日本人客と同じ応対と柔軟な接客で、激戦区の大阪で認知を拡大!

大阪の繁華街ミナミにある「千房 千日前本店」では、インバウンド対策として2015年から「ぐるなび外国語版」の活用を始め、「道頓堀焼」など売りのメニューを店舗ページで発信している。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.34

「日本人客と同じ応対」と柔軟な接客で、観光激戦区の大阪・ミナミで認知を拡大!

年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。

各テーブルに「お好み焼きの食べ方」を用意。“本場の楽しみ方”を伝えている

積極的に仕かける販促で、海外での口コミ拡散を狙う

日本国内のほか、ハワイやバンコクなど海外4店舗を含め、お好み焼き店を63店舗展開する千房株式会社。その創業1号店が、大阪随一の繁華街・ミナミに1973年オープンした「千房 千日前本店」だ。「ミナミは買物も観光も楽しめるせいか、2~3年前から個人やツアーの外国人が急増しました。『千日前本店』も来店客全体の約3割が、韓国・中国・台湾などアジアからの観光客で、インバウンド対策は必須です」と話すのは、専務取締役の中井貫二氏。

「千日前本店」ではこれまで人気メニューを抜粋して、英語・韓国語・中国語対応の外国語版メニューブックを用意しており、2015年には「ぐるなび外国語版」の活用も始め、「道頓堀焼」(1620円)など、売りのメニューやセットを店舗ページに登録。「自社では難しかった調理法の説明が多言語化できたのは大きかったですね。外国のお客様にも伝わりやすくなりました」と中井氏。また、中井氏はSNSでの個人による情報発信力に注目。「昨今は海外からも個人旅行が増え、Webでの情報収集が一般的です。特に人気ブログが口コミ拡散の火付け役になることが多いため、ご縁があって知り合った台湾の著名ブロガーを7月上旬に『道頓堀ビル店』や『ぷれじでんとオー・エム・ホテル日航ビル店』へ招き、試食の感想を発信してもらいました」と、知名度の拡大を狙っている。

一方、接客では「外国人も日本人も同じ応対」を基本に、上質なサービスを追求。「一言で言えば、ノーと言わない接客です。各国の文化や習慣にも柔軟に対応し、口コミとリピーター獲得を狙っていきます」(中井氏)。外国人スタッフも「未来の千房ファン」と考え、積極的に採用。「千日前本店」では韓国・中国人など4~5名が勤務する。「スタッフ全員が外国語を話せる必要はありません。外国人のお客様と大阪弁で『おおきに』と交流できる雰囲気も、千房流のおもてなしと考えています」(中井氏)。

今後はシンガポールやドバイなど、さらなる海外への出店も検討。「ぐるなび外国語版」をもとに全料理に対して使用食材などを記した新メニューブックも作成する予定だ。

店頭には「外国語メニューあり」をアピールする看板を設置
外国語のメニューブックには人気メニューやお得なセットを抜粋して掲載。写真を大きくし、使用食材も明記している
2015年には自社HPを刷新。英語・中国語(簡体語・繁体語)に対応し、3種類の店舗ブランドの売りも発信
「ぐるなび外国語版」は2015年から活用。調理方法や使用食材がしっかりと明記されている
千房オリジナルの千社札。特に外国人観光客には、和のテイストが喜ばれている
千房 千日前本店(大阪・なんば)
大阪府大阪市中央区難波千日前11-27 道風ビル1~2F
http://r.gnavi.co.jp/k001009/
「千房」の創業店舗(当時は2階のみ)。オープン以来、企業の宴会から女子会、ファミリーユースまで、幅広いニーズをつかむ。高級感ある店内はカウンターやテーブル席を備え、2階の宴会席は最大50名を収容。貸切にも対応している。
千房株式会社 専務取締役 中井 貫二 氏(右)スタッフビョン スジン 氏(左)
中井氏は証券会社を経て入社。千房イズムの「おもてなし」で差別化を図る。ビョン スジン氏は韓国から観光での来日を機に、1年間日本語を勉強して今年再来日。同店に勤務する。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。そして2014年には1,341万人に達し、2015年は1,973万人を記録。2016年3月30日には政府より、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人という目標が発表された。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

「ぐるなびPRO for 飲食店」からダウンロード可能!注意事項や会話集をプリントアウト!「おもてなしツール」で外国人客とのコミュニケーションを円滑に

「お通し」について説明したもの(注意事項内の1ページ)

「おもてなしツール」とは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。プリントアウトして来店客に渡したり、壁に貼って使用する。一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、こちらもプリントアウトして使用することで「指差し会話集」として使える。「おもてなしツール」は「ぐるなびPRO for 飲食店」(要ログイン)の管理画面「外国語ページ編集」からダウンロードできるので、ぜひ活用したい。

ぐるなびPRO for 飲食店
http://pro.gnavi.co.jp

メニュー情報を多言語で発信可能に「ぐるなび外国語版」の「メニュー情報一元変換システム」で食材から調味料、調理方法までメニュー内容を発信!

ドリンクやコースも登録可能!

メニュー表記の一例
ドリンク表示の一例

「ぐるなび外国語版」では、2015年4月1日より多言語変換機能である「メニュー情報一元変換システム」を付与。1つの料理に対して、食材から調味料、調理法までを、オリジナルに開発した「メニュー辞書」によって、「ぐるなびPRO for 飲食店」の管理画面から日本語を選択するだけで多言語(現在は英語、韓国語、中国語の繁体字・簡体字の4言語)に変換可能に(単品のドリンクメニューやコースメニューも登録可能)。

飲食店が、正確に詳細なメニュー情報を多言語で発信することにより、外国人にとっては飲食店選びの幅が大きく広がり、飲食店にとっては新たな集客の柱として、年々増加する訪日外国人の取り込みにつながることが期待される。また、メニューページをプリントアウトすれば、そのまま店で「外国語のメニューブック」として使えるほか、タブレットがあれば来店客の目の前で操作してすぐ見せることもできる。

ぜひ「ぐるなび外国語版」の「メニュー情報一元変換システム」を、外国人へのアピールおよび受け入れに活かしていただきたい。内容の詳細は担当営業またはサポートセンターまでお問い合わせを。

ぐるなびPRO for 飲食店 URL http://pro.gnavi.co.jp
ぐるなび外国語版 URL https://gurunavi.com

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。また、会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能となる。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧も促進している。

香港版トップページ

http://fr.sushiandsake.net/(フランス語版)
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https://sg.sushiandsake.net/(英語版)
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※本記事の情報は記事作成時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報はご自身でご確認ください。

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