最大の繁忙期の準備を練る恒例イベント。今年も全国13会場で開催
2005年からスタートし、季節に応じた販促戦略に関するマーケティングデータの開示や、基調講演の開催など、様々なプログラムで飲食店をサポートしている「ぐるなび戦略共有会議」。今秋は9月5日より、北海道から沖縄に至る全国13カ所で開催された。今回は各会場とも、外食ビジネスに携わるオピニオンリーダーの基調講演・特別講演のほか、「忘年会対策セミナー」や、飲食店を取り巻く環境の変化とその対策についての講演と、4本立てのスペシャルプログラムで構成。飲食店オーナーから店長、シェフまで、多数の飲食店関係者が会場に足を運び、旬な情報と有益な講演に耳を傾けた。
満場の拍手が響いた仙台会場。仙台市の「ここでちゃん」も登場
9月6日(木)に行われた仙台会場(江陽グランドホテルにて開催)では、午前9時30分の開場直後から多数の来場者が駆けつけ、会場には仙台産農産物PRキャラクター「ここでちゃん」も登場。華やかで活気ある会場の空気を盛り上げた。
会の冒頭では、ぐるなびより外食産業における販促の状況変化や、外販事業の重要性を説明。その後、株式会社エー・ピーカンパニー代表取締役社長 米山久氏の基調講演に移り、地鶏事業+漁業参入による高品質、低価格での商品提供の実現や、生産者と消費者を結び、新しい価値を構築するブランディングなど、自社の生産・流通改革の歩みと今後の展望が語られた。続いて、ぐるなび大学が「忘年会対策セミナー」を開催。スマートフォンやタブレット端末の普及による、消費者の情報選択の変遷を説明し、秋口からの継続的かつ、効果的な忘年会予約獲得法が提案された。
午後の特別講演では、「つきぢ田村」三代目・田村隆氏が登壇。「飲食店・料理人に求められるもの」をテーマに、人材育成や接客の心構え、生産者らとの密なコミュニケーションの重要性などが語られ、注目を集めた。
最後には「ゲスト講演×ぐるなび大学」の講演が行われ、中小企業診断士の黒田一樹氏が、コンビニのイートイン業態の著しい増加等、中食ビジネスの現況を、ユーモアを交えて解説。ぐるなび大学からは、激増する情報流通、ユーザーの行動履歴を把握し、ターゲットを絞り込む販促の有効性が語られ、16時過ぎに全プログラムが終了。各々の参加者が高い満足と新たな思いを胸に、散会となった。