衛生管理を徹底して、安心・安全を確保!店内やWebでも快適空間をアピール

神奈川・横浜のお好み焼きともんじゃ焼きの店「杏子(あんず)」では、飛沫防止策としてテーブル席をビニールシートで囲むなど、衛生に関する様々な取り組みを実施。それらが店への信頼にもつながっている。

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杏子(あんず)

神奈川・横浜 お好み焼き・もんじゃ焼き

 1997年のオープンから23年間、横浜・センター北駅前で愛されてきた、お好み焼きともんじゃ焼きの「杏子(あんず)」。隣のセンター南駅には区役所や病院、大型複合商業施設があるため人通りが多いのに対し、センター北駅の周辺は住宅地の性格が強い。そのため、学生グループからビジネス層、ファミリー、シニア層まで幅広く集客している。

テーブルごとに透明のシートで囲い、隣席との空間を遮断。飛沫感染の防止を徹底

 「新型コロナの影響が出たのは3月から。例年この時期は、歓送迎会の予約でいっぱいですが、今年は大人数の宴会がほぼキャンセルになりました」とオーナーの宇波浩司氏。それでも「少人数グループの利用やテイクアウト、デリバリーでなんとか売上を確保してきた」(宇波氏)と言う。外出自粛期間とされたゴールデンウィークは店内営業をやめ、テイクアウトとデリバリーに集中。「常連や地元のお客様が多数、支援の意を込めて購入してくださったことに感激しました」と、宇波氏は振り返る。

調味料は来店客が席に着いてから、テーブルに運ぶようにした

 店内営業の休止は、逆に再開への意欲を掻き立てた。宇波氏は「今までも衛生には当たり前に気を遣ってきましたが、“withコロナ”の時代は、いかにお客様が安心できる安全な空間を提供できるかが最重要課題」と位置付け、感染防止策を徹底して店を開ける決断をする。テーブルごとに飛沫防止シートを手作りで設置するとともに、卓上に置いていた調味料類は、来店ごとに出し入れする仕組みに変更。加えて、スタッフのマスク着用と手指消毒を徹底し、出勤時には必ず検温。神奈川県の取り組みである、利用施設で感染者が出た場合に通知が届く「LINEコロナお知らせシステム」の案内も席に掲示して登録を勧めている。さらに、感染防止策を行っている事業者に県が発行する「感染対策取組書」を店内各所に掲示。ぐるなびでも発信して、“安心・安全な店”をアピールした。

 「様々な感染防止策を調べ、できることは全て行う」と宇波氏。来店客からは「ここなら安心して来られる」との声が届き、集客も回復中。確かな手応えを得て、再び前に進み始めている。

杏子
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-37-6 セントラルヴィラ1F
https://r.gnavi.co.jp/g281001/