東京・二子玉川で東北の生産者がマルシェを開催

7月1~3日、東急線二子玉川駅の「二子玉川ライズ」にて「東北の魅力発見フェア」(東京急行電鉄株式会社主催)が開催。中央広場ではぐるなびが監修・運営する「東北おいしいマルシェ」も開かれた。

URLコピー

東北の食と食文化の情報を発信し、東北の活性化を目指す「東北おいしいマルシェ」

東京・二子玉川で東北の生産者がマルシェを開催、東北出身の松本浩之シェフもキッチンカーで活躍!

東北産の厳選食材を使ったスイーツの配布も大好評

7月1~3日の3日間、東京の東急線二子玉川駅併設の総合商業施設「二子玉川ライズ」にて、「東北の魅力発見フェア」(東京急行電鉄株式会社主催)が開催された。東北の観光スポットやお祭りなどを紹介する「東北観光フェア」のほか、中央広場ではぐるなびが監修・運営する「東北おいしいマルシェ」が開かれ、東北6県から12の生産者がブースを出店した。

マルシェでは、東北産のフルーツや野菜のほか、東日本大震災以降、復興と地域活性化を目指して開発された加工品なども並び、おしゃれなパッケージデザインやネーミングにも注目が集まった。また、午後には、ミシュランガイド東京で一つ星を獲得している「レストランFEU(フウ)」(東京・乃木坂)の松本浩之シェフがマルシェで販売されている食材で、マルシェ限定スイーツ「ミネストローネ」「クレームダンジュ」の品をキッチンカーで調理。この2品にはブルーベリー、カシス、メロン、トマトジュースなどが使われており、無料提供(各200食、計400名分)がアナウンスされると、キッチンカーの周囲は長蛇の列となった。

レストラン FEU 料理長 松本 浩之 氏
「夏の冷たいスープ仕立てにした『ミネストローネ』など、今回の限定スイーツは食材の持ち味を活かそうという、料理人の視点で考えました。お客様の感想をマルシェというオープンな場所、近い距離でリアルに聞けるのも楽しいですね。東北の食材はたいへん質が良く、店でも積極的に仕入れていますが、ぐるなびとの連携で大々的に情報発信ができ、東北の生産者さんが販路を拡大できるのもうれしいですね」(松本シェフ)
東北6県のフルーツを使って考案された、「あおもりカシスとブルーベリー、フルーツグラノーラのクレームダンジュ、ラズベリーのフィナンシェ添え」(左)と「あかい実りの贅沢しぼりとカシス、トマト、メロンのミネストローネ ~ぶどうのジェラートのせ」(右)
スイーツの無料提供が始まるとキッチンカー前は長蛇の列となった

ぐるなびでは、「日本の食文化を守り育と、食文化振興のために様々な活動を行っている。山形県出身の松本氏も「ぐるなびとの連携で大々的に情報発信することができたほか、生産者が販路を拡大できるのはうれしいこと」と話す。さらに、「東北は食材の宝庫。今後もイベントへの参加はもちろん、生産地に足を運び、知られざる食材を見つけたいですね。すぐれた食材に出あうことで、料理や接客に対する情熱がより高まるように感じます。料理人の立場から、いい食材を広める役割を担いたい」(松本氏)と、今後も東北の応援に協力していく意向を示した。

「東北の魅力発見フェア」の会場中央にはステージが設けられ、郷土の芸能が披露されたほか、ゆるキャラも登場した
「二子玉川ライズ」の中央広場で行われた「東北おいしいマルシェ」には12の生産者が出店。来場者は生産者から直接、商品の特徴などを聞いたうえで試食を行ったり、商品を購入していた

参加した生産者の声

株式会社 鮮冷(宮城県)
マーケティング担当 大井 太 氏

「東日本大震災で甚大な被害があった宮城・女川町も5年を経て、カキやホタテの養殖、港や加工場も復興し、活気が出ています。地場産のタコ・ホタテを使った『女川アヒージョ』は、震災後に開発した商品ですが、2015年にパッケージデザインをおしゃれに一新し、ギフト用としても人気があります。今後も幅広い層に愛される商品をそろえ、マルシェへの参加などで認知度を高めていきたいです」
有限会社 マルセンファーム(宮城県)
プロダクトマネージャー 佐々木 康二 氏
スタッフ 大宮 亜希 氏(前列左)
スタッフ 大河内 由佳子 氏(前列右)

「ぐるなびの『接待の手土産セレクション2016特選』に選ばれた『あかい実りの贅沢しぼり』がイチオシ。マルシェで配られた限定スイーツにも使われている、無添加のトマトジュースです。原料には樹上で熟成したトマトを使用。糖度やコクは自信がありますが、商品価格が高めなので、こういったイベントで直接アピールできる機会は貴重ですね。来場したシェフが試飲され、購入されることも多いですよ」