「国産牛」を打ち出して、店の魅力を発信!

大阪・道頓堀界隈は外国人観光客で賑わう日が多く、焼肉・しゃぶしゃぶ専門店「はやなんば道頓堀店」では、予約なしのフリー客を獲得。ビル入口でチラシを配り国産牛の食べ放題をアピールする。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.9

「国産牛」を打ち出して、店の魅力を発信!中国人スタッフと英語堪能のメンバーも常駐

少人数のフリー客が増加。チラシを配布して店に誘導

ビル入口にある店の看板。焼肉の写真と食べ放題であること、価格を示してフリー客にアピール

日本語より中国語や韓国語の会話のほうが多く聞こえてくるほど、外国人観光客で賑わう日が多い、大阪・道頓堀界隈。堀の南側、多くの人が行き交う戎橋近くに立つビル5階に店を構えるのが、焼肉・しゃぶしゃぶ専門店「はやなんば道頓堀店」だ。「以前から外国人観光客が多いエリアですが、最近の傾向として、ファミリーや少人数での個人旅行が増えているように感じます」と話すのは、営業本部長の佐藤節男氏。以前は20~30人の団体予約が旅行会社から入ることが多かったが、最近は多くても10人前後。また、ツアー客の依頼を受けた旅行会社が日本語で予約を入れてくることもある。しかし、今の主流は予約なしのフリー客。規模も4、5人から8人ぐらいまでの小グループが多数を占める。

そうしたフリー客を獲得するために行っているのが、ビルの入口でチラシを配り、店に誘導すること。チラシは日本語だが、足を止めた外国人には、焼肉の写真を大きく載せた店の看板を示し「Barbecue all youcan eat(焼肉食べ放題)」と呼びかける。興味を持った人には、さらに英語と中国語で書いたメニューを見せてアピール。こうして、毎日平均して5~6組の外国人グループを呼び込みで獲得。「日によっては、お客様の6~7割が外国人の方のこともありますね。そのうち、香港と台湾の人が7~8割を占めています」と佐藤氏は分析する。

数ある道頓堀界隈の飲食店のなかで、「はや」が外国人観光客の目を引く理由の1つが、国産牛の食べ放題だ。特に台湾や香港からの観光客の国産牛へのニーズは高く、「はや道頓堀店」では3種類ある食べ放題メニューのなかで、国産牛が入った一番高額なコース(109品、3980円)がもっともよくオーダーされる。また、アラカルトでも国産牛のニーズが高い傾向は同じで、そのため、ぐるなびの外国語版トップページでも「domestic beef(国産牛)」や「all you can eat(食べ放題)」をしっかりアピール。ページをプリントアウトした紙を持った外国人観光客が来店することもある。

店では、中国人スタッフと英語が堪能なスタッフが常駐。最初に焼肉の焼き方やしゃぶしゃぶの食べ方をきちんと伝えて、不測の事態が起こらないように気を配る。また、外国人に多い「(飲用に水ではなく)お湯をください」などのリクエストにも迅速に対応。座敷席に慣れていない外国人には、掘りごたつ席に案内するなどの配慮も怠らない。

佐藤氏は「海外からのお客様は非常に大切な存在です。外国人だからと構えず、いつもどおりの接客をすることで、楽しく食事をしていただこうと思っています」と語る。今後は外国語メニューに写真を入れるなど、一層のサービス向上を計画中だ。

日本語に英語と中国語を併記したメニューシート。番号で注文できるようになっている。今後は写真付きにリニューアルする予定
「はや道頓堀店」のぐるなび外国語版ページ(トップページ)。「domestic beef」や「all youcan eat」の文字が並ぶ
「しゃぶしゃぶ食べ放題」では、+800円でより上質な肉も食べ放題になることをアピールする店内ポスター。外国人観光客の多くの方がこれを選ぶという
しゃぶしゃぶ用の出汁の案内。英語を併記することで、外国人にも理解できるように工夫
はや なんば道頓堀店(大阪・難波)
大阪府大阪市中央区道頓堀1-6-15 ドウトンビル5F
http://r.gnavi.co.jp/k002820/
大阪・なんばの道頓堀沿いにあり、堀と橋を見下ろせるビルの5階。36年の歴史を持つ、焼肉・しゃぶしゃぶの専門店。全国各地から仕入れる良質の国産牛を提供。個室や掘りごたつ席もある。
株式会社 Monju屋 営業本部長 佐藤 節男 氏
2000年に入社し、「はや道頓堀店」の店長を務めた後、5年前から同店をはじめ、大阪と神戸の系列3店舗を統括。「飲食業には日々、様々な人に出会える喜びがある」と語る。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。国土交通省を中心に展開される「ビジット・ジャパン」事業(2003年~)などにより、2013年には過去最高の1,036万4千人もの外国人が訪日(日本政府観光局[JNTO]発表)。これまで過去最高であった2010年の861万1千人を上回り、1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破した。今後も増加が予想されるインバウンドの集客対策は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

データでCHECK!

大阪を訪れた外国人約203万人のうち、中国・韓国・台湾が67%!

2012年に日本を訪れた外国人観光客数は、835万8,105人。そのうち大阪を訪れたのは、24.3%の202万8,292人となっている。国別の内訳は下の図の通り。特にアジア圏からの旅行者が多い結果が出ている。

Information

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近年、増加の一途をたどる訪日外国人観光客(インバウンド)。2013年は過去最高の1,036万人となり、初めて年間1,000万人を突破した(日本政府観光局[JNTO]発表)。

今後もさらなる増加が期待される中、ぐるなび大学ではインバウンドの集客対策として、「インバウンド対策セミナー」を各地で開催。インバウンドの現状、集客するためのポイントや「おもてなし」をする上での注意点を伝えるとともに、実際に外国人観光客が来店したときの対応について学ぶ内容になっている。ぜひこのセミナーを活用し、インバウンド受け入れ準備につなげていただきたい。

開催スケジュール

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※時間は各エリアとも午後を予定。詳細はWebもしくは電話でお問い合わせを。

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「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。

全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の“本物の情報”を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。それを理解してもらうことにより、結果として日本の外食文化の健全な発展、そして海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客の拡大を目指していく。

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トップページは英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)、タイ語、マレー語、インドネシア語に対応し、店舗ページでは売りや特徴をアピール。また、店舗ページのメニュー情報をプリントアウトするだけで、簡単に外国人用のメニューとして使用できるほか、接客に不可欠な会話をサポートする音声ペンや「指差し会話集」も提供。2013年には特集の掲載のほか、コンシェルジュサービス(※1)がスタートするなど、ユーザーの使い勝手も高まっている。

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■お問い合わせ専用フォームページ
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