データから見える外国人が行きたい飲食店&都道府県
インバウンド集客を狙う飲食店にとって、「自分の店があるエリアに来ている外国人はどんな国籍の人が多くて、どんな業態を探しているか」ということは重要な情報。そこで、「ぐるなび外国語版」で予約を行った外国人の情報を基に、「居酒屋」「鉄板焼き」などの業態ごとにどのエリアでどんな国の外国人が飲食店を予約しているのかを分析しました。
ご自身のお店のある地域や業態にどんな傾向があるかをチェックいただき、インバウンド集客のヒントにしていただければと思います。
「ぐるなび外国語版」とは
ぐるなびに加盟していただくと、日本語版の店舗ページ掲出の翌日にぐるなび外国語版ページも掲出されます。日本語で店舗情報を編集・登録するだけで、基本情報・写真・地図が4言語(英語・韓国語・簡体中文・繁体中文)に変換された自店の外国語版ページが生成されますが、これに加え、「ぐるなび外国語版」各種基本プラン(月額8,000円~)に加盟いただくと、「ぐるなび外国語版」検索ページでの上位表示やメニュー編集、事前決済のコース予約、「特集」(通常枠)への無料掲載などが可能になり、より効果的にインバウンド集客を強化できます。
目次
・「居酒屋」業態の予約数1位は大阪・韓国語圏
・「すき焼き・しゃぶしゃぶ」業態の予約数1位は東京・英語圏
・「焼肉・鉄板焼き・ステーキ」業態の予約数1位は大阪・韓国語圏
・「寿司・刺身・海鮮」業態の予約数1位は大阪・韓国語圏
・韓国人による予約数1位は大阪、人気業態は焼肉
・台湾人による予約数1位は大阪、人気業態は焼肉
・アメリカ人による予約数1位は東京、人気業態は居酒屋&焼肉
・中国人による予約数1位は東京都、人気業態は焼肉
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「居酒屋」業態の予約数1位は大阪・韓国語圏
上の図は、「ぐるなび外国語版」を使って居酒屋業態を予約した人が多かった都道府県上位5つについて、予約を受け付けた言語の内訳を示したものです。言語は「英語」「韓国語」「繫体字(中国語)」「簡体字(中国語)」の4種類で、繁体字は主に台湾、香港、マカオなどで使用されており、簡体字は主に中国本土やシンガポール、マレーシアなどで使われています。
最も予約が多かったのは「大阪」で、予約の約半数が韓国語圏でした。次いで、2位「東京」、3位「京都」、4位「福岡」、5位「北海道」という結果に。東京と京都は英語圏が1位、大阪と北海道、福岡は韓国語圏が1位。それぞれの内訳から、居酒屋業態が英語圏と韓国語圏から人気が高いということが読み取れます。
「すき焼き・しゃぶしゃぶ」業態の予約数1位は東京・英語圏
日本のメニューの中で外国人に知名度・需要度ともに高い「すき焼き・しゃぶしゃぶ」は、どの国からより多くの予約がはいっているのでしょう。
次の図は、「すき焼き・しゃぶしゃぶ」業態の予約数上位の都道府県の内訳を示したものです。1位が「東京」で、2位以下が「大阪」「福岡」「沖縄」「京都」となっています。「居酒屋」業態では北海道が5位に入っていましたが、「すき焼き・しゃぶしゃぶ」では沖縄が4位に入っており、沖縄を訪れた外国人に「すき焼き・しゃぶしゃぶ」のニーズが一定数あることがわかりました。
内訳を見ると「すき焼き・しゃぶしゃぶ」は、特に「英語圏」と「繁体字圏(中国本土など)」に人気が高いようです。「繁体字圏」の割合については、東京よりも大阪・京都、福岡、沖縄というふうに、西(南)に行くにつれて数字が大きくなっているのも特徴的です。
「焼肉・鉄板焼き・ステーキ」業態の予約数1位は大阪・韓国語圏
続いて、「焼肉・鉄板焼き・ステーキ」業態のデータを見ると、「英語圏」「韓国語圏」に人気です。予約数上位の都道府県は「居酒屋」業態と同じく、上から「大阪」「東京」「京都」「福岡」「北海道」に。
それぞれの内訳も「居酒屋」業態と類似していることから、「居酒屋」業態と「焼肉・鉄板焼き・ステーキ」業態を予約する外国人の国籍は似ているといえそうです。
「寿司・刺身・海鮮」業態の予約数1位は大阪・韓国語圏
「寿司・刺身・海鮮」業態も「居酒屋」「すき焼き・しゃぶしゃぶ」同様、「大阪」「東京」「京都」「北海道」が上位に来ていますが、5位に「愛知」が入っています。
内訳を見ると、東京を除く4道府県で韓国語圏が1位です。特に「京都」については、「居酒屋」「すき焼き・しゃぶしゃぶ」「焼肉・鉄板焼き・ステーキ」すべてで韓国語が最下位だったことを考えると、京都を訪れた韓国語圏の方のニーズが「寿司・刺身・海鮮」に向いていることが推測できます。一方で、唯一東京だけは韓国語が最下位となっているのも特徴的です。
韓国人による予約数1位は大阪、人気業態は焼肉
ここからは、訪日数が多い4つの国(韓国・台湾・アメリカ・中国)について、予約数が多い都道府県と業態をご紹介します。
まず、韓国人の予約数が多いエリアと業態(上図)についてまとめました。予約数が多いエリアを見ると、大阪・福岡のトップ2が抜きん出ており、続いて北海道・東京・京都となっていて、主要な観光地を中心に訪れる傾向があるようです。
また、上位4都道府県について韓国人による予約が多かった業態(下図)を調べると、共通して焼肉と居酒屋の人気が高いことがわかりました。一方で、福岡に関しては「もつ鍋」が圧倒的に人気が高いのも特徴的です。
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台湾人による予約数1位は大阪、人気業態は焼肉
次に、台湾人の予約数の内訳を見てみましょう。予約数の多いエリアは韓国人と同じく大阪・東京・福岡・京都といった主要観光地を訪れていますが、特に大阪・東京の人気が高い傾向にあります。
人気の業態については、大阪・東京・京都では焼肉が1番人気で、台湾人も福岡ではもつ鍋や水炊きといった福岡グルメを求めていることがわかりました。
アメリカ人による予約数1位は東京、人気業態は居酒屋&焼肉
続いて、アメリカ人の予約数の内訳です。エリアについては東京が群を抜いており、次いで大阪・京都・沖縄が上位に。
人気の業態については、焼肉と居酒屋が人気で、東京、大阪、沖縄ではしゃぶしゃぶも上位に入っているのが特徴です。
中国人による予約数1位は東京都、人気業態は焼肉
最後に中国人の予約数の内訳です。中国人の予約数が最も多かったのは東京で、次いで大阪・京都・兵庫の関西エリアが人気です。
人気の業態については、どのエリアも焼肉の人気が際立っており、中国人が「日本で焼肉を食べたい」というニーズを持っていることがうかがえます。
外国人の集客はネット戦略が必要不可欠!
これまでご紹介したように、外国人のネット予約の内訳を見ることで、国ごとに「訪れているエリア」や「食べているメニュー」を読み取ることができます。日本を訪れる外国人は事前にも滞在中もSNSで飲食店の情報を収集し、予約をし、飲食店を訪ねています。インバウンド集客にネット戦略は必要不可欠なものとなっています。ぜひ、今回ご紹介した情報を外国人集客のヒントにしていただければと思います。
また、「ぐるなび外国語版」と同様に訪日外国人へのアピールができるツールには「Googleビジネスプロフィール」があります。効果的な運用をサポートするため、「Googleビジネスプロフィールまるごとサポート」など、インバンド集客を後押しする飲食店向けのサービスを行っていますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。ぐるなび外国語版基本プランとの連携で効果も期待できますので、こちらも合わせてご検討ください。
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