生産者が消費者と直接交流。めきき食材に熱い視線!
去る10月1日(水)~10月7日(火)の7日間、東京・日本橋三越本店7階の「Hajimarino Cafe(はじまりのカフェ)」を会場に、「シェフおすすめ 旬の食材マルシェ」(主催:株式会社ぐるなび)が開催された。
これは日本料理、フランス料理、イタリア料理、四川料理の人気シェフ5名がめききをし、さらに三越の厳しい基準をクリアした食材や加工食品を販売するプレミアムマルシェで、東北から九州まで14の産地から生産者が出展。直接、消費者と言葉を交わしながら販売し、連日多くの人で賑わった。
プレミアムマルシェでは、生産者が来場者に食材の活用法や生産過程を説明する「生産者ワークショップ」も開催。また、10月4日(土)、5日(日)には会場内のキッチンで「名店シェフの料理教室」が午前・午後の2回実施され、実際にマルシェで販売している食材を使った料理に、来場者の関心が集まった。
4日に講師を務めた「リストランテアクアパッツァ」(東京・広尾)の日高良実シェフは、「ミネストローネ」や「豚肉とキノコの甘麹蒸し焼き」、イタリア風オムレツの「フリッタータ」をていねいに説明しながら披露。料理に使用した野菜だしや五島うどん、甘麹などの調理のコツをプロの目線で語り、参加者はできたての料理を試食した。
5日は四川料理「szechwanrestaurant(スーツァンレストラン)陳」の菰田欣也シェフが登場し、「豚ロース肉と野菜のマーラーソース和え」「本格パラパラチャーハン」「野菜だけでこんなに美味しい具沢山スープ」の3品を伝授。菰田シェフは食材として使用した「加藤ポーク」(加藤畜産/群馬県)を例に、優れた食材は流通量が少ないことが多いため、普段から生産地に足を運び、良質な食材を探していることなどを語った。会場では来場者がプロならではのテクニックに感動し、家庭での調理法を質問する姿も見られ、終始熱気に包まれた。
参加した各生産者も、食材に対する消費者のこだわりを目の当たりにし、イベントの成果を実感した様子。日高シェフが料理教室で使用した「甘麹」の生産者、篠原恵介氏(新庄村ママカフェ/岡山県)は、「甘麹は村おこしのために今年、加工場を開設してブランド化を目指していますが、有名シェフに使っていただき光栄です。今後の販路拡大につなげたい」と、次なる機会への参加に意欲を見せた。
「シェフおすすめ 旬の食材マルシェ」はシェフ、生産者、消費費者を結ぶ新たなイベントとして注目を集めそうだ。
シェフによる料理教室
●10月4日(土)
「リストランテ アクアパッツァ」
http://r.gnavi.co.jp/a605903/premium/
日高 良実 シェフ
●10月5日(日)
「szechwan restaurant 陳
(スーツァン レストラン チン)」
http://r.gnavi.co.jp/gabe701/premium/