その年の世相を反映した2016年「今年の一皿®」は、業態を越えて主役に転じた「パクチー料理」!
パクチーに消費者が大注目。造語「パクチスト」も誕生
株式会社ぐるなび総研(代表取締役社長/滝 久雄)が、その年の世相を反映し、“後世に受け継ぐ価値がある日本の食文化”を選ぶ「今年の一皿」。去る12月5日、ザ・キャピトルホテル東急(東京・赤坂)で記者発表会が行われ、2016年は「パクチー料理」が選ばれた。「今年の一皿」の選考・発表は、2014年に始まり、今回で3回目。ぐるなびの月間5700万人にのぼるユニークユーザーと、1448万人のぐるなび会員を対象にしたアンケートから、2016年に話題となった食に関するキーワードを複数抽出。さらに60社69媒体のメディア関係者の審査などを経て決定される。
ぐるなび総研は「パクチー料理」選定の背景として、「業態を越えて近年“主役”に転じた」「香りや味わいに魅了される消費者が激増し、愛好家を『パクチスト』と呼ぶ造語も生まれた」「国内の生産者が増えて多くの量販店で購入でき、調味料・レトルト食品・菓子などの商品化も進んで一般家庭にも広く浸透した」「高い栄養価にも関心が集まった」「パクチーをはじめとするさまざまな野菜が、これまで以上に日々の食事の中心的な存在として取り入れられていくことが期待できる」と、多様な角度からその理由を指摘した。
今回「パクチー料理」の受賞者として登壇したのは、パクチーがタイ語で日本に浸透したことから、バンサーン・ブンナーク閣下(タイ王国 特命全権大使)と、パクチーの国内主要生産地の1つである岡山県より、岡山県東京事務所長の藤本悌弘氏。藤本氏が「岡山のパクチー、通称“岡パク”は、日本人の口に合わせた、マイルドな香りと味が特長です」とその魅力をアピール。続いて、バンサーン・ブンナーク閣下が、「12月5日は、先日崩御された前国王陛下の誕生日でした。今回の受賞は、今悲しみに暮れているタイ人にとって励ましになります。パクチーはタイでは茎や根まで使うハーブ。今後も親しんでいただきたい」と挨拶し、会場は拍手に包まれた。
ぐるなび総研は今後も日本のみならず、「今年の一皿」を世界に向けて発信することで、日本の食文化のさらなる発展に寄与していく。
2016年「今年の一皿」
ノミネートワード
- ●伊勢うどん
- ●カフェインレス飲料
- ●機能性チョコレート
- ●牛かつ
- ●強炭酸ドリンク
- ●熊本ラーメン
- ●こうじ甘酒
- ●コーヒー
- ●シュラスコ
- ●しらす丼
- ●進化系餃子
- ●チョップドサラダ
- ●日本ワイン
- ●パクチー料理
- ●ローストビーフ丼
- (50音順)
「今年の一皿」公認「静岡の一皿2016」は「静岡抹茶スイーツ」に決定!
2016年「今年の一皿」記者発表会では、「静岡の一皿2016」として、8つのノミネートワードの中から、「静岡抹茶スイーツ」が選ばれた。「静岡の一皿2016」は、「今年の一皿」のトライアルとして、静岡新聞社・静岡放送と連携し、静岡県の協力を経て実施されたもの。2016年11月29日に静岡県とぐるなびの間で、静岡県の農林水産物の消費拡大とインバウンド対策を柱に締結された「食と観光に関する連携協定」に基づく、静岡の食のトレンドの情報発信の一環でもある。
また、ぐるなびでは2016年12月13日に静岡県庁を訪問。静岡県知事の川勝平太氏にその報告を行った。「静岡県では439品目もの食材を生産している。みんな、品質の高いものを作ろうとやってきた」と川勝氏。「静岡抹茶スイーツが食べられるお店」はぐるなびの特設ページでも発信中で、今後に向けて“静岡の食”のさらなる盛り上がりが期待されている。