飲食店調査:外国人スタッフ採用実態~6割が雇用経験あり!定着している店の工夫とは?

ぐるなび加盟店を対象に外国人スタッフの採用や教育方法などについてアンケート調査を実施しました。約6割の飲食店が外国人雇用の経験があり、外国人スタッフが定着している店舗は、雇用形態や教育方法、コミュニケーションの方法などに特徴や工夫をしていることがわかりました。

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6割以上の飲食店が外国人雇用の経験あり

慢性的な人手不足が続く中、外国人スタッフを雇用している飲食店も少なくありません。一方で、言葉や文化の壁などに課題を感じて、雇用に踏み出せなかったり、採用を中止する店もあるようです。

そこで、外国人スタッフを雇用している、またはしたことがある飲食店(ぐるなび加盟店)に、外国人採用の実態や課題についてのアンケート調査を実施しました。その結果、6割以上の飲食店が外国人雇用の経験があり、「接客(フロア)での非正規」として採用した店舗の割合が最も多いことがわかりました。また、採用方法については、「一般的な求人アプリ・サイト」が約46%と最多で、教育方法で最も多かったのは「実際にやって見せる(OJT)」(約45%)でした。

では、以下より、アンケート結果を詳しく見ていきましょう。

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目次
図1 外国人スタッフの雇用状況(経験)と自己評価
図2 外国人スタッフを雇用している(したことがある)職種・雇用形態
図3 外国人スタッフを募集・採用した方法
図4 外国人スタッフの教育方法
図5 外国人スタッフの教育で気をつけたこと・工夫したこと

紹介するデータは「外国人スタッフ雇用のメリットと課題」(ぐるなび調べ)
■調査期間:2025年7月22日(火)~8月5日(火)

■調査方法:Webアンケート
■調査対象:全国
■回答者 :ぐるなび加盟店219店舗(うち、外国人スタッフを雇用している・したことがある=138店舗)
※アンケート結果は、「ぐるなびPRO for 飲食店(管理画面)」にログインした後、下記からダウンロードできます(ぐるなび加盟店のみ)。
アンケート結果レポート「外国人スタッフ雇用のメリットと課題
※未加盟の場合は、下記をご覧いただき、お問合せください。

図1 外国人スタッフの雇用状況(経験)と自己評価
現在、外国人スタッフを雇用している飲食店は32.9%で、うち「積極的/継続的に雇用している」が21.5%。「雇用したことがある(現在は雇用していない)」(30.1%)と合わせて、外国人スタッフを雇用している、またはしたことがある飲食店の割合は63%でした(これ以降の質問は全て、この「外国人雇用の経験あり」の層を対象にした調査)。

外国人スタッフ雇用の評価については「まあうまくいっている(いっていた)」(45.7%)が最多で、「とてもうまくいっている(いっていた)」(12.3%)と合わせて、うまくいっている(いっていた)という店が58%(以降、「成功店」)。他方、「どちらともいえない」(25.4%)と「うまくいっていない(いかなかった)」(あまり=14.5%、まったく=2.2%)が42%(同 「中立・不調店」)という結果になりました。

成功店と中立・不調店の差はどこから生じるのでしょうか、図2以降でそれぞれの特徴に着目して分析していきます。

図2 外国人スタッフを雇用している(したことがある)職種・雇用形態
「接客の非正規」が53.6%でトップで、成功店では66.3%とより高く、中立・不調店(36.2%)との差も大きいです。次いで、「調理の非正規」(34.1%)、「調理の正社員」(32.6%)が僅差で並んでいて、これらも成功店が中立・不調店を大きく上回っています。全体を見ると、成功店はより幅広い職種・形態で雇用している(したことがある)ことがわかります。

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図3 外国人スタッフを募集・採用した方法(上位12項目)
最多は「一般的な求人アプリ・サイト」(45.7%)で、「既存の外国人スタッフからの紹介」(24.6%)、「既存の外国人スタッフ以外からの紹介」「ハローワーク」(ともに21%)、「外国人向けの求人アプリ・サイト」(18.1%)が続きます。

成功店では「既存の外国人スタッフからの紹介」「既存の外国人スタッフ以外からの紹介」などが全体を上回っています。外国人コミュニティーでのつながりを活かせる「紹介」というスタイルが、募集・採用では有効かつ効率的といえるかもしれません。

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図4 外国人スタッフの教育方法
「実際にやってみせる(OJT)」(44.9%)や「日本人と同じマニュアルを用意して」(39.1%)が上位になりました。「日本人向けのマニュアルを翻訳したもの(併記含む)を用意して」(8%)や「外国人スタッフ向け(専用)のマニュアルを用意して」(4.3%)の割合が多くはなかったことから、マニュアルに関して外国人スタッフ用に特別な対応をしている店は少ないことがわかりました。

特に「日本人向けのマニュアルを翻訳したもの(併記含む)を用意して」については、成功店(3.8%)より中立・不調店(13.8%)の方が割合が多いことから、外国人の教育方法として成果につながりにくいといえそうです。

図5 外国人スタッフの教育で気をつけたこと・工夫したこと
「できるだけ簡単な日本語で話す」(34.8%)や「できるだけゆっくりと話す」(29.7%)が上位になりました。

成功店では「業務以外でも仲良くなる・コミュニケーションをとる」が「できるだけ簡単な日本語で話す」(ともに38.8%)と並んで最も多く、中立・不調店との差も大きいです。業務以外も含めてコミュニケーションを深めようとする姿勢が、外国人スタッフの成長や定着につながるのかもしれません。

以上、「外国人スタッフ雇用のメリットと課題」に関する調査の一部を紹介しました。

なお、本調査をダウンロードすると、

・外国人スタッフの雇用理由
・外国人スタッフを雇用してよかったこと
・採用時に外国人スタッフに期待する日本語レベル


などの情報も得ることができますので、下記からダウンロードをし、チェックしてみてください。

アンケート結果レポート「外国人スタッフ雇用のメリットと課題

※「アンケート結果レポート」は、ぐるなび加盟店のみ閲覧・ダウンロード可能です
※「ぐるなびPRO for 飲食店(管理画面)」にログインした後、上記からアクセスしてください

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