居酒屋の開業は、なにより資金の計画が成功へのスタートです

居酒屋開業における資金計画の重要性と具体的手法に焦点を当てた記事です。物件、内装、厨房設備から食材仕入れまでの具体的な初期投資額を提示し、運転資金の確保方法や助成金活用についても解説します。資金の準備は開業前から必要な経営の第一歩です。

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さて、こちらの記事では居酒屋開業に向けた準備を進めている方に向けて「資金」にフォーカスにした内容をお届けします。

居酒屋は、一日の終わりのひととき、家路につく前においしい料理とお酒をリーズナブルな価格で楽しみ、心地よく過ごす場所。人々がリラックスし、笑顔を見せ、心地よい空間が提供される場所です。そんな居酒屋を開業するのは、起業するのと同じくらいの人生の一大ステップかもしれません。私たちぐるなびもあなたのその夢を応援しています。

とはいえ、このスタートラインに立つには、まず一つの大事なフェーズが待っています。それは、資金の準備です。

資金の準備が成功への鍵であると言われているのは、正確な数字と具体的な計画がなければ、夢を現実にする一歩を踏み出すことは難しいからです。ぐるなびでは長年に渡り全国の居酒屋の皆さんの経営に寄り添ってきました。その経験をもとに、この記事では居酒屋を開業するための資金準備の重要性と、具体的な手法について探っていきたいと思います。

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資金の準備: 成功への第一歩

1.1. 初期投資の明確化: 費用の内訳と節約のポイント

居酒屋の開業をする際に、初期投資の明確な内訳を把握することは成功への第一歩といえます。具体的な費用を明確にし、無駄な出費を減らすためのポイントを一緒に考えましょう。

1. 物件と内装

まず最初は何と言っても物件の購入または賃貸費用です。例えば、都心部での賃貸の場合、規模にもよりますが月額100万円から150万円程度が一般的と言われています。内装や備品の導入については、約300万円から500万円ほどの見込みです。ここでのコストダウンのためには、中古の備品を活用する、DIYで内装を行うなどの方法があります。

2. 厨房設備と食材

厨房設備は居酒屋経営において欠かせません。冷蔵庫、調理器具、調理台などの必要なもののリストアップからはじめ、中古品やセール品を活用することでコストを抑えることができます。また、食材の仕入れについても、卸業者との交渉や地元の生産者との直接取引を検討することでコストダウンができます。開業時には約100万円~150万円ほどの食材の仕入れ費用を見込んでいた方が多かったです。

3. 設備や備品のリース

一部の設備や備品はリース契約を活用することで、初期投資を抑えることができます。特に高額な機器や家具に関しては、リースを検討する方もいます。

  • 調理器具セット: 月額5万円程度
  • 冷蔵庫・冷凍庫: 月額1万円程度
  • レジシステム: 月額2万円程度
  • 食器類(一式): 月額3万円程度

これらの設備や備品をリース契約にすることで、初期投資を最小限に抑える方も。また、リース契約には保守や修理が含まれる場合が多いので、確認してみましょう。

4. 人件費と教育費

スタッフの採用や研修にも一定の費用がかかります。初めは必要最低限のスタッフでスタートし、徐々に体制を拡充するという方法が有効です。スキルによりますが、例えば、月額給与としてスタッフ1人あたり30万円~50万円程度を見込むと良いでしょう。また、教育費用としてスタッフ1人あたり10万円程度を考慮に入れておくと安心です。

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5. その他の諸費用

開業にはさまざまな諸費用がかかります。営業許可の取得、保険の契約、広告宣伝費用などがありますので、忘れずに計画する必要があります。例えば、営業許可の取得には50万円程度、保険の契約には月額10万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

初期投資の明確化は、無駄な出費を減らし、資金の効率的な使い方を考える重要なステップです。中古品の活用やリース契約の検討、地元の生産者との連携など、さまざまな方法を駆使して、効果的な投資を行いましょう。これにより、開業後の安定した経営にもつながります。

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1.2. 運転資金の確保: 開業後のランニングコストと資金計画

居酒屋の開業後、円滑な経営を続けるためには運転資金の確保が欠かせません。開業後のランニングコストを正確に把握し、資金計画を立てることが成功への鍵となります。


ランニングコストの内訳

開業後のランニングコストには、以下のような項目が含まれます。

  • 人件費: スタッフの給与や福利厚生が主な項目です。正確な人件費の予算を立て、経営を安定させましょう。
  • 食材の仕入れ費: 日々のメニュー提供に必要な食材の仕入れ費がかかります。品質を保ちながらコストを最適化する工夫が必要です。
  • 水道光熱費: 厨房の運転や店内の照明、冷暖房などの光熱費は定期的に支払う必要があります。
  • 備品の補充や修理費: 使い古した備品の補充や修理にかかる費用も考慮に入れましょう。
  • 広告宣伝費: お店の集客や宣伝活動にかかる費用を予算に組み込んでください。ぐるなびにもぜひご相談ください。貴店を全力でサポートいたします。

資金計画の立て方

  • 月次の予算作成: 月ごとの収入と支出を見積もり、予算を立てましょう。実績と照らし合わせながら調整していくことが重要です。
  • リスクのシミュレーション: 予想外の支出や売上の変動に備えて、リスクを想定したシミュレーションを行いましょう。
  • 緊急の資金確保: 急な支出に備えて、緊急の資金を確保する積立を行いましょう。

運転資金の確保と資金計画は、居酒屋経営において不可欠なスキルです。正確なランニングコストの把握と資金計画を通じて、安定した経営を目指しましょう。

1.3. 資金調達の方法: 銀行融資から助成金活用まで

開業に必要な資金を調達する方法はさまざまです。銀行融資から助成金活用まで、それぞれの方法にはメリットと注意点があります。過去のケースからピックアップしてみました。

銀行融資

銀行からの借入は一般的な資金調達の手段です。しかし、最も一般的であると同時に、最後の手段とも言えるでしょう。なぜなら、銀行はしっかりとした個人口座の取引実績がある場合に利用しやすく、信用が必要だからです。銀行はさまざまな融資プランを持っていますので、窓口で相談してみましょう。ただし、融資申請には事業計画書や借入申込書、図面、見積などが必要です。

公的な融資制度の活用

県庁、市役所、区役所でも新規開業における融資を行っている場合があります。国の借入先よりも金利が安く、返済期間も長い場合が多いため、把握しておくと良いでしょう。調査方法は、まず該当の自治体に連絡をし、融資制度の有無を確認します。もし制度がある場合、金融課や融資課に連絡して説明会などの情報を収集しましょう。

助成金の活用

自治体によっては、助成金制度を持っている場合があります。例えば、町の活性化と雇用促進のためにお店の開店資金を出してくれる場合もあります。また、従業員を雇用することで助成金を貰える制度もありますので、ハローワークで情報収集してみましょう。

この記事で取り上げた助成金についてわかりやすく書かれています。

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これらの方法を活用し、開業に必要な資金を確保しましょう。それぞれの方法にはメリットと注意点がありますので、状況に合わせて資金調達を考えていきましょう。

ここまで、居酒屋を開業するときの開業資金と、開業後の運転資金に分けて考えてきました。ぐるなび通信では、ほかにも飲食店の開業に関する記事や販促・集客に関するさまざまな記事を掲載しています。記事と合わせて、アカウントのフォローもお願いいたします。

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