インバウンド獲得対策の今─ vol.20
「ぐるなび外国語版」の導入で課題を克服! 3種のメニューを使い、スムーズな接客を実現
年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。
急増する外国人客へ向けて“仕かける販促”で成功
地域を絞り込み、集中的に出店を行うドミナント戦略で和洋14業態を全国展開する株式会社三光マーケティングフーズ。マーケティング&セールスプロモーション部 部長の白井光彦氏は、「昨今、外国のお客様で席が埋まる店も珍しくありません。“待ちの販促”から“仕かける販促”へのシフトが重要と考えます」と語る。
外国人客に特に人気が高い業態の1つが居酒屋であり、同社の「金の蔵」も外国人が好む寿司や焼鳥をはじめ、和洋約80種のリーズナブルで豊富なメニューを売りとするが、「いざメニュー名や内容を外国人客向けに翻訳」となると、課題も多かったという。「数年前から帰国子女の社員に英語と中国語訳を頼んでいましたが、想像以上に時間と労力がかかります。また、業態ごとにメニューが定期的に変わるうえ、日常会話と違ったスキルが必要ですし、そもそも正しく訳せているかが判断できず、絶えず不安がありましたね」(白井氏)。
そんな折、「ぐるなび戦略共有会議」会場の特設ブースで、「ぐるなび外国語版」を知る。「翻訳が可能なほか、ページをプリントアウトすればメニューブックにもなります。メニューが変わればWeb上ですぐ対応できますし、今までの課題が一挙に解決できるため、導入を決めました」と白井は話す。
2014年末には「金の蔵」約60店舗のほか「月の雫」「東方見聞録」など、主力5ブランドで「ぐるなび外国語版」を導入。外国人客へのスムーズな接客対応が初めて可能になったという。例えば「きんくら酒場 金の蔵 池袋明治通り店」の場合、外国人は少人数グループでの来店が多く、アラカルトの注文がほとんどだ。そこで、席に案内した後はタッチパネルの外国語メニュー(英語・中国語・韓国語)に加え、「ぐるなび外国語版」のメニューページを出力したメニューブック、写真が大きい日本人用のグランドメニューも渡し、オーダーのしやすさを追求。「以前は外国人客の応対に長時間かかりきりになることも多かったのですが、今ではオーダーまでの時間が短縮でき、オペレーションが格段に改善された実感があります」(白井氏)。
今後は、「食べ放題&飲み放題」を導入し、来日前の外国人を対象にWebでアピールする予定。オーダーしやすいメニュー表を作成するとともに、帰り際にオリジナルの土産品を渡すことなども検討中だ。インバウンドセミナー(ページ下参照)に参加するなど、今後も自社の課題を1つずつクリアして、売上増を目指していく。
東京都豊島区南池袋1-21-5 第7野萩ビルB1
http://r.gnavi.co.jp/g078819/
インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。国土交通省を中心に展開される「ビジット・ジャパン」事業(2003年~)などにより、2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。そして2014年には1,341万人に達した。政府が掲げる2020年の2,000万人実現に向け、今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。
データでCHECK!
2013年、東京都を訪れた外国人旅行者数は過去最多の約681万人!
2013年に東京都を訪れた外国人観光客数は約681万2,000人。前年比22.5%増となり、過去最多を記録した。これには円高の是正や東南アジア諸国でのビザ発給要件の緩和措置などの影響があったと思われる。ちなみに2013年の訪日外国人数は1,036万人。翌2014年は1,341万人と大幅に伸びた。これを踏まえれば東京都の約681万人という数字も、2014年は相当増えていると考えられる。
Information
受講無料 ぐるなび大学にてセミナー好評開催中!「インバウンド対策&外国語版メニュー更新」
ぐるなび大学では、外国人観光客の受け入れ準備のための講座として、「インバウンド対策セミナー&外国語版メニュー登録・更新会」を全国各地で開催。第一部の「インバウンド対策セミナー」は、訪日外国人の状況、ぐるなび外国語版の活用方法のほか、「外国人を集客するために何が必要か?」「来店時に戸惑わないための準備とは?」といった基本を学べる内容。また、第二部の「外国語版メニュー登録・更新会」では、実際に店舗IDでログインし、インストラクターの案内のもと、その場でぐるなび外国語版のメニュー登録ができる内容になっている。
ぐるなび外国語版では、日本語入力で4言語でのメニュー表示が可能になっている(下の囲み参照)。ぜひこのセミナーを活用し、今後のインバウンド受け入れ準備につなげていただきたい。
開催スケジュール
※参加無料。対象はぐるなび加盟の飲食店様となります。
※詳細はWebもしくは電話でお問い合わせを。
- 問い合わせ先:ぐるなび大学事務局
-
0120-41-9672
受付/平日10:00 ~18:00 - URL:http://daigaku.gnavi.co.jp
多言語で情報発信可能に!「ぐるなび外国語版」の「メニュー情報一元変換システム」で外国人客へアピール!
インバウンド(訪日外国人)の受け入れ環境整備の一環として、ぐるなびが開設している「ぐるなび外国語版」では、4月1日より多言語変換機能である「メニュー情報一元変換システム」を付与。食材・調味料・調理法までを、オリジナルに開発した「メニュー辞書」によって、「ぐるなびPRO for 飲食店」の管理画面から日本語を選択するだけで多言語(現在は英語、韓国語、中国語の繁体字・簡体字の4言語)に変換できるようになった。
飲食店が、正確に詳細なメニュー情報を多言語化して発信することにより、外国人にとっては飲食店選択の幅が大きく広がり、飲食店にとっては新たな集客の柱として、年々増加する訪日外国人の取り込みにつながることが期待される。また、メニューページをプリントアウトすれば、そのまま店で「外国語のメニューブック」として使えるほか、タブレットがあれば来店客の目の前で操作してすぐ見せることもできる。
ぜひ「ぐるなび外国語版」の「メニュー情報一元変換システム」を、外国人へのアピールおよび受け入れに活かしていただきたい。
内容の詳細は担当営業またはサポートセンターまでお問い合わせを。
ぐるなびPRO for 飲食店URL
http://pro.gnavi.co.jp
ぐるなび外国語版 URL
https://gurunavi.com
ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking
「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。
全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の“本物の情報”を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。それを理解してもらうことにより、結果として日本の外食文化の健全な発展、そして海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客の拡大を目指していく。
■会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧を促進。
■日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。