外国語メニューで接客も無理なくスピーディに!

「アサヒビール園 羊々亭 ジンギスカン」では外国人観光客に対応するため、外国人スタッフを採用し、彼らの意見を取り入れて外国語のメニュー作成。好印象の口コミが広がり集客増につなぐ。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.7

外国語メニューで接客も無理なくスピーディに!カトラリーの配慮や国別に用意するタレも好評

日本語・英語・中国語のメニュー(手前。各ページの左から、日本語、英語、中国語の順)と写真付きのグランドメニュー(奥)を用意して接客する

札幌への外国人観光客増で集客アップの追い風に乗る

札幌市観光企画課が発表したデータによると、2012年度の札幌の外国人宿泊者数は68万1000人と過去最多。この状況をさらなる商機として追い風に乗っているのが、すすきのにある「アサヒビール園 羊々亭 ジンギスカン」だ。近年はタイ・台湾からのツアー客を中心に、欧米からのフリー客も急増。2013年には延べ来店客数の3割、約1万8000人を訪日外国人観光客(インバウンド)が占めるほどになった。

こうした外国人観光客への対応にあたり、課題となったのがオペレーション面のさらなる改善だ。「当店は本社と代理店様との関係により、数多くの外国人のお客様にお越しいただいております。接客の向上には、まず、外国人のスタッフを採用し、彼らの意見を積極的に取り入れました。そのひとつが、外国語のメニュー作成です」と話すのは店長の米澤純氏。既存のグランドメニューに対応した、日本語・英語・中国語の表を作り、外国人がわかりやすいよう工夫をした。また、近年増加傾向のタイや台湾からのツアー客については、コース料理の内容は事前に確定させ、テーブルにはタイ語と中国語の飲み放題ドリンクメニューを設置。それまで添乗員を介してオーダーを取っていた時間のロスをなくし、スピーディなオペレーションを可能にした。「不慣れな外国人の接客に消極的だった日本人スタッフも、進んでテーブルへ足を運ぶようになりました」(米澤氏)と、店全体により活気が出るようになった。

さらには、国による習慣の違いも意識するほか、例えばシンガポールならゴマダレ、タイなら辛めが好まれポン酢は苦手…といった具合に、肉のタレも国ごとの味の嗜好を把握して用意する。同じ鍋(しゃぶしゃぶ)を皆でつつくのに抵抗があるグループのためには、トングや箸を多めにそろえるなど、気配りも細やかだ。また、トイレの使い方に戸惑うアジアからの観光客向けに、英語と中国語の注意書きをトイレに貼り、無用なトラブルも回避。添乗員からも好評で、好印象の口コミが集客増を促進している。

「当店での経験は一生に一度になるかもしれません。外国人観光客の皆さんに、楽しい日本の思い出を残してあげたいですね」と米澤氏。店内の棚には、アサヒビールのロゴ入りジョッキや、ビールのグミを包んだチョコレートなどを酒とともにディスプレイして目を引き、物販の売上にも貢献。エントランスでは店のロゴを電飾したところ、記念撮影をする来店客が増えたという。

今では、「外国人観光客の受け入れに垣根がなくなりました」と話す米澤氏。ぐるなびでは50文字・200文字PRをまめに更新し、ツアー関係者も意識したアピールで集客は好調だ。今後は「『ぐるなび外国語版』を活用して、もっと外国人観光客をもてなしたいですね」と、一層の高みを目指す。

団体ツアー客のテーブルに置く、ドリンクの飲み放題メニュー。指差しでオーダーが可能
ショーケースに飾られたビールジョッキや酒類。アサヒビールのロゴ入りタンブラーは外国人観光客に人気のおみやげ
トイレの使い方を英語・中国語で案内。文面で伝わり、スタッフの手間も削減
アサヒビール園 羊々亭 ジンギスカン(札幌・すすきの)
北海道札幌市中央区南4条西4 松岡ビル5F
http://r.gnavi.co.jp/h031303/
アサヒビールが全国に展開する「アサヒビール園」の1店舗。ジンギスカンや北海道工場のできたてビールを売りに、駅から徒歩2分の好立地と256席の空間を活かし、大口宴会やツアーの集客が好調。
店長 米澤 純 氏
店長に就任して約3年。海外研修時に飲食店を利用した際に困った様々な体験から、来店する外国人観光客が居心地よく過ごしてもらうためのアイデアを日々考えている。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。国土交通省を中心に展開される「ビジット・ジャパン」事業(2003年~)などにより、2013年には過去最高の1,036万4千人もの外国人が訪日(日本政府観光局[JNTO]発表)。これまで過去最高であった2010年の861万1千人を上回り、1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破した。今後も増加が予想されるインバウンドの集客対策は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

データでCHECK!

札幌市の2012年度(2012年4月~2013年3月)、外国人宿泊者数68万1千人(過去最多)前年度の42万9千人と比較して25万2千人、58.6%の増加!

札幌市発表のデータによると、2012年度の札幌市の外国人宿泊者数は68万人を超えて過去最多を記録。2013年7月には東南アジア5カ国のビザ撤廃・緩和措置が行われ、2013年度の全体的な数値はより増えることが予想される。

国・地域別の外国人宿泊者数 TOP6

Information

受講無料! ぐるなび大学でインバウンド対策セミナー好評開催中!

近年、増加の一途をたどる訪日外国人観光客(インバウンド)。2013年は過去最高の1,036万人となり、初めて年間1,000万人を突破した(日本政府観光局[JNTO]発表)。

今後もさらなる増加が期待される中、ぐるなび大学ではインバウンドの集客対策として、「インバウンド対策セミナー」を各地で開催。インバウンドの現状、集客するためのポイントや「おもてなし」をするうえでの注意点を伝えるとともに、実際に外国人観光客が来店したときの対応について学ぶ内容になっている。ぜひこのセミナーを活用し、集客に役立てていただきたい。

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。

全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の“本物の情報”を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。それを理解してもらうことにより、結果として日本の外食文化の健全な発展、そして海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客の拡大を目指していく。

■会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧を促進。
■日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。

訪日外国人観光客のための「コンシェルジュサービス」も実施!増加するインバウンド対策には詳細情報の発信が可能な「ぐるなび外国語版」!

■ぐるなび外国語版 トップページ

外国人客の来店を促進する販促と、外国人を受け入れる体制整備は飲食店の急務。ぐるなびでは、それらを両立するコンテンツとして「ぐるなび外国語版」を開設している。

英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)、タイ語、マレー語、インドネシア語に対応し、店舗ページでは売りや特徴をアピール。また、店舗ページのメニュー情報をプリントアウトするだけで、簡単に外国人用のメニューとして使用できるほか、接客に不可欠な会話をサポートする音声ペンや「指差し会話集」も提供。2013年には特集の掲載のほか、コンシェルジュサービス(※1)がスタートするなど、ユーザーの使い勝手も高まっている。

集客の幅を広げるために、ぜひ「ぐるなび外国語版」の導入を検討してみてはいかがだろうか。内容や加盟特典に関する詳細は、担当営業またはサポートセンターまで。

※1「 コンシェルジュサービス」
日本語を話せない「ぐるなび外国語版」ユーザーのために、予約専用ダイヤルを設置。ぐるなびの外国人スタッフが直接要望を聞き、日本語で希望店舗への予約を代行するサービス。また、メールでの問い合わせ専用フォームもあり、ぐるなびに蓄積された様々な情報をもとにユーザーの要望に合った店を探して返信する。

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2014年2月20日よりマレー語・インドネシア語にも対応!

■マレー語トップページ

増加する東南アジアからの訪日外国人観光客に向けて、マレー語、およびインドネシア語のPC版トップページを開設!

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※本記事の情報は記事作成時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報はご自身でご確認ください。

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