高単価なコースを打ち出し月100件の顔合わせを獲得

ぐるなびWEDDING 結納・顔合わせ

博多表邸

福岡・天神

エリアの需要を感じて開始。雰囲気づくりで満足度増

地下鉄空港線天神駅から徒歩８分。繁華街・今泉に２００７年１月オープン。庭園の見える個室や旬の海鮮料理を売りに、ハレの日の集客で成功しているのが「博多表邸」だ。

オープン当初は、宴会や接待での利用が中心だったが、２０１３年４月に「ぐるなびＷＥＤＤＩＮＧ 結納・顔合わせ」に加盟。そのきっかけを店長の入江俊宏氏は「私が結婚する際に、天神周辺で結納や顔合わせができる日本料理店が少ないことを知り、本格的に取り組むことにしました。また、このエリアはビジネス街で土・日曜日の集客が弱いので、顔合わせで穴埋めしたいという期待もありました」と語る。

それまで結納や顔合わせには３５００円～のコースを用意していたが、加盟に合わせて価格や内容を一新。「コストパフォーマンスを売りにしていましたが、多少高単価になっても付加価値を付けることが、満足度につながると考えました」（入江氏）。

まず、鯛の姿造りなど全12品が付く６５００円のコースと、より高単価な2コース（８５００円、１万５００円）を設定（すべて飲み放題込み）。一方で、予算を抑えたい人のニーズも想定し、料理の内容や価格を相談できる５５００円～のコースも用意した。また３フロアのうち、１階を顔合わせ中心、２、３階を宴会での使用に分けた。

ぐるなびの「結納・顔合わせ」ページには、店内写真を多く掲載。また、携帯電話でページを見た際に、コース料理の内容がすべて一画面で表示されるように行の間のスペースを詰めるなど、ページの見せ方にも気を配っている。

また、顔合わせ用にそろえた有田焼や九谷焼の器も雰囲気づくりに役立っている。例えば、最初に供される前菜、お造り、突き出しのセットには打出の小槌をイメージした有田焼の器を使用。その形について会話が生まれ、場の雰囲気が和むこともあるという。

こうした雰囲気づくりなどが奏功し、ハレの日の店として着実に認知を拡大。顔合わせだけで月平均約１００件を獲得するまでになった。また、同じビルの４、５階にある姉妹店は結婚式二次会でも使えるため、相乗効果で集客増につながっている。現在、結納と顔合わせの受付は夜のみだが、２０１５年は土・日曜日限定で昼のプランも開始し、さらなる集客を狙う予定だ。