福島の“食”をアピールするイベントが福島空港で開催

2月16日に福島空港ターミナルビルで、同ビル内の壁画「ユートピア」の完成除幕式が行われ、それに併せて、福島県の食をアピールする「スペシャルマルシェ」と「ハッピーレストラン」が開催された。

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福島空港 壁画「ユートピア」完成除幕式とともに2つのイベントを開催!

福島県産野菜の「スペシャルマルシェ」と県内飲食店による「ハッピーレストラン」で、福島の豊かな「食」を発信

キッチンカー2台による「ハッピーレストラン」(空港ビル入口付近)。県内の飲食店2店が、それぞれ自慢の「福島の味」を除幕式の参加者や空港利用者、地元の人々らに届けた

2台のキッチンカーで、福島県産の食材をPR

関東甲信地方を中心に大雪に見舞われた直後の2月16日(日)、福島空港ターミナルビルで、同ビル内の壁画「ユートピア」の完成除幕式が行われた。また、それに伴い、特別企画として福島県の食をアピールする「スペシャルマルシェ」と「ハッピーレストラン」(協力/株式会社ぐるなび、ほか)が開催された。

壁画「ユートピア」は、日本画家・堀文子氏の原画を焼物(陶)の技法で陶板レリーフに仕上げたもの。地球上のすべての生命への讃歌とともに、東日本大震災からの復興の願いを込めており、復興のシンボル的存在として福島県の空の玄関口である同空港に設置された。除幕式では、壁画の制作・設置を推進した公益財団法人 日本交通文化協会の理事長を務める、株式会社ぐるなび代表取締役会長滝 久雄が挨拶。「『ユートピア』は生き物がみな平等に命を全うした原始の時代を思い起こさせる作品」と述べるとともに、「この機会に福島県のすばらしい農産物と畜産物を知り、その味を楽しんでほしい」と併催の2つのイベントを紹介した。

「スペシャルマルシェ」は空港ビル2階で開催。来場者にくじを引いてもらい、先着500名に福島県産の御前にんじん、水耕栽培レタス、芽子にんにく、会津米物語コシヒカリ、会津産椎茸の中から、1点をもれなくプレゼント。空港利用者や地元の人々が訪れ、福島県ならではの農産物を興味深く受け取っていた。

そして、県内の飲食店が腕を振るう「ハッピーレストラン」はビル入口にキッチンカーで2店舗出店。「居酒屋安兵衛」(郡山市)が会津若松産のエゴマ豚や県産野菜を使った豚汁を、「シャモとワインの店 陽風水(ひふみ)」(福島市)が福島のブランド鶏・川俣シャモの地鶏焼きを、それぞれ250人分をふるまった。「居酒屋安兵衛」店長の早川健児氏は「福島のおいしい食材と料理とともに、今の姿を全国の人たちに伝えたい」と語った。寒風吹きつける厳しい天候ながらも、来場者は福島の味を楽しみ、心身ともに温まるひとときを過ごしていた。

完成披露された陶板レリーフの壁画「ユートピア」。各界から多くの人々が除幕式に参列。(左から)福島県知事・福島空港ビル株式会社代表取締役社長の佐藤雄平氏、東京大学教授・建築家の隈 研吾氏、東京芸術大学学長の宮田亮平氏、財団法人日本宝くじ協会理事長の横山洋吉氏、公益財団法人 日本交通文化協会理事長・株式会社ぐるなび代表取締役会長の滝 久雄
壁画「ユートピア」の原画作成・制作監修を行った日本画家の堀 文子氏。除幕式では、東日本大震災からの復興を目指す人たちへエールを送った
ビル1階では福島県産野菜が展示され、新鮮さと種類の豊富さをアピール。このうち5点が「スペシャルマルシェ」で来場者にプレゼントされた
「スペシャルマルシェ」では、先着500名にくじを引いてもらい、引いた色ごとに農産物1点をプレゼント。家族連れなどが楽しんだ
それぞれ先着250名にふるまわれた「エゴマ豚の豚汁」(右)と「川俣シャモの地鶏焼き」(左)。ともに福島のブランド食材を使用している
キッチンカーで調理・仕上げをした豚汁を参加者に配る「居酒屋安兵衛」のスタッフ。エゴマ豚のおいしさを多くの人にアピール
「居酒屋安兵衛」店長の早川健児氏。「福島の今を多くの人に知ってほしい」と奮闘中