更新日:2022.6.15
目次
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CASE.1 毎日、さまざまな情報を発信し、Instagram経由の予約を多数獲得
「肉炙寿司 ちょんまげ」(福岡・警固)
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CASE.2 フォロワーの数だけ値引きする「フォロワー割」で集客&認知拡大!
「ラクレットチーズとダッチオーブン料理 MARUTA 渋谷店」(東京・渋谷)
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CASE.3 毎月行うフォトコンテストで料理写真の投稿を促し、情報拡散&リピーターを獲得
「熟成肉とワインのお店 Ricco(リッコ)名古屋駅店」(愛知・名古屋)
InstagramをはじめとするSNSは、情報拡散に欠かせないツール。SNSを活用して集客に成功している飲食店を取材。日々、SNS映えするメニューやスタッフ紹介などさまざまな情報をInstagramで配信してネット予約を獲得している「肉炙寿司 ちょんまげ」や、店の情報をInstagramに投稿するとフォロワーの人数×1円が割引になる「フォロワー割」で集客に成功している「ラクレットチーズとダッチオーブン料理 MARUTA 渋谷店」、毎月フォトコンテストを行うことで投稿を促し、情報拡散につなげている「熟成肉とワインのお店 Ricco(リッコ)名古屋駅店」の取り組みを紹介する。
毎日、さまざまな情報を発信し、Instagram経由の予約を多数獲得
CASE.1
【福岡・警固(けご)】肉炙(にくあぶり)寿司 ちょんまげ
昼前やイベント終了時などタイミングを計って投稿
福岡の地下鉄赤坂駅から徒歩約7分の場所に2018年8月オープンした「肉炙寿司 ちょんまげ」。20代前半の女性を中心に集客し、週末のランチタイムには長い行列ができる人気店だ。
写真映えする料理には撮影しやすいポイントを作る
オープンわずか半年で高い支持を集める理由が、インパクトのある肉料理がSNSで広まったことにある。特に肉寿司8貫と牛スジのおにぎりが並ぶ「肉寿司プレート」(昼1800円、夜2300円)が好評で、ランチはこれを目当てに来店する人がほとんど。8貫のうち、ザブトンの肉寿司は客席で炙って仕上げる演出を行っており、「客席に運んだ後、一度バーナーを取りにテーブルを離れます。この時間に、お客様は撮影の準備ができるため、自然と多くの方が撮影されます」と、代表の松本治氏は語る。もう一つの主力メニュー「ちょんまげハンバーグ」(Sサイズ90g/880円~)には、店名にちなんで「ちょ」の焼き印を入れており、これらを撮影した写真や動画がSNSで話題になっている。
店内にも撮影したくなる場所を用意
もともと同店は立地的には恵まれておらず、裏通りのビル2階という一般的にフリー客の見込みづらい場所にある。「ぐるなびなどのグルメサイト以外に、SNSで情報を拡散して店を知ってもらうことも重要」と考えた松本氏は、当初からInstagramを活用した情報発信や撮りたくなる料理の開発、空間づくりに努めてきた。店の入口にちょんまげのイラストが入ったのれんを用意しているのもその一環だ。
Instagramでの情報発信は、1日に1~2回。観光客や出張客がランチの場所を探すことを見越して、「ホテルをチェックアウトする人が多い朝10時くらいを狙ってランチ情報を投稿しています。ハッシュタグも“福岡ランチ”“博多グルメ”など、検索されやすい言葉を使うようにしています」と松本氏。夜に近隣で大きなイベントがあれば、終わるタイミングを狙って投稿することもあるという。
発信する情報はバリエーションを意識し、必ず毎日投稿!
投稿する内容は、認知度を高めたい料理の情報が中心で、シズル感のある写真とともにアップ。「新規のお客様の約半数は、店にあるメニュー表は見ずに、スマホで店の投稿ページを見ながら注文します」と、松本氏は投稿の影響力の大きさを語る。さらに、投稿のバリエーションにも気を配り、来店客の投稿をリポスト(他人の投稿を自分のアカウントで引用投稿すること)したり、スタッフの紹介なども行っている。「リポストする場合、投稿した方にメッセージを送って許可を得ています。これが、お客様との交流のきっかけにもなっています」(松本氏)。こうした取り組みで、新規客やリピーターの来店を促進。投稿しないと、その日の集客が通常時の3分の2に減ることもあり、効果の大きさを感じている。
【SNSでの情報拡散につながるスマホの撮影方法とは?】
SNS投稿でも写真の“クオリティー”が大事 簡単!スマホ撮影テクニック
Instagram経由でぐるなびのネット予約を獲得!
また2018年10月から始まった、Instagramとぐるなびの予約連携機能をいち早く取り入れ、プロフィールページに「席を予約する」ボタンを設定。昨年末には、Instagram経由のぐるなびネット予約の獲得件数が全国トップクラスになるなど、SNSによる集客に自信を深めている。
【こちらもチェック】
Instagramとぐるなびを連携すれば、ネット予約の強化が可能!
福岡県福岡市中央区警固1-12-3 2F
https://r.gnavi.co.jp/m0h8d7a80000/
https://www.instagram.com/chonmage.kego/
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フォロワーの数だけ値引きする「フォロワー割」で集客&認知拡大!
CASE.2
【東京・渋谷】ラクレットチーズとダッチオーブン料理 MARUTA 渋谷店
SNS映えするメニューやペット同伴可能をアピール
“仕事帰りに手ぶらで楽しめるアウトドア空間”をコンセプトに2017年5月オープンした「MARUTA渋谷店」。「丸鶏のロースト」(3024円)や「銚子直送鮮魚のアクアパッツア」(1598円)など、見た目のインパクトが強いメニューが好評で、20代女性が来店客の8割を占めている。
特にオープン時から人気を集めているのがチーズメニュー。チーズスープで煮込んだ野菜や、肉の上からラクレットチーズをかける「ラクレットチーズ鍋」(2700円)のほか、昨年末から提供を始めた「パネチキン」(3200円~)もヒット中だ。「ピリ辛に味付けした鶏もも肉や野菜、パンなどをオーブンで焼き、お客様の前でラクレットチーズをかけます。この仕上げの演出のとき、スマホで撮影する人が多いです」と、店長の小林雅彦氏は語る。
フォロワー割×SNS映えするメニューで来店促進&情報拡散
こうしたメニューがSNSで話題となるなか、2017年の冬から始めたのが「フォロワー割」だ。これは、来店客が店で撮影した写真を指定のハッシュタグ、位置情報を付けて投稿すると、自分のフォロワー数×1円分が割引になるもの(上限5000円)。「フォロワー数が多い人ほどフォロワー割を利用する傾向があります。割引分は売上もマイナスですが、その分、影響力や発信力のある人が何百人、何千人もの人に当店での食事をアピールしてくれているということなので、効率的な宣伝だと捉えています」と、小林氏。これまでに、1万人以上のフォロワー数を持つ人がフォロワー割を利用したケースも2回あり、情報拡散に手応えを感じている。
ペットの画像やイベントの情報などを発信!
また、店からもFacebookやInstagramで情報を発信。「Instagramに投稿された料理の写真を見て来店したという方も多く、若い層への訴求力が高いと感じ、力を入れるようになりました」と小林氏。投稿する内容は、「パネチキン」など売りのメニューに関する情報のほか、店の雰囲気が伝わる投稿も意識している。例えば、「パネチキン」を注文したグループ客に、「仕上げのラクレットチーズをかけてみませんか?」と声がけし、「やってみたい」という人には、SNSへの投稿の許諾をもらって撮影。仲間同士で盛り上がっている様子をアップし、“楽しい体験ができる店”というイメージにつなげている。「発信する内容によってはスタッフに登場してもらい、身近に感じてもらうことで、アットホームな雰囲気が伝わるようにしています」(小林氏)。
【投稿の内容や方法次第でSNSの効果はグンとアップ!】
「SNS」をフル活用! 投稿のクオリティを上げ顧客をつかむ
メニュー表でもインスタ映えする料理をアピール
ほか、ペット連れの来店も歓迎しており、“ペット同伴OK”などのハッシュタグをつけて、来店客が連れてきた犬の写真をアップすることも。「愛犬家さん同士のつながりは幅広く、近くの公園やドッグランで遊んだ後にグループで来店される方も多いです」と小林氏。現在、週末にペット連れを見ない日はなく、SNSなどでペットを連れて行ける店であることが認知され、集客力が上がったと実感。今後も、若い層の女性に刺さる情報を投稿し、フォロワー割と合わせて認知拡大と集客アップにつなげていきたいと考えている。
【SNSでの集客アップ事例】
インスタ映えする独創的メニューを拡散し、坪月商57万円を実現!
東京都渋谷区宇田川町37-16 レジディア渋谷1F
https://r.gnavi.co.jp/cues5nsu0000/
https://www.instagram.com/marutaudagawa/
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毎月行うフォトコンテストで料理写真の投稿を促し、情報拡散&リピーターを獲得
CASE.3
【愛知・名古屋】熟成肉とワインのお店 Ricco(リッコ)名古屋駅店
情報発信への反応を基に投稿内容を磨き込み
JR名古屋駅から徒歩10分の裏通りに、2013年5月オープンした「熟成肉とワインのお店 Ricco名古屋駅店」。熟成肉のグリルや自然派ワインを売りに、20代後半~40代の女性などを集客し、普段使いだけでなく、記念日の利用も多く獲得している。
食材の入荷情報やお得なサービスを定期的に発信!
SNSはオープン当初から活用し、Facebookにおすすめメニューの情報などをアップ。「Facebookを見たと伝えるとワンドリンクサービス」といった特典も発信し、集客につなげていた。また、2016年5月からは、Instagramでの情報発信もスタート。「若いスタッフから、『Instagramを使う人が増えている』と言われ、店のターゲットである若い層が使うSNSツールということもあり、集客につなげたいと始めました」と、マネージャーの糟谷浩雅氏は語る。当初は、投稿に対してあまり「いいね!」が集まらなかったが、継続して様々な投稿を続けるうちに、「肉料理の写真や、同じメニューでも接近して撮った写真に『いいね!』が多くつくなど、少しずつ傾向がわかってきました」と糟谷氏。そこで、写真は肉料理を中心にし、撮影は料理に接近してやや斜め上から行うことに。加えて、検索でヒットしやすくするために、ハッシュタグは、“名駅”“肉”“名古屋ランチ”などを必ず入れるようにした。こうした工夫を重ねたことで、「いいね!」の数も伸び、それに伴って若い層の新規来店も増えていった。「その日の空席状況などもアップするほか、限定サービスや食材の入荷情報など、様々な内容をできるだけ毎日投稿するようにしています」と、糟谷氏。Instagramで発信した情報は、自動的にFacebookにもアップされるように設定し、Facebookユーザーにも情報が届くようにしている。
【集客アップにつながる効果的な情報発信の方法は?】
飲食店の集客アップにはこれが効く!~チラシからSNSまでコストや強みを紹介
フォトコンテストで投稿数が増えて認知度アップ!
さらに、2017年8月からは、情報の拡散とリピーター獲得を狙って、Instagramでのフォトコンテストを毎月開催している。店で撮影した料理などの写真を「#riccoフォトコン」のハッシュタグを付けて投稿してもらい、毎月もっともおいしそうな写真を撮った1名に5000円分の食事券をプレゼントするというもの。ひと月に何枚も投稿する人もいて、少ない月でも約30枚は投稿される。そのなかからスタッフミーティングで一番よく撮れている写真を選んで、Instagramで発表。受賞者から喜びの書き込みが入ることもあり、SNS上での交流がファンづくりにもつながっている。また、フォトコンテストに参加する際、店のフォロワーになるようにも促しており、フォロワー数も徐々に増えて400名近くに。狙いどおり、情報拡散や食事券をフックにしたリピーター獲得に成功した。
SNSへの投稿でドルチェ1品をサービス!
「SNSは、うまく活用すれば集客アップにつながると実感しました。今後は、フォトコンテストがなくても思わず写真を撮りたくなるような独自メニューを開発したい」と糟谷氏。個人のInstagramでも店に関する情報発信を行うなど、SNSを最大限に利用して集客に努めている。
【SNSでの集客アップ事例】
おいしさ+SNS映えで、若者が集うカジュアル中華
愛知県名古屋市中村区名駅3-8-4
https://www.instagram.com/ricco_nagoya
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「ぐるなび通信」の記事を読んでいただき、ありがとうございます。
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