冷凍技術の進化と購入機会の増加で、日本の食文化に必要不可欠な存在に
株式会社ぐるなび総研が、その年を象徴する“食”を発表する「今年の一皿®」。2022年12月6日、第9回の記者発表会が都内で開催された。2022年は「ガチ中華」「乳酸菌飲料」「プラントベースフード」「冷凍グルメ」の4つがノミネートされ、「冷凍グルメ」が選ばれた。
「今年の一皿®」は、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承することを目的として2014年から発表を続けている。選考過程は「ぐるなび」の閲覧・行動履歴などを分析したビッグデータから抽出した40のワードをもとに、全国のぐるなび会員へのアンケートとメディア関係者による審査を実施。選定された4つのノミネートワードの中から「①その年流行または話題になったこと」「②その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること」「③食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること」の3点を満たしていることを「今年の一皿®」実行委員会にて確認して、承認・決定する。
2022年の「今年の一皿®」として選ばれた「冷凍グルメ」は、コロナ禍以降、飲食店などへ急速冷凍機の導入が進み、飲食店がオリジナルの冷凍商品を開発。バリエーションが豊富になり、店頭や自動販売機など購入方法も多様化して消費者の支持を得た。さらに、保存性やフードロス削減の観点でも社会変化にも柔軟に対応でき、今後の日本の食文化に不可欠な存在になると考えられることが受賞理由となった。また、特別賞として「乳酸菌飲料」が選ばれ、「睡眠の質改善」「ストレス緩和」といったキーワードが注目され、商品が入手困難になるなど社会現象が起きたことが理由としてあげられた。
発表会冒頭、ぐるなび総研 代表取締役社長の滝久雄が登壇し「今年の一皿がきっかけとなって食べる楽しみ、喜びを再認識していただき、頑張っている生産者や飲食店の応援になれば嬉しい」と述べた。続いて農林水産省 大臣官房 総括審議官(新事業・食品産業)の高橋孝雄氏が来賓を代表してあいさつ。「飲食業や食品産業に少しずつ明るい兆しも差し込む中ではあるが、巣ごもり需要を経て消費の中身は変わってきています。本イベントが関係者の励みとなり、さらなる豊かな食生活の実現につながることを期待しています」と述べた。
受賞を記念して、一般社団法人日本冷凍食品協会 広報部長 消費生活コンサルタントの三浦佳子氏に、アーティストの野老(ところ)朝雄氏が制作した記念品「野老複重同心波紋皿」が授与された。三浦氏は「冷凍食品は急速凍結して常にマイナス18度以下を保つことで、とれたて・作りたてを維持でき、栄養価も高い状態で保存できます。これからも冷凍食品を応援していただきたい」と受賞の言葉を述べた。
続くトークセッションでは、三浦氏と福岡にある「Restaurant Sola」オーナーシェフの吉武広樹氏が登壇。吉武氏はコロナ禍を機に冷凍のおせちを販売しており、「冷凍食品はネガティブなイメージだったが、調べてみたら冷凍技術の進歩に驚いた。冷凍に先入観があるお客様にも“驚き”があるように試行錯誤を繰り返して、店と何ら変わらないクオリティーでお客様に料理を届けることを意識している」と語った。三浦氏は「世界の皆さんに新鮮な日本の味をお届けできるので、外食事業の皆さんは冷凍食品の良さを最大限に生かして、一人でも多くの方に届けていただきたい」と述べた。
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