飲食店経営者にとって、自社ブランドを展開するだけでなく、勢いのあるFC(フランチャイズ)に加盟するのも経営規模を拡大するための戦略の一つ。とはいえ、マーケットには多種多様なFCブランドが存在し、どのブランドを選べばいいのか悩んでいる経営者も少なくないはず。
そこで、飲食店のFCブランドの中から、編集部がセレクトした注目の業態をシリーズで紹介。今回は、こだわりのわらび餅を売りにする「わらび餅専門店 門藤」(株式会社カドフジ)にフォーカス。ブランドの特徴や加盟メリット、どういう加盟店を求めているか、どういう立地や物件で強みを発揮する業態なのかを紹介する。
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目次
・「わらび餅専門店 門藤」フランチャイズパッケージ
・ここがすごい!ブランドの強み・競合優位性
・
FC加盟店に求めること
・
今後のブランド展開の展望
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「わらび餅専門店 門藤」(株式会社カドフジ)
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「わらび餅専門店 門藤」フランチャイズオーナー募集
「合理的ビジネス」の理念の下で構築された高収益モデル
株式会社カドフジ(代表取締役・藤川 智史 氏)が2021年6月、兵庫に1号店を出店した「わらび餅専門店 門藤」。工務店を営んでいる藤川氏が、鎌倉のわらび餅店の店づくりに携わったことをきっかけにわらび餅に魅了され、何年も研究を重ねた末に「究極のわらび餅」といえる商品を完成させ、満を持して出店したブランドだ。
当初からFCでの店舗展開を狙っていた藤川氏が考えた「門藤」の経営戦略は「合理的ビジネス」。具体的には、
①独自の集客理論(経営理論)
②低価格化開業
③回収率スピード
④スタッフの合理化
を成功のポイントに掲げて業態を開発。わらび粉と水などの配合バランスを追求したことで、唯一無二の弾力やのど越しを実現し、きな粉や黒蜜も厳選したものを使用。30~50代の女性を中心に人気を集めている。「わらび餅は一過性のブームになるような商品ではないため、安定した集客が見込めるのがメリット。郊外のロードサイドをメインに出店しており、そば店やうどん店の居抜き物件を活用することが多いです。利益率が高いこともあって初期投資の回収スピードが速いのも特徴です」と藤川氏は語る。
主力商品は、藤川氏が研究に研究を重ねて完成させたわらび餅「ぜいみ」。「ぜいみ」は、「韓非子 揚権(ヨウケン)篇」に出てくる「香美脆味(こうびぜいみ)」という四字熟語から名付けていて、香美=香辛料のきいた豪華な食べ物、脆味=とろけるように柔らかくおいしい菓子という意味。この「ぜいみ」に風味の違う3種のきなこを組み合わせており、佐賀県産高級品種大豆を使った「小筥(こばこ)ぜいみ ふくゆたか」、国産大豆きな粉と黒ごまを使った「小筥ぜいみ 黒ごま」、国産大豆を深入りした「小筥ぜいみ ふかいり」、3種をセットにした「筥hakoぜいみ」の4種類を用意している。黒蜜にもこだわり、沖縄産の黒糖と姫路産の熟成みりんから作ったものを使用するこだわりぶり。「ぜいみ」のほか、ソフトわらびを使ったかわいらしいビジュアルのドリンク「WARABI-TA(ワラビータ)」も人気を集めている。
ほとんどの店舗でイートインスペースを用意しているが、来店客の7~8割がテイクアウトで購入。2025年8月現在、直営2店舗(姫路総本店、岡山店)、FC9店舗の計11店舗を展開し、週末になると400組が来店する店もあるほど人気を集めており、最高月商1,750万円(山形店)、平均月商800万円を売り上げている。
ここがすごい!ブランドの強み・競合優位性
①経営戦略
食材ロスが少なく、調理はアルバイトでもできる簡単なものなので職人も不要。郊外ロードサイドで家賃比率も抑えられることから、営業利益率は30%前後でスピーディーな減価償却を実現し、安定した経営が見込める。
②競合他社(他店)との相違
藤川氏が独自に開発したわらび餅「ぜいみ」の商品力が一番の競合優位ポイント。加盟店にはレシピを伝えて自店でわらび餅を製造している。
③店舗開発
経営母体が工務店を営んでいることから、本部が店舗設計やデザイン、施工などを行うのも「門藤」ならでは。出店工事の費用を2~3割ほど抑えることができる。
FC加盟店に求めること
「資金を持っているからやらせてほしい、というスタンスの方はご遠慮いただきたいです。加盟店様には『門藤』の生命線であるわらび餅のレシピを教えることになるので、レシピを継承していく気概があるかということを重視しています」と藤川氏。開発者である藤川氏の思いを汲んでくれる経営者と一緒に歩いて行きたいと考えている。そのため、必ず岡山店で行っている説明会に来てもらい、実際に商品を試食をして、「おいしい」と感じてもらえるかどうか、商品に対する情熱や価値観を重視しているという。
今後のブランド展開の展望
2025~2026年で30店舗の出店を目指しており、2025年の下半期も数店舗の出店を予定しているという。さらにその先、藤川氏は海外市場を見据えており、マレーシアやベトナム、タイ、フィリピン、台湾、インドネシアなどアジア各国への出店を目指している。
【加盟に関するお問い合わせ】
「わらび餅専門店 門藤」フランチャイズオーナー募集
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