ぐるなび戦略共有会議「忘年会対策セミナー 2013」開催

9月18日に開催された「ぐるなび戦略共有会議」の東京会場の様子をリポート。有識者の基調講演や「忘年会対策セミナー」、全国各地から食材が出品する「商品展示会」などが行われ、活況を呈した。

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ぐるなび戦略共有会議「忘年会対策セミナー 2013」開催

年末商戦を勝ち抜くために、万全の忘年会対策を提案!秋からの具体的な準備と戦略を、データを駆使して紹介

全国各地で基調講演と忘年会対策セミナーが行われ、多くの飲食店関係者が来場。東京会場では立見客が出るほどの盛況に

基調講演に有識者を迎え、全国13カ所で開催

秋のきざしとともに始まるのが、飲食店にとって最大のビジネスチャンスといえる年末商戦への準備だ。ぐるなびでは毎年、忘年会に向けて飲食店を強力にサポートし、外食産業を盛り上げるイベントとして「ぐるなび戦略共有会議」を全国で開催している。今年も、9月2日の横浜会場を皮切りに、埼玉、名古屋、神戸、仙台、大阪、千葉、福岡、東京、京都、沖縄、北海道、広島の全国13カ所で順次開催。各会場では、第一線で活躍する有識者による基調講演とともに、ぐるなびが持つマーケティングデータとWebの販促ツールを駆使した「忘年会対策セミナー」が行われ、年末商戦への万全の準備が呼びかけられた。

9月18日(水)には東京会場となっている東京・品川プリンスホテルに、同時開催の「ぐるなび商品展示会」が始まる9時から、参加者が続々と参集。10時からの講演では、冒頭、ぐるなびから外食市場の現状と今後の展開について報告があり、続いて、学校法人辻料理学館 辻調理師専門学校理事長・校長の辻 芳樹氏による基調講演が行われた。

辻氏は「グローバルな視点から『レストラン業』の本質を考える」と題し、「レストラン業の本質」への3つのアプローチとして、過去・現在・未来の3つの視点を提示。「過去」では、伝統と革新を繰り返し、今日の多様性を獲得した日本食の歴史を通じて、現状の立ち位置を確認。「現在」では、ニューヨークに進出した2つの日本食レストラン(懐石料理店とラーメン店)が異文化の世界で成功した戦略を紹介することで、グローバルにおける飲食店の取り組みを解説した。そして「未来」として、飲食店と生産者が連携した新しいビジネスモデルを紹介。レストラン業の将来を展望しつつ、厳しい時代だからこそ、グローバルな視点でものごとを考える重要性を説いた。

消費税増税が控えた情勢、「攻めの販促」が必須

基調講演に続いて、ぐるなび大学による「忘年会対策セミナー」が行われた。まず、現状認識として、今年の忘年会シーズンは、来年4月から導入が予定されている消費税増税が影響し、外食の出費が抑制されるなどの厳しい状況下にあることを解説。だが、その一方で、行きつけの店を持つユーザーの外食の頻度はむしろ増える可能性もあることが、ぐるなびが収集したデータをもとに紹介され、飲食店にとってファンの拡大が不可欠であることを述べた。加えて、ユーザーが受け取る情報量はスマートフォンの増加とともに激増しているため、飲食店は精度の高い情報を届ける努力と仕組みが大切と指摘。自店が狙うターゲットを明確にし、「今日の情報」や店の売り・こだわりを発信することが重要だと説いた。

こうした状況を念頭に置いたうえで、9月~2月までの販促スケジュールを提示。9月、10月の忘年会シーズンに向けての販促の準備から、11月、12月の予約獲得への動き、1月、2月での忘年会時に来店した客へのリピートへのアプローチなど、その月ごとにどんなことをすればよいかを具体的に解説。それぞれの時期に役立つぐるなびのツール、活用事例なども報告され、それらを駆使した「攻めの販促」の重要性が語られた。

午後の基調講演では、KCJ GROUP株式会社 代表取締役社長兼CEOの住谷 栄之資氏が登壇。演題は「『キッザニア』を生み出した住谷が考える、食の『現在』と『未来』」。トニーローマ、ハードロックカフェ、カプリチョーザなど人気のレストランブランドを多数手がけ、現在はそのノウハウを活かして、子どもの職業体験テーマパーク「キッザニア」や、食と農の複合施設「オークビレッジ柏の葉」、エネルギー体験施設「南相馬ソーラー・アグリパーク」などを開発、運営していることを紹介。自信を持って自分の考えを深めていくこと、感性を大切にし、「Just do it」(やってみること)の精神、サステナビリティ(持続可能)で心豊かな社会の実現などについて、展望を語った。

PRO認証システム3.0が新機能搭載でさらに便利に

ロビーでは、「ぐるなびPRO認証システム3.0」の体験ブースが設置され、このたび貸与が開始されたスマートフォンを使ってデモンストレーションが行われた。「ぐるなびデジタルマネー」や「ぐるなびスーパー『ぐ』ポイント」での決済がスピーディに行えることに加え、Squareサービスを活用したクレジットカードの決済機能などをアピール。集客に役立つ「ぐるなびPRO認証システム3.0」に、多くの参加者が関心を集めた。

真剣な表情で講演に聞き入る参加者。熱心にメモをとる姿が目立ち、年末商戦への高い関心と意気込みがうかがわれた
辻調理師専門学校理事長・校長の辻 芳樹氏。グローバルな目線で、日本の食文化の魅力について語った
KCJ GROUP 株式会社 代表取締役社長兼CEO住谷栄之資氏は、自然環境と文明発展の共存についても言及
ロビーに設けられた「ぐるなびPRO認証システム3.0」の体験ブースには多くの人が集まった
ぐるなびが提案する様々なコンテンツと販促ツールを紹介するコーナーも設置

東京会場同時開催の「ぐるなび商品展示会」も大盛況!

北海道から沖縄まで全国各地から食材が集結。即売会、抽選会も実施

東京と大阪の2会場では、「忘年会はメニューで勝つ! !」というスローガンのもと「ぐるなび商品展示会」も行われた。この展示会は、全国の生産者や加工食品メーカー、自治体などが、飲食店関係者に向けて自慢の食材をPRするもの。丹精込めた食材を、シェフやオーナーに直接アピールできる絶好の機会であるとともに、飲食店側としては生産者との交流や、メニュー開発につながる新しい食材との出会いが期待できる場となっている。

今年の東京会場には、約70の企業・団体が出店。北海道から沖縄までの自慢の野菜、果物、魚介、肉、米、茶、アルコール飲料、加工食品などが勢ぞろい。会場では気になる食材を試食で吟味する姿や、シェフやオーナーと生産者や加工業者が商談する姿も散見された。

今回の展示会では試食だけでなく、気に入った食材をすぐに購入して試せるように即売会も実施。さらには、特価で購入できるタイムセールが、朝市(9~10時半)、夕市(16~17時)として行われ、多くの参加者で活況を呈した。

また、アンケートに応えると参加資格が得られる「ぐるなび大抽選会」も催され、当選者には出展企業や団体から提供された焼酎や米などの豪華景品を進呈。さらに、会場内の「ぐるなびPROシェフ会員」(シェフの情報を店舗ページに表示できたり、様々な役立つ情報を得ることができるシェフのための会員制度)の登録ブースで会員登録すると、再度、抽選のチャンスが得られる仕組みも新たに設けられた。

そのほか、この日配布された2次元コード付き引き換え券で、「ぐるなびPRO認証システム3.0」の決済システムを擬似体験できる「mini旬食ラウンジブース」も設置。ここで決済体験をすると、スムージー1杯がもらえるなど、盛りだくさんの内容で17時に散会するまで、活気のあるやり取りがあちこちで繰り広げられた。

商品展示会で自慢の食材を説明する生産者と、熱心に聞く参加者。その場で試食や購入などもでき、好評を博した
アンケートに応えると豪華景品が当たる「大抽選会」では、歓声が上がる場面も
「ぐるなびPRO認証システム3.0」を擬似体験した人に、スムージーをプレゼント