日本酒と地鶏焼き鳥の店 鸞(らん)小倉駅前
福岡 北九州・小倉 居酒屋
北九州市の中心地である小倉の繁華街に立地する「鸞(らん)小倉駅前」。鹿児島県産の「さつま地鶏」や長崎県産の「ばってん鶏」などの銘柄鶏を炭火焼きや創作料理などで提供する。平日は30~50代のビジネス層、休日は地元の人たちの宴会やカップルをメインに集客してきた。
新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く出たのが4月初め。来店客数は従来の3割程度になり、4月下旬からはテイクアウトのみの営業に切り替えた。一方で、5月に入ってからは営業再開を模索。エリアマネージャーの平良宣政氏は、「テイクアウトのみの営業の間も店内飲食に関する問い合わせは一定数あり、お客様の中に『外食をしたい』という意識があると感じました。それなら、しっかりと対策を行い、感染リスクが最小限になるようにして、安心・安全を前面に出して営業を再開しようと考えました」と話す。
そこで、いわゆる「3密」(密接・密集・密閉)の回避の徹底を基本とし、「店舗としての対応」と「お客様へのお願い」を作成。これをぐるなびのほか店舗のHPやSNSを使って発信するとともに、常連にはメールを送付し、5月8日より営業を再開した。
「店舗としての対応」では、「就業前・終業後にスタッフの検温を実施」や「スタッフに咳やくしゃみ、喉の痛み、味覚・嗅覚異常がないかを確認」「席数の制限」「出入口やドアノブ、椅子などの定期的な消毒」など、8項目にまとめた。加えて、店内105席は間隔を空けて配席し、ほぼ全ての換気扇を常に回して営業している。感染対策を明文化したことで、スタッフ間の意識も統一できたという。「体調管理も仕事の1つと考えてもらい、風邪のような症状が出た場合は、出勤を停止しています」と平良氏。
一方、来店客に対しては「来店時の検温」や「入店時、トイレ後の消毒の徹底」などを入店時に案内して実施。また、万が一、店内に感染者がいたことが発覚した場合に連絡が取れるようにと、連絡先を記入する用紙を用意して、代表者に記入してもらっているという。「取り組みをしっかりご案内したうえで、入店いただいています。特に問題なく対応できており、お客様にはご理解いただけていると思います」(平良氏)。
今後は店に客足が戻ったときに備え、「メニューの改善などを行っていきたい」と平良氏。厳しい状況下でも前を向いて歩みを進めている。
福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-4-18
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