GBPでの情報発信は、飲食店集客に欠かせない時代に
Googleビジネスプロフィールは、Googleでの検索時やGoogleマップ上に店などの詳細情報を表示し、管理するための無料ツール。近年は、Googleビジネスプロフィールで飲食店の情報を確認して店選びに活用する人が増えており、飲食店にとって集客ツールとしての重要度が年々高まっている。
実際、ぐるなびによる消費者アンケート(上)によると、その日の外食のお店探しで最初に使うツール・サイトで最も多いのは「Google(Googleマップを含む)で検索」が28.9%でトップ。飲食店にとっては、店の情報をしっかり登録・更新し、クチコミなどにも対応していけば、Googleの評価が上がりアピールにつながるツールだ。一方で、適切な運用をしないと評価が下がるだけでなく、ネガティブなクチコミを見逃すことにもなりかねない。
そこで、ぐるなびでは、飲食店のGoogleビジネスプロフィール運用を後押しすべく「Googleビジネスプロフィールまるごとサポート」のサービスを用意。初期の情報登録から、定期的な投稿による情報発信、クチコミへの適切かつ迅速な対応などを行い、飲食店の集客アップをバックアップしている。
東京・日比谷にある「日本料理おかもと」も「Googleビジネスプロフィールまるごとサポート」を活用する店舗の一つ。今回は、オーナーの岡本村子氏とぐるなびのサポート担当者に、ぐるなびによるサポートのメリットや、効果を出すためにお店がすべき取り組みなどを伺った。
東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル(帝劇)B1
https://r.gnavi.co.jp/g371400/
目次
・運用の第1歩は「店舗情報のリッチ化」!
・お店と担当者の「濃い情報交換」がGoogleビジネスプロフィール活用を成功に導く!
・クチコミ促進は「常連メイン」&「会計時」が効果的!
運用の第1歩は「店舗情報のリッチ化」!
有楽町駅から徒歩2分、帝国劇場と同じビルの地下1階に位置する「日本料理おかもと」。ビルが竣工した1966年から営業を続けており、四季折々の旬の味覚を料亭出身の料理長が多彩な調理法で提供している。日本有数のオフィス街という立地で、40代後半から60代までのビジネス層を中心に集客。主に接待や宴会での利用が多く、飲み放題付きのコース利用が全体の7割を占める。
ぐるなびの「Googleビジネスプロフィールまるごとサポート」(以下、GBPまるサポ)の利用を開始したのは2019年のこと。「店舗検索でgoogleの認知度がだんだん高まってきた頃に、ぐるなびがGoogleの運用をサポートしてくれると知って、お任せしようと思いました」とオーナーの岡本 村子 氏は振り返る。
「GBPまるサポ」では、お店ごとに専属の運営サポート担当者が付く。まず最初に行ったのが、Googleビジネスプロフィールにおける店の基本情報のリッチ化。住所や営業時間、電話番号、支払い方法など、店舗の基本的な情報を詳細まで登録することで、Google検索で表示されやすくするのが狙いだ。登録の重要性について、ぐるなび担当者は「Googleビジネスプロフィールで登録した情報はGoogleマップでも表示されます。情報が古いと営業時間外や定休日にお客様が来店してしまうケースがあるため、行き違いを防ぐためにも変更をそのつど速やかに反映させることが大切です」と語る。
こうした基本情報の一つに、「居酒屋」「和食店」「焼き鳥店」といった店舗の業態カテゴリがある。「日本料理おかもと」は当初、「和食店」で登録していたが、冬場はふぐ料理を売りにしていることから、2023年の秋から、担当者の提案で一時的に「ふぐ料理店」に変更した。その結果、同年9~12月の閲覧ユーザー数が昨年比で平均145%増加した。季節に応じて注目度の高いカテゴリ変更を行うことで認知度が高まる好例といえるだろう。
お店と担当者の「濃い情報交換」がGBP活用を成功に導く!
また、「GBPまるサポ」では月2回の投稿の代行も行っている。「日本料理おかもと」では、こだわりの旬の食材やおすすめ料理などの最新情報を投稿。「忘年会」「ふぐ」「松茸」など、その時期の旬のキーワードを入れ込んで店の思いも伝えることでGoogle検索に反映されやすくなり、閲覧した人の来店動機を高める狙いもある。
「おいしい食材をこの価格で食べられるといったPRポイントを、毎回ヒアリングで打ち合わせ時に伝えしています。私が読んでも『この店に行きたい』と思えるような文章を的確に書いてくださって、いつもありがたく思っています」と岡本氏。担当者も「投稿はお店の方のご協力があってこそ。こちらからの質問だけでなく、その時々の店の情報や思いについて丁寧に教えてくださるので、訴求力のある文章にできていると思います」と、店とのコミュニケーションが成果につながっていると強調する。
投稿代行について、岡本氏の印象に残っているエピソードがある。2024年1月に、能登半島地震に関連する投稿を行ったことだ。毎年能登産のまふぐを仕入れていることから、地震の影響による仕入れ中断のお詫びと被災地へのお見舞いの言葉とともに、「漁港が再開した際には、また能登のまふぐを仕入れていきたいと思っております」と投稿。復興への思いを広く伝えつつ、Google検索でも注目を集める結果となった。その後も能登からの仕入れを再開した時や、復興支援メニューの提供時などに投稿を行っている。
クチコミ促進は「常連メイン」&「会計時」が効果的!
一方、2024年に入ってから、Googleでネガティブなクチコミが投稿され、それまで4点台だった評価が3点台に下がってしまった。「クチコミはネガティブな内容こそ重要だと受け止めて、サービス改善のために参考にしています。ただ、Googleでの評価を落としたくはありません。0.1の差だとしても、4.0と3.9では印象がぜんぜん違うので」と岡本氏。早速ぐるなび担当者に連絡を取って相談すると、「積極的にお客様にクチコミ投稿を促してみてはいかがでしょう」という提案を受けた。店の良さを分かっている常連客をメインにクチコミをお願いすれば、良いクチコミが増える可能性が高く、点数も上がっていくはず、というアドバイスだった。
この助言を受けて、岡本氏は、QRコードを読み込めば簡単に投稿画面に遷移できる「クチコミ促進用のPOP」(ぐるなび提供)を各テーブルに配置。スタッフとともに積極的に声掛けを行ったが、なかなかクチコミは増えなかった。「当店は接待利用が多いので、接待相手が目の前にいる状況では心情的にその場で投稿する気にはならないのでは」(岡本氏)と分析した。そこで、POPをレジの前に置いて、会計時に「もしよければクチコミをお願いします」と伝えるスタイルに変更。すると、投稿数が格段に増加。以前はクチコミ0件の月もあったが、必ず月2件は投稿が入るようになり、評価も3.8から4.0に回復した。会計時に呼びかけたほうが来店客にとっても投稿しやすく、会計が終了した後のトータルの感想を投稿してもらえるのでお店にもメリットがある、という目からウロコの発見だった。
2024年8月から、「GBPまるサポ」をSプラン(月1万5,000円)からMプラン(月2万5,000円)に変更した。MプランではSプランのサービス内容に加えてクチコミ対策やGoogleマップ上での上位表示を目指す「MEO対策」も追加になる。岡本氏は「私たちは現場の肌感覚や主観で店舗を運営していますが、Googleビジネスプロフィールを活用するなら客観的なデータ分析も必要だと感じたので、より充実したMプランに変更しました」と語る。
Mプランではユーザーから寄せられたクチコミへの返信代行も行う。より適切な返信で店への好感度を高め、再来店を促すことが可能だ。「これまで、クチコミに対しては全て私が返信してきたのですが、返信がワンパターンになってないだろうかと悩むこともありました。今後はプロにおまかせできるので安心ですし、データの分析やアドバイスもいただけるので安心感があります」と岡本氏。
今後も、運用や分析をぐるなびにまかせつつ、ぐるなび担当者と密なコミュニケーションを図りながら、店でのクチコミ促進にも力を入れるなど、店でできることに努める考えだ。
Googleビジネスプロフィール(GBP)の運用代行サービスは、ぐるなびで!
ぐるなびによるGBP(旧Googleマイビジネス)を活用したMEO対策・クチコミ対応を含む、飲食店に特化した集客支援・運用代行サービスを紹介します。
【ぐるなび】飲食店向けGoogleビジネスプロフィール(GBP)集客支援・運用代行サービス