更新日:2024.02.22
浅草の人気焼肉店「一頭買焼肉 玄」が、和牛の魅力と独自のインバウンド戦略で外国人観光客の心をつかんだ方法を紹介します。東京の観光名所・浅草エリアにあるこの店は、リーズナブルな価格で高品質の和牛を提供し、多言語対応のメニューブックでさまざまな国の観光客を迎えています。集客の鍵となるメニュー改善やサービスの工夫、さらには異文化間のマナー対応など、店長の小泉秀明さんの戦略と挑戦を紹介します。
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一頭買焼肉 玄 浅草本店(東京・浅草)
ベジタリアンにも柔軟に対応。メニューにない料理も提供
東京・浅草の浅草寺にほど近いビル2階に店を構える「一頭買焼肉 玄」。観光客が行き交うにぎやかな一画に2009年オープンし、生産者から一頭買いする山形県産黒毛和牛「雪降り和牛尾花沢」のほか、松阪牛、神戸牛など日本を代表するブランド牛をそろえています。「コンセプトは、和牛をリーズナブルに提供すること」と店長の小泉秀明氏は話します。
メインターゲットは日本人ですが、当初からインバウンドの集客も視野に入れていたとのこと。まず、タイ・フィリピン・ベトナムなど東南アジア圏からのツアー客のランチ利用を誘致。その後、次第に欧米や中国からの団体客も獲得し、クチコミにより個人で来店する外国人も増えていったそうです。インバウンドの伸びが顕著になった頃からは、中国人の団体ツアーをメインに受け入れてきましたが、件数が増えるにつれ、「靴のまま座敷に上がる、従業員を家来のように扱う、化粧室を汚すなど、見過ごせないマナー違反も起こりました」と小泉氏は語ります。そこで、団体客用の座敷はテーブル席に改装し、内装をリニューアル。従業員に対しては、無理な要望には毅然とした態度で「NO」というように伝え、化粧室には使い方の案内を掲示するなど、そのたびに改善を重ねました。
また、さまざまな国から外国人客が訪れるようになると、ベジタリアンのほか、宗教上の理由から食べられる料理に制約がある人も来店するようになりました。「団体の場合は事前にツアーガイドさんと打ち合わせし、海鮮や野菜焼きのほか、通常メニューにない料理も提供してニーズに応え、『できません』とは言わないようにしています」(小泉氏)。メニューブックは、自社で作成した英語版と中国語版を用意しました。ですが、例えば「トモサンカク」など、肉の部位を細かく分けた日本語を直訳しても外国人には通じないことや、アジア人は脂身の多い部位、欧米人は赤身を好むこともわかってきました。そこで、海外の飲食店のサイトなどを参考に何度もブラッシュアップ。言葉に関しては、小泉氏が接客する中で必要最低限の英会話はマスターし、ボディランゲージも交えて応対しているそうです。
販促面では、「ぐるなび外国語版」などを活用し、露出を強化しました。こうした取り組みの結果、来店客の約3割を外国人客が占めるように。今後は「外国人用のメニューをさらに充実させ、タブレットやお客様のスマートフォンを活用したオーダーシステムを導入したい」(小泉さん)と、インバウンド集客に一層力を入れていく考えだそうです。
東京都台東区浅草1-42-4 電気館ビル2F
https://r.gnavi.co.jp/ga99200/
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