策定」「コンセプト検討」「内装・外装設計・施工」の順でした。開業プロセスの前半の準備段階で不安や不明点がある場合は、こちらの記事を参考に、適切な相談先にコンタクトをとり、一つ一つ課題をつぶしていきましょう。

〈目次〉

  1. コンセプト検討
  2. 事業計画策定
  3. 資金調達・借入
  4. 店舗用物件探し
  5. 料理・メニュー開発
  6. 内装・外装設計・施工
  7. 厨房設備購入
  8. 什器・備品購入
  9. 各種届出・手続き
  10. スタッフ採用・教育
  11. 集客・オープニング告知
  12. メニュー販促

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1. コンセプト検討

飲食店を開業する際、まず重要なのは「コンセプト」、つまりお店の独自の特徴を決めることです。たとえば、家族向けのカジュアルなレストランや、健康に特化したカフェなど、どのようなお店を目指すかを考えます。この アイデアを練り始める段階から、具体的な事業計画を作成する前までが、コンセプトを検討するのに最適な期間 です。

この時期に、ビジネスコンサルタントや市場分析の専門家、他の飲食店経営者に相談することが重要です。彼らはあなたのアイデアが市場に適合しているか、どのように他の店舗と差別化できるかを判断するヒントをくれるはずです。専門家は市場のトレンドや顧客の好みを理解しているため、アイデアが現実的かどうかの指針を提供してくれるでしょう。また、すでに飲食店を運営している人からは、現場での経験に基づいた実践的なアドバイスが期待できます。

こうした相談を通じて、アイデアを洗練させ、無駄な労力やコストを削減できます。また、競争が激しい飲食業界において、成功するための確かな基盤を築くことが可能になります。

〈コンセプト検討の参考に、こちらの関連記事もどうぞ〉
ブランディングから始まる“選ばれる店”づくり（１） - ぐるなび通信

2. 事業計画策定

お店のコンセプトが決まったら、次は「事業計画」。これはお店をどう運営していくかの計画です。 コンセプトが固まった後から、お金を集める前が、事業計画を立てるのにちょうどいいタイミング です。

この時期に金融アドバイザーや経営コンサルタント、業界で経験が豊富な先輩に相談すると良いでしょう。なぜかというと、彼らはお店の「財務計画」、つまりどうやってお金を管理するか、どのくらいの収益が見込めるかを考えるのを手伝ってくれるからです。また、ビジネスモデル、つまり稼ぎ方を検証してくれます。これは、あなたのお店がどうやってお金を稼ぐか、どのようなサービスや商品を提供するかの計画です。

専門家に相談することで、計画に現実味を持たせ、リスクを減らせます。また、計画がしっかりしていると、資金を集める時にも有利になるでしょう。実際に業界で成功している人のアドバイスは、失敗を避けるための貴重な手がかりになります。充実した事業計画は、飲食店を成功に導く重要なステップです。

〈こちらもどうぞ〉
ぐるなび通信で「事業計画」に関する記事はこちらにまとまっています

3. 資金調達・借入

お店の計画ができたら、次は「お金を集める」段階です。 事業計画が完成してから開業の6カ月前までが、資金を調達するのに適切なタイミング です。この時期に資金を集めることで、店舗の準備や初期運営に必要な費用を確保できます。

資金調達のためには、銀行の担当者や投資家、すでに飲食店を成功させているオーナーに相談すると良いでしょう。銀行の担当者はさまざまな融資オプションを提供してくれ、どのような借入が可能か、どの融資プランがあなたのビジネスに最適かを教えてくれます。投資家からは、資金を提供してもらう代わりに、将来の利益を分けるという方法で資金を得られます。成功したオーナーは、自分たちがどのように資金を集めたか、どのような落とし穴があるかについての貴重なアドバイスを提供してくれるでしょう。

相談のポイントは「融資のオプション」を理解し、「返済計画」をしっかり立てることです。借りたお金をどのようにして返していくかを計画することで、金融機関や投資家を納得させ、必要な資金を確保できます。また、将来的な財務の安定性を確保し、お店の長期的な成功につなげられます。

〈資金調達の参考にこちらもどうぞ〉
低コストで開業可能！ 小さい飲食店経営を成功に導くコツをまとめました - ぐるなび通信

4. 店舗用物件探し

資金が集まったら、次に大切なのは「お店の場所を決めること」。お店を開く場所は、成功にとって非常に重要です。 資金調達が完了してから開業の6カ月前までが、店舗用の物件を探すのに適切なタイミング となります。

この時期に不動産エージェント、地域のビジネス組織、他の飲食店の経験者に相談することがオススメです。不動産エージェントは多くの物件情報を持っていて、あなたのニーズに合った場所探しの手助けをしてくれるでしょう。地域のビジネス組織はその地域の商業状況や顧客層についての知識があります。また、経験豊富な店舗オーナーからは、実際に店舗を運営する上での貴重なアドバイスがもらえます。

相談する際のポイントは、「立地分析」と「賃貸契約の条件」です。立地分析では、お店が集客したいユーザーの多い場所、競合店の状況、アクセスの良さなどを考えてください。賃貸契約の条件では、家賃の金額や契約期間、改装に関するルールなどを確認します。こうした相談をすることで、お店にとって最適な場所を見つけ、後々のトラブルを避けられます。良い立地はお店の集客に直結し、ビジネス成功の重要な要素となるでしょう。

〈物件探しの参考に、こちらもどうぞ〉
飲食店をオープンする時の物件探し／物件選びの完全ガイド - ぐるなび通信

5. 料理・メニュー開発

お店のコンセプトが決まったら、次は「料理とメニューを作る」ことです。 コンセプトが確定してから開業の3カ月前までが、料理とメニューを考えるのに適切なタイミング です。この期間にメニューを決めることで、開業に向けて準備を整える時間が十分に取れます。

料理やメニュー開発のためには、シェフや料理研究家、飲食業界の先輩に相談すると良いでしょう。シェフや料理研究家は、お店のコンセプトに合ったおいしい料理のアイデアやレシピを提供してくれます。また、先輩からは、どんな料理がお客さんに人気があるか、どのようにコストを抑えながらメニューを作るかのアドバイスが得られます。

相談すべきポイントは「メニュー構成」と「原価計算」です。メニュー構成では、どんな料理を提供するか、どのようにメニューを組み立てるかを考えます。原価計算は、料理一つひとつの材料費や作成コストを計算し、利益が出る価格設定をすることが重要です。こうした相談を通じて、お客さんが喜ぶメニューを作り、利益を生み出せます。よく考えられたメニューは、お店の魅力を高め、成功への道を開きます。

〈メニュー開発の参考に、こちらもどうぞ〉
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6. 内装・外装設計・施工

店舗の場所が決まったら、次は「お店の内装と外装をどうするか」を考えます。 場所が決まってから開業の4カ月前までが、内装と外装を計画するのに良いタイミング です。この時期に計画を進めることで、開業までに十分な時間を確保して、準備を整えられます。

内装や外装の計画には、インテリアデザイナーや建築家、経験豊かな業界の先輩に相談すると良いです。インテリアデザイナーや建築家は、お店のブランドイメージに合ったデザインを提案してくれ、お店を魅力的に見せる方法を教えてくれます。業界の先輩からは、実際にお店を作った経験に基づく、実用的なアドバイスがもらえます。

相談する際のポイントは「ブランドイメージの反映」と「コスト管理」です。ブランドイメージの反映では、お店のコンセプトや雰囲気をデザインに取り入れることが大切です。コスト管理では、予算内で最高のデザインが実現できる方法を考えましょう。お店の外観や内装がお客さんを引き付け、心地よい空間を作れます。また、予算を守りつつ効果的な内装を実現することは、お店の成功に大きく貢献するでしょう。

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7. 厨房設備購入

お店の内装と外装の計画が決まったら、次は「厨房設備をどうするか」を考えます。この準備は、 施工計画が確定してから開業の3カ月前までの間が最適 です。この期間に設備を選び、配置計画を立てることで、開業までに必要な準備を整えられます。

厨房設備を選ぶ際には、設備供給業者、経験豊富なシェフ、他の飲食店経営者に相談すると良いです。設備供給業者は、最新の厨房機器やコスト効率の良い機器についての専門的な知識を提供してくれます。経験豊富なシェフや同業者は、実際の厨房運営においてどのような機器が有用か、どのように配置すると作業効率が上がるかについての貴重なアドバイスをくれます。ぐるなびの営業マンは、その豊富なコネクションから適切な業者を紹介してくれるはずです。

相談する際のポイントは、「設備の選定」と「配置計画」です。適切な設備選定は、厨房の効率と機能性を高め、美味しい料理をスムーズに提供するために重要です。配置計画では、厨房のスペースを最大限に活用し、作業の流れをスムーズにするためのレイアウトを考えましょう。

〈厨房設備購入の参考に、こちらもどうぞ〉
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8. 什器・備品購入

お店の内装が決まった後、次に重要なのは「什器（テーブルや椅子など）と必要な備品を選ぶこと」です。 内装設計が完了した後から開業の2カ月前までが、什器と備品を選ぶのに適切なタイミング です。この期間に適切なアイテムを選ぶことで、開業までに店を整えるための時間が確保できます。

什器や備品を選ぶ際には、デザインストア、什器を扱う専門業者、または飲食業界で長年の経験を持つベテランに相談すると良いでしょう。デザインストアや専門業者は、お店の雰囲気に合ったスタイリッシュで機能的な什器を提案してくれます。業界のベテランからは、実際の店舗運営で役立つ什器の選び方やコスト管理のノウハウを聞けます。また現在ぐるなびでは、株式会社テンポスホールディングスとの協業強化を進めているので、ぐるなびの営業マンにもぜひご相談いただければと思います。

相談するポイントは「スタイルと機能性」、そして「予算調整」です。スタイルと機能性では、お店のコンセプトに合ったデザインと、使い勝手の良さを考慮します。予算調整では、コストを抑えつつ、質の高い什器を選ぶことが重要です。お店の魅力が高まる什器を選び、快適で効率的な空間を作り出しましょう。

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9. 各種届出・手続き

飲食店を開業するには、法的な手続きも重要なステップです。 開業の3カ月前から1カ月前までが、これらの手続きを行うのに最適な期間 です。このタイミングで届出や手続きを進めることで、開業日までに必要なすべての準備が整います。

このような法的な手続きには、法律の専門家、地方自治体の担当者、すでに飲食店を経営している経験者に相談することが重要です。法律専門家や自治体の担当者は、飲食店を開業するために必要な許可証や規制に関する詳しい情報を提供してくれます。経験者からは、実際の運営における注意点や役立つアドバイスを得られます。

相談する際の重要なポイントは、必要な許可証の取得と衛生基準や安全規定の遵守です。許可証は、飲食店を合法的に運営するために不可欠で、これらがないと店を開けません。衛生基準や安全規定の遵守は、お客さんと従業員の安全を守るために重要です。これらの手続きを適切に行うことで、法的な問題を避け、スムーズに店舗を開業できます。また、お客さんに安心してサービスを提供できるようになります。

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10. スタッフ採用・教育

スタッフを選ぶ際には、人材コンサルタント、経験豊かなレストランマネージャー、他の飲食店のオーナーに相談すると良いです。人材コンサルタントは、求めるスキルや性格を持つスタッフの採用方法をアドバイスしてくれます。経験豊かなマネージャーや他店のオーナーからは、実際に店舗で働くスタッフに何が求められるか、どのように彼らを育てるかについての実用的なアドバイスがもらえます。

相談する際のポイントは、「適切な人材の採用」と「効果的なトレーニングプログラム」の構築です。適切な人材を採用することで、店舗運営がスムーズになり、顧客サービスの質が向上します。また、効果的なトレーニングプログラムは、スタッフが必要なスキルを身につけ、チームワークを築くのに役立ちます。

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11. 集客・オープニング告知

お店の開業が近づくと、次に重要なのが「お店の宣伝と集客」です。 開業の2カ月前から直前までが、宣伝活動を計画し、実行するのに最適なタイミング です。この期間に宣伝を行うことで、開業直後から多くのお客さんにに多くのお客さんに来てもらえるようになります。

集客とオープニングの告知のためには、マーケティングの専門家、PRエージェント、業界の先輩、ぐるなびの営業マンに相談すると良いです。マーケティングの専門家やPRエージェントは、効果的な広告キャンペーンやプロモーションの方法を提案してくれます。業界の先輩やぐるなびの営業マンは、飲食店の宣伝に特化したアイデアや地域の顧客に対しての集客戦略を教えてくれるはずです。

相談する際のポイントは、「プロモーション戦略」と「地域コミュニティーへのアプローチ」です。プロモーション戦略では、お店の魅力を効果的に伝える方法を考えます。地域コミュニティへのアプローチでは、近隣の人々にお店を知ってもらい、地域に根付いた宣伝を行いましょう。開業初日からお客さんを引き寄せる効果的な宣伝と地域への適切なアプローチは、飲食店の成功に不可欠な要素です。

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12. メニュー販促

メニューをどう宣伝するか、は飲食店が開店する直前はもちろん、開店後も重要。ですので、 開業の1カ月前から始めて、開業後も続けるのがベスト です。この時期にメニューの宣伝を行うと、多くのお客さんがお店の料理に興味を持ち、足を運んでくれるようになります。

メニューの宣伝方法を考える時には、マーケティングの専門家やSNS広告のプロ、成功しているレストランのオーナー、ぐるなびの営業マンに相談すると良いでしょう。これらの専門家たちは、メニューの魅力を最大限に引き出す広告のアイデアや戦略を提供してくれます。特にSNS広告のプロは、インターネットでの効果的な宣伝方法を教えてくれるでしょう。

相談する際のポイントは、メニューの特徴を際立たせる「マーケティング戦略」と、「顧客ロイヤリティ（その料理にお客さんが感じる愛着や信頼度）」が高い料理を使ったリピート策についてです。たとえば提供時にシズル感のある演出がある料理なら、インスタのストーリーズやTikTokにショート動画を投稿する、といった戦略を相談しても良いかもしれません。お店の料理の特徴や美味しさを前面に出すことで、お客さんの興味を引く可能性があります。また、リピーターを増やすための取り組みは、お客さんが何度も訪れるようにするために重要です。開店初日から多くのお客さんが来店し、お店が長期的に成功する基盤を築きましょう。

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まとめ

飲食店開業を成功させるために、適切なタイミングで、適切な相談先に、適切なポイントを訊くと開業がグッと具体化されると思います。お困り事があったら、ぜひどのタイミングでもぐるなびに遠慮なくご相談ください！

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