居酒屋甲子園「燕三条イタリアン Bit」が日本一に!

「共に学び、共に成長し、共に勝つ」を理念に開催されている「居酒屋甲子園」。第10回となる全国大会が2015年11月10日に開催され、新潟の「燕三条イタリアン Bit」が日本一となった。

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第10回大会の頂点に輝いた「燕三条イタリアン Bit」。優勝スピーチでは、応援してくれた地元の人々や関係者への感謝が述べられた

ファイナリスト5店舗による迫真のプレゼンテーション

2006年より「共に学び、共に成長し、共に勝つ」を理念に開催され、盛況を博している「居酒屋甲子園」(主催/NPO法人居酒屋甲子園、運営/株式会社IZAKO)。「居酒屋から日本を元気にする」ことを目的に、外食産業で働く人々が最高に輝ける舞台として行われる年に一度の大イベントだ。

2015年11月10日、第10回となる全国大会が神奈川県横浜市のパシフィコ横浜国立大ホールにて開催された。全国11地区からエントリーされた史上最多となる計1482店舗の飲食店のうち、覆面調査、プレゼンテーション、面談審査などの選考基準を経て、選ばれた5店舗が進出。約5000人の飲食店関係者らが見守るなか、ステージでは地域活性化への取り組みや人材育成、自店の想いなどについて、熱いプレゼンテーションを披露した。

今回の大会テーマは「クールローカル」(=カッコいい地元)。各店が地域の魅力をいかに取り込み、飲食店として発信しているかが大きなポイントとなった。まず、来店客との接点を増やすスタッフの行動基準“ジャブ100連発”を導入し、地域活性化に貢献した「火の鳥 天下茶屋店」(大阪)、続いて、オーナーの出身地である新潟・燕三条の魅力を前面に押し出す「燕三条イタリアン Bit」(新潟)、独自の教育システム“パワーアップミーティング”で圧倒的な人材育成力を誇る「かわちどん 黒川本家」(愛知)が発表。その後、働きやすい職場づくりとスタッフのプロ化を促進するために分業化を徹底させた「炭焼厨房 炎家」(神奈川)、過疎化の進むエリアで地域と行政を巻き込んでPR活動を行う「感動のもつ鍋処 陽はまたのぼる 竹田本店」(大分)が、それぞれの取り組みをアピールした。

そして、もっとも「学び」と「気づき」を得られたと思う店舗に来場者が投票し、見事、日本一の栄冠に輝いたのは、「燕三条イタリアン Bit」。創業2年目ながら、飲食を通じて人・技・地域の積極的な発信を行う真摯な姿勢が、高い評価につながった。

さらに、“志と成果を残せる店長”を対象にした「店長認定制度」に基づき、全国優秀店長として「名古屋名物味噌とんちゃん屋 甚目寺ホルモン」(愛知)の加藤秀太氏と、「稲毛海岸北口の串屋横丁」(千葉)の渡辺真一氏が代表として発表。また、2015年5月に京都で開催され、約10万人を集めた「第2回居酒屋大サーカス」の報告もされた。「居酒屋甲子園」第11回大会の概要も発表され、来年の盛り上がりも期待される。

ロビーには地区大会優勝店舗の取り組みを紹介するブースなどが設けられ、各店舗スタッフと来場者が交流を深めた
全国優秀店長の「名古屋名物味噌とんちゃん屋 甚目寺ホルモン」加藤秀太氏(上)と「稲毛海岸北口の串屋横丁」の渡辺真一氏(下)

第10回居酒屋甲子園 全国大会進出店舗

火の鳥 天下茶屋店(大阪)

燕三条イタリアン Bit(新潟)

かわちどん 黒川本家(愛知)

炭焼厨房 炎家(神奈川)

感動のもつ鍋処 陽はまたのぼる 竹田本店(大分)