老舗ブランド力を活かしゆばが売りのコースで予約獲得

ぐるなびWEDDING 結納・顔合わせ

京料理 松山閣 松山 名古屋 ミッドランドスクエア店

愛知・名古屋

高級感のある個室が好評。1日3件の獲得を目指す

桜の名所・京都御室（おむろ）に本店を構える老舗料亭「松山閣 松山」が、初めて府外への進出を果たしたグループ３号店。２００７年３月、再開発で活気づく名古屋駅前のランドマーク「ミッドランドスクエア」のオープンと同時に、４階レストランフロアに出店。老舗が受け継ぐ京料理を提供し、昼は女性の買物客、夜はアッパーなビジネス層の接待を中心に、集客に成功している。

店内は高級感のある雰囲気で、京都の本店と同じ数寄屋造りを再現。祝事に適した個室を活かして、オープン当初から顔合わせなどの獲得にも努めたが、利用数が伸び悩んだ。そこで昨年秋に「ぐるなびウエディング結納・顔合わせ」に加盟。店舗ページと合わせて情報を発信したことで、予約件数が増加した。「顔合わせや結納の予約は、希望日の１カ月半ほど前に連絡をいただくケースが多いです。通常の宴会より早めに予約が入ることで、前もって人員などの準備もできるので、助かっています」と、店長の神谷雄介氏。

コースは、木桶に入れた豆乳に浸したゆばを食べる「ゆば桶」を中心に、旬の食材を活かした特別懐石コースを４つの価格帯（７１２８円、９５０４円、１１８８０円、１４２５６円）で用意。「昼は７１２８円、夜は１１８８０円のコースが人気で、客単価増につながっています」と神谷氏。全コースで、食前酒として松山閣オリジナルの純米吟醸酒を朱塗りの杯で提供し、「ゆば桶」は見た目のインパクトから、緊張した場での会話のきっかけにもなっている。

祝事当日は、専任スタッフが１名付いて、会話の邪魔をしないよう、配慮しながら接客。また、ゆばとちりめんじゃこを一緒に炊いた自家製「湯葉ちりめん」などのお土産も希望があれば用意し、店の味を印象付け、再来店につなげている。

現在、顔合わせと結納（略式）の件数は７対３で、月に計20件をコンスタントに獲得。一方で、予約が吉日に集中し、取りこぼしが出るのが課題だ。「大安の土曜日など予約が集中する日は、11時～と13時～の各２時間で昼に２回転させ、夜の利用と合わせて１日３件予約が入るのが理想です。予約の際に可能な範囲で開始時間を提案しています」と神谷氏。集客の弱い平日の昼や、日曜日の夜の利用につながる販促を模索中で、さらなる売上増を狙う。