2022/12/12 NEWS

2022年「今年の一皿®」は「冷凍グルメ」に決定!

その年を象徴する“食”を発表する「今年の一皿®」。2022年12月6日、記者発表会が行われ、「冷凍グルメ」が選定。飲食店などへ急速冷凍機の導入が進み商品が豊富になり、消費者に浸透したことが理由としてあげられた。

URLコピー

冷凍技術の進化と購入機会の増加で、日本の食文化に必要不可欠な存在に

 株式会社ぐるなび総研が、その年を象徴する“食”を発表する「今年の一皿®」。2022年12月6日、第9回の記者発表会が都内で開催された。2022年は「ガチ中華」「乳酸菌飲料」「プラントベースフード」「冷凍グルメ」の4つがノミネートされ、「冷凍グルメ」が選ばれた。

2022年の「今年の一皿®」に決定した「冷凍グルメ」。コロナ禍を背景に急速冷凍機の導入が加速したことや、商品・購入方法の多様化、保存性・フードロス削減の観点からも2022年の日本の世相を反映していることが選定理由に

 「今年の一皿®」は、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承することを目的として2014年から発表を続けている。選考過程は「ぐるなび」の閲覧・行動履歴などを分析したビッグデータから抽出した40のワードをもとに、全国のぐるなび会員へのアンケートとメディア関係者による審査を実施。選定された4つのノミネートワードの中から「①その年流行または話題になったこと」「②その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること」「③食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること」の3点を満たしていることを「今年の一皿®」実行委員会にて確認して、承認・決定する。

 2022年の「今年の一皿®」として選ばれた「冷凍グルメ」は、コロナ禍以降、飲食店などへ急速冷凍機の導入が進み、飲食店がオリジナルの冷凍商品を開発。バリエーションが豊富になり、店頭や自動販売機など購入方法も多様化して消費者の支持を得た。さらに、保存性やフードロス削減の観点でも社会変化にも柔軟に対応でき、今後の日本の食文化に不可欠な存在になると考えられることが受賞理由となった。また、特別賞として「乳酸菌飲料」が選ばれ、「睡眠の質改善」「ストレス緩和」といったキーワードが注目され、商品が入手困難になるなど社会現象が起きたことが理由としてあげられた。

  • 株式会社ぐるなび総研 代表取締役社長の滝久雄は、「社会環境が変化しても食は変わらない楽しみであり喜び。日本の豊かな食が日本文化として誇りとなることを目指して調査研究を続けていく」と語った
  • 農林水産省 大臣官房 総括審議官の高橋孝雄氏が登壇。コロナ禍以降の世相を振り返り、「食品産業にとって難しい舵取りが続く中で、今年はどのような一皿が受賞するのか注目している」と期待を述べた

 発表会冒頭、ぐるなび総研 代表取締役社長の滝久雄が登壇し「今年の一皿がきっかけとなって食べる楽しみ、喜びを再認識していただき、頑張っている生産者や飲食店の応援になれば嬉しい」と述べた。続いて農林水産省 大臣官房 総括審議官(新事業・食品産業)の高橋孝雄氏が来賓を代表してあいさつ。「飲食業や食品産業に少しずつ明るい兆しも差し込む中ではあるが、巣ごもり需要を経て消費の中身は変わってきています。本イベントが関係者の励みとなり、さらなる豊かな食生活の実現につながることを期待しています」と述べた。

  • アーティストの野老朝雄氏が今年の記念品「野老複重同心波紋皿」を紹介。「おいしいごはんは希望。誇らしく光り続けてくれたらいいなと願い制作した」と作品に込めた思いを述べた
  • 滝から記念品を受け取る一般社団法人日本冷凍食品協会 広報部長の三浦佳子氏。三浦氏は「全国どこでも冷凍グルメを食べられるのは冷凍技術とコールドチェーンがあってこそ。携わっている皆さんに感謝したい」と謝意を述べた

 受賞を記念して、一般社団法人日本冷凍食品協会 広報部長 消費生活コンサルタントの三浦佳子氏に、アーティストの野老(ところ)朝雄氏が制作した記念品「野老複重同心波紋皿」が授与された。三浦氏は「冷凍食品は急速凍結して常にマイナス18度以下を保つことで、とれたて・作りたてを維持でき、栄養価も高い状態で保存できます。これからも冷凍食品を応援していただきたい」と受賞の言葉を述べた。

トークセッションでは三浦佳子氏と「Restaurant Sola」(福岡県博多区)オーナーシェフ吉武広樹氏が登壇。吉武氏は「地方で獲れた旬の食材を僕ら料理人が調理して、全世界の人に冷凍グルメのおいしさを届けたい」と料理人としての思いを語った

 続くトークセッションでは、三浦氏と福岡にある「Restaurant Sola」オーナーシェフの吉武広樹氏が登壇。吉武氏はコロナ禍を機に冷凍のおせちを販売しており、「冷凍食品はネガティブなイメージだったが、調べてみたら冷凍技術の進歩に驚いた。冷凍に先入観があるお客様にも“驚き”があるように試行錯誤を繰り返して、店と何ら変わらないクオリティーでお客様に料理を届けることを意識している」と語った。三浦氏は「世界の皆さんに新鮮な日本の味をお届けできるので、外食事業の皆さんは冷凍食品の良さを最大限に生かして、一人でも多くの方に届けていただきたい」と述べた。

繁盛店づくりのサポートは「ぐるなび」におまかせください!

「ぐるなび通信」の記事を読んでいただき、ありがとうございます。

「ぐるなび」の掲載は無料で始められ、集客・リピート促進はもちろん、予約管理や顧客管理、エリアの情報提供、仕入れについてなど、飲食店のあらゆる課題解決をサポートしています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

▼詳細はこちらから
0円から始める集客アップ。ぐるなび掲載・ネット予約【ぐるなび掲載のご案内】