ぐるなび戦略共有会議2014「歓送迎会対策セミナー」開催

「ぐるなび戦略共有会議」が全国13会場で開催。各会場では飲食の第一線で活躍する有識者の基調講演や、ぐるなびによる「歓送迎会対策セミナー」が行われ、大勢の飲食店関係者が来場した。

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満員盛況で熱気に満ちた、「ぐるなび戦略共有会議」会場(東京会場)

基調講演や商品展示会、セミナーなど、充実の1日に

2014年の年明けとともに、飲食業界は大きな商戦期である歓送迎会シーズンの準備期間を迎えた。ぐるなびでは毎年2回、外食産業の現状をめぐる独自のマーケティングデータの分析を基に、飲食店の販促戦略を掘り下げ、外食産業全般を盛り上げるイベント「ぐるなび戦略共有会議」を開催。今年も1月下旬から全国13会場で順次スタートし、各会場では飲食の第一線で活躍する有識者の基調講演や、ぐるなびによる「歓送迎会対策セミナー」が行われ、大勢の飲食店関係者が来場した。

1月21日(火曜日)、東京会場となった品川プリンスホテルでは会の冒頭、ぐるなびが飲食業界の今後の展望を予測。和食が世界無形文化遺産に登録されるなど、2013年のトピックスに触れるとともに、忘年会の結果を分析し、今年も飲食店を強力にサポートしていくことを約束した。

続いて基調講演に移り、山形・庄内地方の食材にこだわったイタリアンで知られる「アル・ケッチァーノ」 オーナーシェフの奥田政行氏が「生産者と共に作る、飲食店のこれからの形」をテーマに講演。奥田氏自身の起業にまつわる実体験や、経営の目的である「地域を元気にすること」と、その意義について語り、生産者との直接取引を介して、飲食店も地域に利益を還元していくことの重要性などを説いた。写真やスライドを交えた奥田氏の話はわかりやすく、食材の旬を把握し、安定して提供するための具体的な取り組みなども、出し惜しみせず披露。参加者からは「これからの飲食店のあり方を考える、いいきっかけになった」などという感想が聞かれた。

基調講演に続いては、ぐるなび大学の講師による「歓送迎会対策セミナー」が行われた。まず、2013年春の歓送迎会が実施された時期や申し込み状況を分析。そのうえで、2014年の歓送迎会の動向と需要のピークとなる期間や曜日を予想し、送別会の予算が高めになるという傾向とその根拠や、喜ばれる宴会プランの例などを具体的に提案した。4月以降の価格表示に関する具体的な対策、店の売りをアピールするポイントなども紹介。会場では参加者が真剣にメモを取る姿が見られた。

午後の基調講演では、和倉温泉 加賀屋 代表取締役会長の小田禎彦氏が登壇。「加賀屋の流儀 ~おもてなしの心で世界を狙え~」をテーマに講演を行った。小田氏は昨今増加している訪日外国人観光客に焦点を当て、その来日動向、観光業が担う役割、サービスのプロを育成するための実際の取り組みなどを披露。老舗旅館 「加賀屋」ならではのサービスの真髄を伝え、会場からは大きな拍手が湧いていた。

小田氏の基調講演の後にも「歓送迎会対策セミナー」(午前と同内容)が実施されたほか、講演会場の隣では午前の開場時から「ぐるなび商品展示会」が同時開催。生産者を中心に約120もの出展ブースがあり、活況を呈した。また、ロビーには「ぐるなびPRO認証システム3.0」をはじめ、各種販促ツールを紹介するブ―スも設置。本年最初の「ぐるなび戦略共有会議」は、新しい年の幕開けにふさわしい充実したプログラムで、会場は終日大盛況となった。

基調講演(東京会場/1月21日開催)

アル・ケッチァーノ オーナーシェフ
奥田 政行 氏

「生産者と共に作る、飲食店のこれからの形」

山形の生産者たちと歩んだ店作りの経緯と、そこから学んだ経営の極意を伝授した。
和倉温泉 加賀屋 代表取締役会長
小田 禎彦 氏

「加賀屋の流儀
~おもてなしの心で世界を狙え~」

日本のおもてなしを世界に発信する旅館「加賀屋」の取り組みや考え方について語った。
多くの飲食店関係者が関心を寄せた「ぐるなびPRO認証システム3.0」体験ブース
デジタルマネーやポイント決済に加え、クレジットカード決済が可能で、コンパクトさも魅力の「ぐるなびPRO認証システム3.0」スマートフォン版

東京・大阪で商品展示会が開催! 抽選会も大盛況

全国約120の生産者が一堂に会し、飲食店にこだわりの食材を直接アピール!

東京(1月21日)と大阪(1月29日)の2会場では、「ぐるなび戦略共有会議」と同時に、「ぐるなび商品展示会」も開催された。

特に今回は過去最多となる約120社の出展があり、会場には北海道から沖縄まで全国各地の生産者が集結。ブランド肉やハム・ソーセージなどの畜産品、野菜や果物、魚介類をはじめ、菓子や調味料に至るまで、様々な食材を生産者やメーカーそれぞれがアピールし、大賑わいをみせていた。出展側としては、実際に自慢の食材を試食してもらいながら、飲食店のシェフやオーナーに直接紹介でき、飲食店にとっては、効率よく地方の生産者や新しい食材と出会い、直接質問・意見交換ができる希少な機会。さっそくあちらこちらで商談する風景も見かけられた。

また東京会場では、基調講演を行った「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ 奥田政行氏も会場に登場。各ブースを回り、試食をしながら生産者と話をし、名刺交換する様子が見られた。珍しい食材が集まるのはもちろん、ブースによっては気に入った食材をその場で購入することもできるため、最近の開催では飲食店のオーナーや店長のみならず、シェフの来場も増えているのが特徴だ。新メニュー考案のヒントを得るためなどに、「ぐるなび商品展示会」を積極的に活用している様子がうかがえた。

そのほかにも、展示食材をお得に買えるタイムセール(9時と16時の2回。東京のみ)、アンケート回答者が参加できる大抽選会にも多くの来場者が集まった。抽選会の当選者には、「魔王」や「村尾」などのプレミアム焼酎や、出展企業や団体から提供された活ホタテ、みやざき地頭鶏一羽セット、宮古島産マンゴー特製スイーツなど、豪華な賞品が進呈され、当選のたびに歓声があがっていた。

さらに会場の一角には、「mini旬食ラウンジ」を設置。日本最大級の料理人コンペティション「RED U‐35(RYORININ's EMERGING DREAM)」でグランプリに輝いた杉本敬三氏、決勝審査に残った関谷健一朗氏と平賀大輔氏の3名がそれぞれ考案したレシピにより、出展企業の食材を使った3種のスープが作られ、無料でサービス。17時の散会まで人波が絶えず、終始熱気に包まれていた。

全国の生産者が一堂に会する「ぐるなび商品展示会」は、飲食店にとって新しい食材と出会い、生産者と交流や商談ができる機会
「ぐるなび戦略共有会議」(ページ上部参照)での講演後、会場を訪れた「アル・ケッチァーノ」の奥田シェフ。多数の生産者と交流した
「RED U‐35」のファイナリスト3人のレシピによるスープを、出展企業の食材を使って制作。「mini旬食ラウンジ」コーナーにて来場者に無料でふるまわれた

約120社がブース出展
生産者と直接話せる場として大好評!

畜産物や水産物からスイーツまで、全国から約120社の生産者が出展。「ぐるなび商品展示会」史上、最大規模となった