「長居できる店」「冷たいデザート無料」などがポイントか
2025年の夏、消費者の景況感や収入はどのように変化しているのでしょうか。今後半年の収入の見通しや、夏の外食の頻度や行きたい店の特徴、うれしいサービスなどについて調査しました。
今後半年の家計全体の収入の見通しは、「減少」(約17%)が「増加」(約11%)を上回り、「横ばい」とする人が約63%で最多に。また、行きたい店の特徴としては「長居できる・ゆっくり楽しめる」(約32%)が最も多く、夏にうれしいサービスとしては「冷たいデザート無料」(約38%)に支持が集まりました。
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では、以下より、アンケート結果を詳しく見ていきましょう。
目次
・図1 今後半年の収入/支出の見通し
・図2 この夏の外食頻度の増減意向
・図3 この夏のふだんの外食で昨年夏より利用を増やしたいお店
・図4 この夏のふだんの外食で積極的に行きたいお店
・図5 この夏のふだんの外食でお店に積極的に行きたいサービス
■調査期間:2025年6月6日(金)~10日(火)
■調査方法:Webアンケート
■調査対象:全国
■回答者 :20~69歳の男女 1,268人
アンケート結果レポート「夏のボーナスと景況感、外食への影響」
※未加盟の場合は、下記をご覧いただき、お問合せください。
図1 今後半年の収入/支出の見通し
今回(2025年)の調査では、収入は「減少」(16.6%)が「増加」(10.7%)を上回りましたが、「横ばい」と回答した人が62.5%で最多となり、昨年、一昨年と同様の傾向が続いています。
一方、今後半年の支出は、「横ばい」(45.1%)が最多でしたが、「増加」が38.6%で「減少」(6.9%)を大きく上回る結果に。一昨年と比べると「増加」の割合がやや上昇していますが、昨年と比べるとほぼ同じ傾向です。
こうした結果から、今後半年の家計は、「収入は横ばいだが、支出は増える」という厳しい見通しを持っている人が多いことがわかりました。
図2 この夏の外食頻度の増減意向
「ふだんの外食」と「お祝いなどの特別な外食」の両方とも、外食の頻度は「昨年(2024年)の夏と変えない」とする人が6割以上を占めており、「減らしたい」と回答した人の合計は、「ふだんの外食」が22.8%で、「特別な外食」(17.8%)を上回る結果となりました。
この夏の外食の頻度は、昨夏と同じ程度と考える人が多く、「特別な外食」よりも「ふだんの外食」を減らしたいと考えている人の割合がやや多いことがわかりました。
図3 この夏のふだんの外食で昨年夏より利用を増やしたいお店
■とにかく安いお店
■お得感がある・コストパフォーマンスが高いお店
■(高くても)内容・質が価格にみあっているお店
■ちょっとぜいたくな・グルメを楽しめるお店
の4つのお店について、昨年の夏よりも利用を増やしたいかを聞くと(棒グラフ)、「お得感がある・コストパフォーマンスが高いお店」が42.7%と最も高くなりました。物価上昇などで家計が厳しくなる中で、飲食店選びで“お得感”を重視する傾向が強まっているのかもしれません。
この夏、ふだんの外食の頻度を「増やしたい層」(茶色の折れ線グラフ)は、4つとも全体を大きく上回っていて、「ちょっとぜいたくな・グルメを楽しめるお店」や「(高くても)内容・質が価格にみあっているお店」も約6割が利用を増やしたいと回答し、お得感以外を動機とした利用増も期待できそうです。一方でふだんの外食頻度を「減らしたい層」(青色の折れ線グラフ)では「とにかく安いお店」(35.3%)だけが全体より5%以上多く、安さを重視する傾向が特に強いことがうかがえます。
図4 この夏のふだんの外食で積極的に行きたいお店
「長居できる・ゆっくり楽しめる」(32.4%)が最多で、次いで「そのお店でなければ食べられないメニュー・味がある」「清潔感がある・清掃や衛生管理が行き届いている」(ともに29.4%)が並ぶ結果に。
この夏、ふだんの外食の頻度を「増やしたい層」(茶色の折れ線グラフ)では「スタミナがつくメニューがある」(17.9%)や「夏らしい気分を味わえる雰囲気である」(17.4%)などが全体より5%以上多いことから、こうしたメニュー開発や雰囲気づくりが集客に効果的といえるかもしれません。一方で、ふだんの外食頻度を「減らしたい層」(青色の折れ線グラフ)では、「飲み放題ができる・ドリンクバーがある」(26%)や「1人前の量が多い・ボリュームがある」(24.2%)、「ライスのおかわり自由、または無料で大盛りにできる」(23.2%)などが全体を5%以上上回り、“量”によるお得感を求める傾向が強いことがわかりました。
図5 この夏のふだんの外食でお店に積極的に行きたいサービス
「冷たいデザート無料」(37.5%)が最多で、「ソフトドリンク1杯無料」(34.2%)、「生ビール1杯無料」(30.8%)が続く結果に。
この夏、ふだんの外食の頻度を「増やしたい層」(茶色の折れ線グラフ)では、「ハッピーアワー」(34.3%)が全体を5%以上も上回っており、ソフトドリンクや生ビールの一杯無料より意向が高くなっています。ふだんの外食意向が強い層には、「一杯無料サービス」より「ハッピーアワー」の方がより効果的な施策といえそうです。一方で、ふだんの外食頻度を「減らしたい層」(青色の折れ線グラフ)では、「冷たいデザート無料」(42.9%)や「気温の高い日限定の特典・割引」(26.6%)が全体より5%以上多いことから、ふだんの外食にあまり意欲が高くない層へのアピール策として有効かもしれません。
以上、「夏のボーナスと景況感、外食への影響」に関する調査を紹介しました。
なお、本調査をダウンロードすると、
・この夏のボーナスの支給状況と使い道
・この夏の支出を増やす(増える)費目
・この夏の支出を減らす(減る)費目
などの情報も得ることができます。夏の景況感や外食への意向がチェックできますので、下記からダウンロードいただき、チェックしてみてください。
アンケート結果レポート「夏のボーナスと景況感、外食への影響」
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