カフェ経営を軌道に乗せるコツ:成功ポイントや開業のステップを解説

カフェ経営を軌道に乗せる実践的ノウハウを解説。開業のハードルは低い反面、薄利なカフェ業態で利益を出し続けるには、緻密なコンセプト・店舗設計と収支計画、戦略的な仕組み作りが必要。開業に必要な費用や営業許可証・資格などの整理、資金調達や物件の取得、備品準備などの開業ステップに加え、経営不振に陥る原因と対策を紹介。SNS活用方法やメニュー開発のアイデア、成功事例まで、成功のポイントを凝縮してお届けします。

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カフェの経営を軌道に乗せる成功ポイントを解説!

カフェ業態は、必要な調理機材や物件の制約が多くないため初期投資の費用を抑えられたり、特別な調理技術が必要なかったりと、開業のハードルが比較的低いのが特徴です。また、アルコール業態など他の飲食店と比べると女性を中心にスタッフ採用がしやすいのも強みといえるでしょう。

一方で、回転率も客単価も低いため、薄利な上に多売しにくいというデメリットもあり、カフェ業態は経営が難しいという側面もあります。こだわりのコーヒーやおいしいスイーツを用意するのは、あくまで「スタートライン」。長く愛され、かつ利益を出し続けるためには、内装デザインなどの空間づくりやコーヒーを始めとするメニュー設計、緻密な収支計画、戦略的な集客施策、さらにリピーターを離さない「仕組み作り」などが必要不可欠です。

これからカフェを開業したい人にも、すでに開業して経営課題に直面している人にも役に立つ実践的な経営ノウハウを解説。成功するためのポイントや実際の成功事例と合わせて紹介します。

【カフェ開業のノウハウはこちら】
カフェを開業するには?準備から経営のコツまで独立ノウハウを完全ガイド

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目次
カフェ開業・経営に必要な資金・資格・届け出
カフェ開業のステップ
カフェ経営を成功させるノウハウ・アイデア
カフェが経営不振になる主な理由と対策
カフェ経営の成功事例
まとめ:カフェの経営を軌道に乗せるには

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カフェ開業・経営に必要な資金・資格・届け出

必要な資金

・初期費用
カフェの開業資金は、店舗の規模や物件が居抜きかスケルトンかによっても大きく変わります。一般的には、10坪(約20席)程度の小規模な店舗であれば600〜1,200万円が相場といえるでしょう。

主な初期費用の内訳と概算は以下の通りです。
物件取得費:100〜200万円
内装・外装工事費:300〜600万円
厨房設備・備品:100〜200万円
宣伝・事務経費:30〜50万円
当面の運転資金:100〜200万円

【カフェ開業の初期費用の詳細はこちら】
カフェ開業にかかる初期費用と予算の目安

・ランニングコスト
ランニングコストの目安も店舗の規模によって変わりますが、売上に対する経費の比率を意識することが重要です。一般的に、ランニングコスト(運営費)は売上の70〜80%に抑え、20〜30%が利益として残るのが理想的なモデルといえます。

10坪・月商150万円程度の店舗の場合の、ランニングコストの主な内訳は以下の通りです。

ランニングコスト(10坪・月商150万円程度を想定)
項目 費用 売上比率 具体例
食材費 45万円 30% コーヒー豆、ミルク、食材
人件費 45万円 30% アルバイト給与、オーナー給与
家賃 15万円 10% 家賃・共益費
水道光熱費 8万円 5% ガス代、電気代、水道代
その他 7万円 5% 容器、清掃用品、広告、通信費など
営業利益 30万円 20%

必要な資格・届け出

カフェの開業には、食品を扱うための資格と、保健所や消防署などに申請する届け出があります。

【必須の資格】
・食品衛生責任者
1店舗に1名必須です。調理師免許がない場合でも、保健所が実施する1日の講習を受講すれば取得可能です。

・防火管理者
収容人数(従業員+客)が30人以上の店舗で必要です。講習を受けて取得します。

【必須の届け出(申請先)】
・飲食店営業許可(保健所)
保健所に申請し、施設の検査に合格することで得られます。手洗い場や冷蔵庫の温度計など、細かな施設基準があります。

・防火対象物使用開始届出(消防署)
建物の使用を開始する7日前までに提出します。内装が消防法に適しているか確認されます。

・個人事業の開業届(税務署)
開業から1カ月以内に提出します。あわせて「青色申告承認申請書」を出しておくと、節税メリットを受けられます。

カフェ開業の8ステップ

カフェを開業するまでには、大まかに以下の8つのステップを踏む必要があります。

(1)「コンセプトの決定(1年〜10カ月前)
「誰に、どんな時間を」提供するか、店の核を固めます。

(2)メニュー開発と仕入れ先の開拓(10カ月〜8カ月前)
コンセプトに基づき、差別化できる看板メニューと信頼できる業者を決めます。

(3)事業計画書の作成(8カ月〜7カ月前)
収支予測を立て、融資を受けるための公的な書類を仕上げます。

(4)資金調達(7カ月〜5カ月前)
自己資金に加え、日本政策金融公庫などへの融資申し込みを行います。

(5)エリア選定と物件選び(6カ月〜4カ月前)
コンセプトに合う立地を探し、内装制限やインフラを確認し契約します。

(6)店舗設計・什器/備品/設備の導入(3カ月〜1カ月前)
厨房機器や家具を選定し、内装工事で空間を作り上げます。

(7)資格取得と各種申請(2カ月~2週間前)
保健所の検査や消防への届出を行い、営業許可を取得します。

(8)採用・販促・プレオープン(1カ月前〜当日)
スタッフの教育とSNSなどでの告知を行い、試運転を経て本番に臨みます。

【各ステップの詳細はこちら】
カフェ開業までの8つのプロセスと具体的ノウハウ

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カフェ経営を成功させるノウハウ・アイデア

(1)集客のノウハウ・アイデア

Instagramを「店のガイド誌」として運用する
カフェの集客や情報拡散に効果を発揮するのがInstagram。自然光を活かした写真や動画(リール)で店舗のコンセプトを伝えるガイドブックとして運用しましょう。プロフィール欄には住所・営業時間を明記し、予約を受け付ける場合は楽天ぐるなびなどのグルメサイトのネット予約と連携させて、閲覧者がそのまま予約できる環境を整えましょう。

Googleビジネスプロフィールの最適化(MEO対策)
Googleで「地名+カフェ」で検索された際、上位に表示されたり、Googleマップ上に表示されるように、Googleビジネスプロフィールの情報を最新に保ちましょう。また、ユーザーからの口コミに丁寧に返信することで、誠実な姿勢を示すことも重要でしょう。

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わざわざ行く理由を作る
「月替わりの限定スイーツ」や「雨の日限定のケーキセット」など、今行くべき理由につながる商品やサービスを用意しましょう。また、看板メニューは視覚的なインパクト(シズル感)を重視し、お客様が思わず撮影して拡散したくなる商品づくりを意識しましょう。

アナログ施策とデジタル施策を組み合わせる
近隣住宅やオフィスへのチラシのポスティングなどのアナログ施策と、LINE公式アカウントでの情報発信などのデジタル施策を組み合わせて、幅広く集客力を高めるのもポイントです。

(2)メニュー開発のノウハウ・アイデア

拡散力のある看板メニュー開発
「この店といえばこれ」という一品を磨き上げましょう。視覚的なインパクト(器や盛り付け)はもちろん、断面の美しさや提供時の香り・演出など、五感を刺激する要素を盛り込み、SNSで動画や画像を拡散されるような看板メニューを開発しましょう。

食材のクロスユース
汎用性の高い食材を複数のメニューで使い回す工夫をしましょう。例えば、自家製ジャムをトースト、ヨーグルト、ソーダ割りに活用すれば、在庫ロスを減らしつつメニュー数を増やせます。

メニューの仕込み共通化
異なるメニューで同じベース(ソース)・食材(下処理した野菜)を使えるようレシピを設計します。調理工程を共通化することで、提供スピードを上げ、キッチンの混乱を防げます。

「松竹梅」の価格設定
標準的な価格の「竹」だけでなく、ぜいたくな「松」と手軽な「梅」の価格も用意しておく戦略も効果的です。この場合、顧客は真ん中を選びやすく、「竹」が出れば客単価や利益を上げられますし、「梅」が出れば顧客ニーズとしてリーズナブルな商品を求めているというニーズの把握にもつながります。

カスタマイズメニューの導入
トッピングやフレイバーの変更など、お客様が自分好みに選べる要素を加えると、顧客満足度が高まり、かつ客単価アップにもつながります。

(3)仕入れのノウハウ・アイデア

食材のこだわりとコストの最適化
カフェ業態においてメイン商材であるコーヒー豆や看板メニューのメインとなる食材は、専門業者や農家と契約して独自性を打ち出せるものを仕入れましょう。一方で、牛乳や卵、砂糖などの汎用品は、価格と利便性を優先するなどして全体の原価コストを最適化しましょう。

「産直」&「旬」食材の活用
地域の直売所や農家から直接仕入れると、鮮度が高い食材を中間マージンをカットしつつ仕入れられます。さらに「今朝採れ野菜」などのストーリー性は、お客様への強力なアピールポイント(付加価値)になるはずです。

共同仕入れや相見積もり
姉妹店や近隣の飲食店と連携して一括購入したり、定期的に複数の業者の価格を比較(相見積もり)することで、仕入れ価格の適正化を図れます。

(4)空間デザインのノウハウ・アイデア

動線設計の最適化
注文から提供、バッシングまでの流れを最短にできるような動線設計を意識しましょう。特に小規模な個人店では、キッチンの近くにレジを置いて、かつキッチンから客席全体が見渡せる配置にすることで、調理・接客・会計などを少ないスタッフで行えるようになり、人件費の削減につながります。

滞在時間をコントロールする設計
回転率を上げたいならカウンター席を増やし、ゆったり過ごしてほしいならソファ席や適切なパーソナルスペースを確保しましょう。椅子の硬さやテーブルの高さ一つで、滞在時間をある程度コントロールできます。

五感に響く演出
視覚的に印象に残るインテリアだけでなく、コーヒーの香りが広がる空調設計、会話を邪魔しないBGMの音響、時間帯に合わせた調光(昼は自然光、夜は暖色系の間接照明など)を組み合わせ、居心地がよく、印象に残る空間づくりを心がけましょう。

「映える」一角を作る
特定の壁一面だけを印象的な色にしたり、こだわりの照明を配置したりして、「つい写真を撮りたくなるスポット」を戦略的に作るのも情報拡散施策として有効です。

(5)業務改善、業務効率化のノウハウ・アイデア

ITツール導入
モバイルオーダーやキャッシュレス決済を導入すれば、レジ待ちやオーダーミスのリスクを最小化できます。また、クラウド型のPOSレジを使えば、リアルタイムで売上分析ができ、仕込み量やシフトの最適化が容易になるでしょう。

定位置管理の徹底
厨房やバックヤードで、道具や食材の置き場所を1cm単位で固定します。道具や食材を探す時間を極限まで削ることで、ピーク時のオペレーション速度が向上します。

マニュアルの動画化
掃除や機器の手入れ、盛り付けのコツなどを短い動画で共有するのも人材育成の効率化に一役買います。文字だけのマニュアルより理解が早く、スタッフ教育の時間を大幅に短縮できるはずです。

カフェが経営不振になる主な理由と対策

飲食店やカフェが経営不振に陥る理由はさまざまですが、単純に商品やサービスの質の問題とも限りません。代表的な理由とその対策をまとめました。

コンセプトと立地が合っていない
「静かに読書を楽しめるカフェ」を目指したのに、にぎやかな学生街やオフィス街の駅前に出店してしまう、といったパターンです。コンセプトが決まれば自ずとターゲットも決まりますが、そのターゲットがいない場所で営業を続けても客数は伸びません。
【対策】
現状の立地に集まる客層を再分析し、メニューや内装を「今の場所に求められているもの」へ柔軟にシフトさせましょう。ビジネス街なら滞在型から回転重視のランチ・テイクアウトへ切り替えるなどのテコ入れが必要です。

QSCのレベルが低い
「Quality(品質)」「Service(サービス)」「Cleanliness(クレンリネス=清潔さ)」のレベルが低ければ、集客に苦戦するのはカフェに限ったことではありません。この3つの項目について、お客様を満足させるレベルにあるかの点検は日々必要です。
【対策】
商品(フードやドリンク)の味、接客の質について誰が調理・接客しても同じレベルになっているか、掃除は行き届いているか、をチェックできる仕組みを作りましょう。ただ、商品については、質は伴っていてもメインの客層とマッチしていないため集客に苦戦する可能性もあります。

FLコストがコントロールできていない
食材原価(Food)と人件費(Labor)の合計が売上の60%を超え、利益を圧迫するケースです。特に個人店では「サービス精神」で盛りを良くしすぎたり、暇な時間帯のシフト調整を怠ったりしがちです。カフェは特に薄利になりやすい業態なので、少しのコスト増が経営全体に与える影響が大きいです。
【対策】
全てのメニューの原価を1円単位で算出し、適切な原価率(30%前後)を維持できるように調整しましょう。また、アイドルタイムのワンオペ導入や、仕込みの効率化による人件費削減も検討しましょう。廃棄ロスを減らすため、食材の使い回しができるメニュー構成への見直しも有効です。

リピーターを獲得できていない
新規客の獲得にはリピーター維持の5倍のコストがかかるといわれます。オープン景気が過ぎた後、再来店を促す仕掛けがないと客数は右肩下がりになります。上記2で触れたQSCのレベル低下もリピーターが獲得できない要因になりえますが、存在を忘れられないための施策も必要です。
【対策】
まずやるべきはQSCのチェックです。QSCのレベルが低いから「また来たい」と思われていない可能性があるからです。その上で、LINE公式アカウントなどへの登録を促し、定期的に新メニューや限定イベントの情報を発信できる仕組みを作りましょう。加えて、常連の方の顔と名前、好みを覚えるといった、密なコミュニケーションも強力な武器になります。

カフェ業態の成功事例

パティシエ以外もレシピを考案して繁盛!

大阪の人気カフェ「hannoc」は、パティシエやサービス担当全員がレシピを考案するスタイル。アートディレクターの視点を加え、ケーキ素材を活用した美しい層のドリンクを開発し、視覚と味で客を魅了しています。

【元記事】
「ドリンク」をデザインする!大阪の人気カフェ「hannoc」から学ぶドリンクの魅せ方
SNS映えする名物サンドで集客に成功!

東京・御徒町駅高架下の卵料理専門店「egg baby cafe(エッグベイビーカフェ)」。自家製パンとタルタル、絶妙な半熟卵を用いた「エッグベイビーサンド」が、味と断面の美しさでSNSや訪日客に大人気。下町にNY風の空間を創出し、潜在需要の開拓に成功しました。

【元記事】
御徒町「egg baby cafe(エッグベイビーカフェ)」半熟たまごサンドがSNSで大人気の理由
カフェ業態を軸にした人材に困らない経営を実現!

エイムエンタープライズは、求人力のあるカフェ業態を軸に事業を展開。高単価・高利益なビジネスモデルを構築し、年112日の休日や手厚い人員配置など「余裕のある働き方」を実現。高い採用力と定着率を両立しています。

【元記事】
エイムエンタープライズ・志賀流!カフェ業態を軸にした人材採用・定着術
夜パフェを売りにインバウンド集客に成功!

夜パフェ専門店「Number Kuma」は、ぐるなびの運用代行サービスを導入し、GBPでの情報発信やMEO対策を強化。多言語対応やクチコミ返信の徹底により、ユーザー反応数が3倍、売上1.4倍を達成しました。

【元記事】
Googleビジネスプロフィールのインバウンド対策で売上1.4倍!夜パフェ専門店「Number Kuma」の集客術

まとめ:カフェの経営を軌道に乗せるには

カフェを継続的に経営するために最も大切なのは、「情熱を数値で裏付けること」です。

ここまで、資金計画から集客、業務効率化まで多岐にわたるノウハウを紹介しましたが、これらはすべて安定した経営を継続するための武器にほかなりません。

カフェは単に飲み物を提供する場所ではなく、地域の人々の日常に彩りを添える文化的な拠点です。経営に難しさを感じたり、業務の忙しさに飲まれそうになったときは、一度立ち止まって、最初に描いたコンセプトを思い出してください。

FLコストや客単価などの数字は、店を守るための「健康診断」の判断材料です。また、業務の効率化は、お客様と向き合う「時間」を生むための工夫です。さらに、SNSやPR施策は、お店のこだわりを「必要としている人」へ届ける役割があります。

こうした一つ一つの施策の積み重ねが「わざわざ行きたくなる店」を作ります。紹介したノウハウやアイデアを基に、長く愛される店作りを目指してください。

株式会社ぐるなびでは、カフェの開業を考えている経営者様への集客サポートのため、「楽天ぐるなび加盟プラン」による集客アップをはじめ、GBPの運用サポート「Googleビジネスプロフィールまるごとサポート」や飲食店向け台帳システム「ぐるなび台帳」などのサービス・ツールを提供しています。ぜひ、集客アップや安定した経営基盤を作るためにぐるなびのサービス活用をご検討ください。

「ぐるなび通信」の記事を読んでいただき、ありがとうございます。 カフェ開業に関する疑問や不安、具体的な相談事があれば、ぐるなびにお気軽にご相談ください。 ぐるなびでは、多くの飲食店経営者様との長年の実績を持ち、業界の専門知識を活かしてお手伝いさせていただきます。安心してお問い合わせください。 お問い合わせはこちらからどうぞ

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