立地と和の空間を売りに、土曜日に80件の予約を獲得

ぐるなびWEDDING 結納・顔合わせ

個室会席 北大路 八重洲茶寮

東京・京橋

ぐるなび担当営業の提案で顔合わせ需要を狙うことに

「個室会席 北大路」の誕生は約20年前。「当時は、東京で接待というと客単価が数万円もする店ばかり。もっとリーズナブルに利用できる店を目指したのが『北大路』です」と、店長の宮下喜久夫氏は振り返る。和風の個室で、板前が作る日本料理を手ごろな価格で楽しめることから、企業の接待を多く獲得し、その後、都内に店舗を展開。グループ７店舗目の「個室会席 北大路 八重洲茶寮」は、東京駅から徒歩3分という好立地が売りで、遠方から来た人をもてなす際に重宝され、平日のみの営業で着実に売上を伸ばしてきた。

そんな同店が、さらなる飛躍を目指して土曜日の営業を始めたのが２０１４年１月のこと。接待以外のニーズを模索するなかで、「土曜日に営業する狙いを明確にしたいと考えていたとき、ぐるなびの担当営業の方に、当店の近くを走る中央通りが顔合わせの需要が多い“顔合わせロード”だと聞き、そこに狙いをしぼることにしました」と宮下氏。さっそく、「ぐるなびＷＥＤＤＩＮＧ 結納・顔合わせ」に加盟し、立地、個室、料理、接客などをアピールしたところ、毎週予約が入るようになった。今では土曜日の来店客の９割は顔合わせで、月平均80組以上の集客に成功。さらに、その効果は平日にも波及し、ビジネス層の来店が中心だった平日の昼間にも顔合わせの予約が入るようになり、客単価アップにつながっている。

顔合わせのコースは、若いカップルの利用を意識して昼５０００円～、夜５５００円～とリーズナブルな価格帯から用意。また、多くの客が店頭で記念写真を撮っているのを見て、記念撮影の無料サービスを開始した。写真はオリジナルのフォトフレームとともに、帰り際に両家に贈呈して喜ばれている。接客では、スタッフによるていねいで気さくな応対を重視。「一生に一度の席ですから、緊張をほぐして、なごやかな雰囲気をつくるよう気を配っています。お客様に喜ばれることで、当店のよさが広まればありがたいですね」と宮下氏。そのほか、祝いの席を彩る桜茶の提供や、着物の着替え用に必ず個室を１部屋空けておくなど、顔合わせのための心遣いも人気の理由だ。

北大路グループでは、同店の実績を受けて、姉妹店でも顔合わせの販促を強化。“北大路＝顔合わせ”という新たなブランドづくりに力を入れている。