更新日:2024.2.16
気がねなく外食を楽しめるようになった今、飲食店には、集客の大きなチャンスが到来しています。予約獲得に成功している店は、どのような戦略を展開しているのでしょうか。たとえば、「山形料理と地酒 まら」では、お得なアルコール1杯1円イベントを開催し、予約必須の人気店へと成長しました。また、「名古屋めしダイニング 眺座 名駅4丁目ミッドランド裏店」は、Instagramの投稿タイミングや内容を巧みに工夫し、多くの予約を集めています。これらの店の取り組みから、効果的な集客方法を学びましょう。
※本記事の情報は記事の作成時点のものであり、現時点での情報の正確性を保証するものではございませんので、ご注意ください。
目次
・「労いの1杯1円~」企画が予約獲得の起爆剤に
山形料理と地酒 まら(東京・高円寺)
・LINEやインスタでの発信&クーポン配布で、週末は予約で満席に!
名古屋めしダイニング 眺座 名駅4丁目ミッドランド裏店(愛知・名古屋)
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我慢を労う「労いの1杯1円~」企画が予約獲得の起爆剤に
東京都杉並区高円寺南4-30-8
https://r.gnavi.co.jp/ju5kz7gc0000/
周辺住民に絞って集めたLINE会員に、店舗の今を伝える情報を発信
東京・JR高円寺駅から歩いて3分の場所にある「山形料理と地酒 まら」。地元の人々に愛され、予約で満席となることが多いこの居酒屋は、2021年10月にはすでにコロナ禍前の平均月商を上回り、11月には過去最高の売上を記録。これは、地元に根差した経営と、LINE公式アカウントなどのSNSを通じた積極的な情報発信により、地域のお客様との関係を深めた結果と言えるでしょう。
【LINE公式アカウント活用事例】
店とお客をつなぐLINE戦術~事例に学ぶLINE公式アカウントの上手な使い方~
お店の前身は、元々高円寺エリアにあった創作料理店「音飯」。2017年に現在の場所へ移転し、店名を変えて山形の郷土料理と地酒をメインに据えるようになりました。株式会社どりーむすかむとぅるーの高橋勇副社長は、「移転・リニューアルを機に、地元住民のニーズを重視し、地域とのつながりを大切にする店づくりを進めました」と振り返ります。
そして2021年の夏、地元住民との関係を強化するためにLINE公式アカウントを開設。店の近隣住民や近くの会社員をターゲットに、テイクアウト客に登録を促し、近隣へのチラシ配布も行い、約800人の会員を獲得しました。会員には特別な情報と共に、地域へのメッセージも発信しています。この取り組みで、応援のメッセージを受け取り、テイクアウトの常連客も増えました。また、Instagramを使った情報発信により、フォロワーが3,000人を超え、予約や集客に貢献しています。
緊急事態宣言解除後の10月1日から10日間、高橋氏の店では特別企画「みんながんばった!労いの1杯1円」を実施しました。この企画は、コロナ禍で外食を自粛していたお客様との喜びを共有するため、また取引の減少に苦しむ業者を支援する目的で企画されたものです。期間中、生ビールやサワー、ハイボールなど特定のドリンクを1杯1円で提供。2杯目は300円、3杯目は500円と徐々に価格を上げ、4杯目以降は700円としました。この価格設定は、飲食の節度を促すためで、多くのお客さんが3杯までに抑えたそうです。この価格設定とその理由はSNSや店内の接客を通じて伝えられました。
この特別企画の成功により、一日に80人が来店するほどの混雑となり、予約なしでは入れない状況が生まれました。満席で断らなければならない際は、客の連絡先を聞き、席が空いた時点で連絡をする、または近隣の系列店を案内する対応を取っていました。高橋氏は、このような状況でのコミュニケーションが店の印象を大きく変え、ファンやリピーターの獲得につながると話しています。
11月には、20人限定の芋煮食べ放題・ドリンク飲み放題の「芋煮会」(3時間5,000円で、2部制)を2回開催し、集客につなげました。高橋氏は、「地元のお客様との相思相愛がファン作りのキーワード」と手応えを感じていて、今後も地元に根付いた活動に力を入れる予定だそうです。
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飲食店のLINE運用は代行の一択…! まるっとおまかせして集客を増やそう
LINEやInstagramでの発信&クーポン配布で、週末は予約で満席に!
愛知県名古屋市中村区名駅4-4-34 タクトビル5F
https://r.gnavi.co.jp/n233500/
「名古屋めしダイニング 眺座 名駅4丁目ミッドランド裏」はJR名古屋駅から徒歩1分の距離にあります。店では、LINE公式アカウントやInstagramを駆使して情報発信を行い、休業せざるを得なかった際には、店都合でキャンセルしたお客様へ再来店用のクーポンを発行しました。このような取り組みが功を奏し、週末には予約で満席となるなど、集客に成功しています。
2004年にオープンした当初は、「炙り焼き」をメインにしていました。しかし、名古屋駅前の立地を活かし、2年半前からは「名古屋めし」を強調する方針に転換しました。店長の渡辺雅之氏によると、この変更により、以前の主な客層であった40~50代のビジネス層から、県外の出張や観光客、ファミリー層へと客層が広がったとのことです。
一番人気の名古屋めしは「和牛すじと根菜のどて煮」(800円)。ほかにも「国産鶏の手羽先炙り」(2本420円)、「奥三河鶏の味噌串カツ」(2本500円)や、愛知県の地酒を豊富に取りそろえています。
緊急事態宣言で休業を余儀なくされた際も集客や予約獲得のためにさまざまな施策を実施してきました。同年からはLINE公式アカウントを開始し、約半年で100人以上の会員を獲得。新メニューや店の動画を月に2~3回配信しています。この秋には、休業でキャンセルしたお客様へLINEでクーポンを配信し、再予約時に日本酒か焼酎のボトルをプレゼントする企画を実施。渡辺氏によると、このクーポンで予約が12件入り、効果を実感しているそうです。また、ぐるなびにも同じクーポンを掲載し、再来店を促しています。
以前に開設したInstagramは、当初は更新頻度が低かったそうですが、アルバイトスタッフがInstagramの講習を受けたことがきっかけで、頻繁な更新が行われるようになりました。アクセスが多い時間帯に投稿したり、興味を引くような画像加工を施すなどのノウハウを生かし、フォロワー数が300人増加。さらに、来店客が店舗名のハッシュタグをつけて写真を投稿することも多く、情報が拡散しています。Instagramとぐるなびのネット予約を連携させ、予約獲得にも効果を発揮しています。
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今こそSNSで集客アップ!~店からの情報発信&来店客の投稿促進で差をつける~
定期的に約5,000人の顧客に向けて、メールで料理やコースの情報を発信しています。また、Googleマイビジネスの情報を充実させ、「ぐるなびネット予約」とも連携し、予約を促進しています。これらの施策により、ネット予約が予約全体の約8割を占めるようになり、翌年の予約もすでに入り始めているそうです。
また、県外からの出張や観光客向けに「秀(しょう)」コース(5,000円、90分飲み放題付き)を用意しました。このコースには手羽先や味噌串カツ、どて煮などの名古屋めしが含まれており、狙い通り県外客からの予約を増やしています。また、地元のお客様の要望に応えるため、同じ価格の平日限定コースもスタート。こちらは全6品と日本酒ボトル、120分の飲み放題が付いており、平日の集客向上を目指しています。
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